野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします
289 オンラインゲームについて考える②
オンラインゲームの時間について |
今回の調査で、オンラインゲームをしている54%の子どものうち、2時間以上オンラインゲームをしている子どもが、平日で21%、休日になると51%いました。そして、さらに、平日はいなかった4時間以上やっている子どもが、休日は20%いました。
平日、上学年だと学校が終わって、家に着くのは午後4時30分を過ぎると思います。仮に、午後5時から家庭での時間がスタートするとして、寝るのが午後10時だとすると、その間、5時間が家庭生活時間ということなります。そのうち、2時間をオンラインゲームで遊ぶということは、家で起きている時間のうち、40%をずっとゲーム機の前で過ごしていることになります。
当然、家庭学習をする時間や、夕ご飯を食べたり、お風呂に入ったりする時間もあるので、きっと5時間はあっという間に過ぎてしまうのではないでしょうか。それでも、ゲームをやろうとすると、後は、寝る時間が遅くなるしかありません。
そして、何よりも、ゲームをするために、宿題をやらないのは論外ですが、ゲームのために、宿題を早く終わらせようとして、いわゆる、やっつけ仕事みたいにやっている可能性もあります。おそらく、ノートの字は乱雑になり、計算などもミスが多くなります。見直しなどもしないでしょうから、それは、形だけ終わらせた宿題で、全然自分のための宿題になっていないと思います。
平日でそうなので、休日、たっぷり時間がある分、どうしてもオンラインゲームをしている時間は長くなりがちです。気がつけば、4時間を超えてしまうのもうなずけます。アンケートでは、4時間以上という質問だったので、これが5時間、6時間・・・となっていたとしたら、これはやり過ぎの度を超えているとしか言えません。オンラインゲームをやる時間が、このようにずるずると長くなっていく理由に、次のようなオンラインならではの特徴があるのかもしれません。
288 オンラインゲームについて考える①
今回の調査結果から、いろいろ課題が見えてきました。考えられる課題について、これからシリーズで述べていきたいと思います。これは、今回のオンラインゲームの調査結果から、私なりに考察したことですので、そのことについて、各家庭において、保護者のみなさんにお子さんと一緒に考えてもらいたいと思っています。というのも、やはり、コンピュータゲームで遊ぶことについては、依存性も高く、場合によっては、子ども自身ではコントロールできないこともあるからです。
子どもたちがやっているオンラインゲームの内容について |
まず、現在、ほとんどの家庭用ゲームソフトやパソコンゲーム等は、ゲームの内容や表現方法を評定する「CERO」により、次のように区分されています。(CERO:コンピュータエンターテインメントレーティング機構)
A:全年齢対象 B:12才以上対象 C:15才以上対象 D:17才以上対象 Z:18才以上のみ対象 |
これらは、CEROによる審査結果から、そのゲームの内容や表現に基づき、遊ぶ対象年齢を決定したものです。
今回調査したオンラインゲームの中で、「あつまれどうぶつの森」「マインクラフト」は、A区分になっています。ですから、小学生は対象内ということになります。
一方、今回、一番多くの子どもたちがやっていたオンラインゲームである「フォートナイト」は、C区分になっています。C区分は15才以上対象のゲームですから、12才以下の小学生は、このゲームで遊ぶ対象外であることになります。
なぜ、このゲームがC区分になっているかというと、理由はゲーム内容・表現に「暴力」が含まれるからです。この「暴力」という区分は、対戦格闘、戦争、兵器などに対して設定されることになっており、フォートナイトは、いわゆる、生き残りをかけて、武器を駆使して他のプレイヤーと戦う「バトルロイヤルゲーム」であるため、C区分になっています。ちょっと前に中高生で流行した「荒野行動」というオンラインゲームも、同じくC区分になりますし、モンスターハンターシリーズもC区分のゲームです。
このCEROによる区分は、ゲームを購入したり、遊んだりする時の目安であって、法律的な規制などはありません。実際、多くの小学生がC区分のゲームで遊んでいるのが現状です。しかし、C区分にしているのは、それなりの理由があるので、それを分かった上で、購入したり遊んだりすることを考える必要があると思います。
次回は、オンラインゲームをしている時間について考えてみたいと思います。
287 コロナ感染の傾向
石川地区内の感染者が急増しています。
最近の感染傾向で増えてきているのが、お家の方の勤務先で感染者が出たため、お家の方が濃厚接触者になるケースです。
この場合のように、ご家族が濃厚接触者に特定された時は、同居しているお子さんも自宅で待機になります。そして、濃厚接触者のお家の方が、検査(2回)を受けられ、陰性であれば、感染者と接触した次の日から数えて、7日間の自宅待機後、8日目に解除になります。(お家の方のお仕事が、社会機能維持に必要なエッセンシャルワーカーの場合は、5日間の自宅待機、6日目に解除)
よって、同居しているお子さんも、同じように8日目(もしくは6日目)に解除となり、それまでは自宅で待機となります。自宅待機の期間中は、不要不急の外出は控えてください。また、濃厚接触者のご家族とは、難しいかもしれませんが、できるだけ接触しないように、お願いします。
当然、検査の結果、お家の方が陽性になれば、今度は、同居しているお子さんが、ほぼ濃厚接触者に特定されるようになります。そして、お子さんが検査を受け、陰性であれば、上記と同じように7日間の自宅待機、8日目の解除。しかし、お子さんも陽性であれば(お家の方が陽性の場合も同じですが)、医療機関や保健所の指示で療養することとなります。そうなると、今度は、学校での濃厚接触者の特定が行われ、状況により、臨時休校や学年閉鎖などの対応を取ることになります。
今のところ、上記のようなケースになったお家からは、すぐに学校に連絡をいただいており、連絡があり次第、登校したお子さんを下校させています。このように、状況が分かり次第、すぐに学校に連絡を頂けると、大変有り難いです。オミクロン株は、以前も書きましたが、無症状で感染している人が多いので、少しでも疑わしい状況の場合、「もしかしたら」という対応が求められます。「このぐらい大丈夫だろう」では、きっと防ぐことはできないのだと思います。
引き続き、保護者の皆様のご理解ご協力をお願い致します。
286 オンラインゲームアンケート結果について
この度は、子どもたちのオンラインゲーム実態調査のアンケートにご協力いただきまして、ありがとうございました。結果の概要について報告しますので、ご覧ください。(別紙配付)
結果を見た私の感想は、子どもたちは、思った以上に、オンラインゲームをやっているんだなあということでした。全校生の半数以上がやっているのは、ちょっと意外でした。また、上学年だけでなく、下学年の子どもたちも結構やっているのも驚きでした。それだけ子どもたちの遊びの世界に、オンラインゲームが関わっているのだと、改めて思いました。
さて、今回、アンケートを実施して、お家の方々からもいろいろとご感想やご意見をいただきました。
このことについては、いろいろな考え方があるのだと思います。そして、そこには、当然、各家庭における子育ての思いや現状があり、子育てに対する悩みや不安もあるのだと思います。目を通して、私自身、いろいろと考えさせられました。そして、野木沢の子どもたちの健やかな成長のために、学校として何ができるのか、先生方や保護者のみなさんと考えていかなければならないと思いました。
今回、調査した結果やお家の方々のお考えなどを、まずは、みなさんで一緒に共有したいと思います。そして、既にアンケート実施の時に家庭内でお話し合いをされた方がいたようですが、是非、各ご家庭で、このことでお子さんと話し合う機会を持ってもらえたら有り難いです。
・友達と仲良くゲームで遊ぶことは悪いことではないのですが、時間のコントロールや優先順位(やるべきこと)を言い聞かせないと、ゲーム中心の生活になってしまうので、注意するようにしています。
・周りのお友達でオンラインゲームをやっている子の話を聞きます。一切やらせるつもりはありませんが、本人からも、いつか「やりたい」と言われるんじゃないかと心配しています。
・オンラインゲームではないのですが、動画の見る時間は増えています。
・ゲームに夢中になるあまり、時間が守れなかったり、頭を切り替えて勉強することが難しくなることがある。
・ゲームの実況や攻略の動画が多く、欲しいアイテム(課金しか手に入らない)を欲しがり、「課金して」と言われ、困っています。一緒にアンケートしてみて、何か気付いたようです。
・オンラインは禁止しています。親が把握しきれない域になることと、トラブルで余計なストレスを作るからです。子供は理解してくれているので、安心してゲームをやらせることができます。
・オンラインゲームについて、家族で話し合い、改めて考える機会を設けることができたことがよかったと思います。
・オンラインゲーム、スマホの使用など、年を追うごとに低年齢化していて、ビックリします。小学生でも自分スマホ、LINEも当たり前・・・どの親に聞いても「やらせたくない」と言っているのに、なぜ持たせてしまうのか、不思議でなりません。うちの子達は、激しく文句を言い、親とさんざんケンカをしましたが、幸い、友達に仲間外れにな ることもなく、(かなりさみしい思いはしましたが)オンラインの外に広がることに、目を向けてくれましたが・・・オンラインゲームが、子にとって何のメリットがあるのか不明です。
・以前、本人からオンラインゲームをやっていないことで話の内容が分からないからと、お友達の輪の中に入れてもらえなかったと言われたことがありました。しかし、我が家ではオンラインゲームは良いことがないと思っているので、一切やらせるつもりはありません。
・ゲームを始めると終わりがなくやってしまうので、きびしくできるよう努力したいです。
・一応、家庭でのルール(オンラインゲームをする相手は友達のみなど)を決めてやっています。今のところ、トラブルはないようです。
・ゲームの時間など決めてたり、場所はリビング限定なので、トラブルがあれば気づけるのかなと思います。
・やりすぎてはいけない事をよく話す。本人も注意して使用するようになってほしい。
・調査をし、学校側でも状況を把握して頂けることは良いことだと思います。今は特にトラブルはないようですが、近くでゲームをしていても、全て理解できるわけではないので、何かあった時不安なので、様子の変化等、気にかけて頂けるとありがたいです。
・ルールを子どもたちに決めて、守れなかったら、しばらくゲーム禁止になるので、理解しています。オンラインは、知らない人とつながるということ、自分の会話が動画サイトでアップされたりするリスクを伝えました。自分でそのリスクを背負える年齢になるまでは、オンラインはやらないと話しています。
・インターネット環境が及ぼす子供への影響を考えると、調査することでオンラインゲームを控えるようになるきっかけになるかもしれないので、よいと思います。合わせて、調査結果に基づいた分析等を子どもたちも守ることができればと願っています。
・昼夜を問わずやっている程、子にとって魅力的なオンラインゲームですが、親御さんで「やらせたい」と思っている方は誰もいません。子どもの力でコントロールするのは、なかなか難しいので、大人がどうにかしてあげることはできないのでしょうか。悩ましいなあと思います。
・やればやるほどトラブルも多くなるリスクが高まることを、子どもと話しました。
・子どもとの会話の中で、友達のオンラインゲームでいろいろともめごとなどがあると聞きます。学校でも対策すべきことはあるかと思います。
・トラブルになる心配があったので、学校でも制限などの対応をして頂けると安心です。どうしても、友達にさそわれたりする時には、断った後の関係の心配もあり、許可してしまうこともあります。
・オンラインやローカル通信、親の方が詳しく知らず、子どもまかせになってしまうこともあるので、きちんと内容を理解できるようにしていきたいと思います。
・友達がオンラインゲームをしているので、やりたいと言ってますが、オンラインのトラブルや怖さを伝えています。
285 体験入学にて
令和4年度入学児童と保護者のみなさんにお出で頂き、体験入学を実施しました。保護者の皆様には、入学説明会を行いました。その間、入学児童のみなさんは、1年教室で、1年生の発表を見たり、校舎めぐりをしたりしました。1年生にとっては、来年入学してくる園児達を前に、ちょっぴりお兄さん、お姉さんになって、頑張ってお世話していました。参加した園児の一人は、「きんちょうしたけど、楽しかったです。」と感想を述べていました。
保護者会で私は次のような話をしました。
「人数に関係なく、学校は、全ての子どもたちにとって、楽しいところでありたいと思っています。それも、学ぶことが楽しいところでありたいです。来年の1年生にとっても、4人だから寂しいところではなく、この4人で学ぶのが楽しいところになるよう、学校も今から4月に向けて、準備をしていきたいと思います。」
4月に元気に入学してくるのを、楽しみに待っています。
284 節分に・・・
今年の節分集会は、放送により行いました。各学年の代表児童が、自分たちの追い出したい鬼の発表をしました。
1年 先生がいないと、できない鬼
2年 忘れ鬼、時計を見ない鬼
3年 悪口鬼
4年 静かにならない鬼、言葉遣いが悪い鬼
5年 素直に受け止められない鬼、忘れ物をする鬼
6年 しゃべりすぎ鬼、態度が悪い鬼、整理整頓できない鬼
実は、先日、石川中学校を平成8年度に卒業された方々の代表の方が来校されました。今年厄払いをされたそうで、その厄落としの催しとして、6年生の子どもたちに節分菓子を贈ってくださいました。厄払い実行委員長で、本校PTA庶務でもある草野さんは、ご自身が子ども時代に、そのようにお菓子をいただいた経験があり、是非、自分たちの時にもやってあげたいと思っていたそうです。そのように、母校の先輩方が、後輩達のために何かしてくださるというつながりがあるのが、とてもうれしいなあと思いました。今回、本校だけでなく、他の施設と合わせて426名に贈ったそうです。協賛してくださったみなさま、ありがとうございました。
283 「発症したら、お大事に」
前号では、保護者の皆様にいろいろとお願いを致しました。紙面の都合上、その後に、どうしてもお伝えしたかったことが書けませんでしたので、ここに、前号の続きとして記します。
これまでは、コロナに感染したくない、感染したら大変だ、という思いを、誰もが持っていたと思います。その背景には、感染者に対する誹謗中傷などが心配というものがあると思います。なぜ、感染者が出ると、それはどこの誰だ?という犯人捜し的なことになっていたのかというと、それは、感染者が出ると、その感染者がたった一人だったとしても、学校が休校になったり、学級閉鎖になったりしていたからだと思います。だから、誰も感染したくないと思っていましたし、感染者が出たら、自分の身の安全のため、その感染者に関する情報を少しでも探ろうとしたのだと思います。
しかし、オミクロン株になり、いつでも、どこの誰でも、感染してしまう状況になってきました。全員が、次は我が身?という状況です。ただ、今までと違うのは、学校において、濃厚接触者を出さない対応をしていれば、仮に誰かが発症したとしても、その人から感染する他の人を出さないことはできるということです。他に感染する人や濃厚接触者がいなければ、学級閉鎖も学校休校もしなくていいことになります。あとは、発症した本人だけが、回復するまで休むだけです。これなら、コロナに感染しても恐れることはありません。当然、感染した人を探る必要もないし、その人が責められることもない。これは、インフルエンザなどと同じ扱いです。
こういう状況の合い言葉は、「発症したら、お大事に」です。お互いに、発症した人の早い回復を願い、優しい気持ちで接したいと思います。今後、誰が発症したとしても、みんなで温かい気持ちで見守り、回復を願うようになれば、もう、新型コロナウイルス感染は普通の感染症と変わりません。
野木沢小では、みんなで「発症したら、お大事に」という合い言葉で、今のコロナ禍を乗り越えて行きたいと思います。そのために、前号でお願いしたように、濃厚接触を出さない対応へのご協力をお願い致します。
282 コロナ対応に関するお願いとお知らせ(重要)
福島県における1月の新型コロナウイルス感染者数は、4249人。クラスターも49件発生しました。2/1の新規感染者数は605人。そのうち、10代~10代未満が占める割合は4割。オミクロン株は、感染スピードが速く、無症状か軽症者が多いそうです。また、風邪に症状が似ていて、感染に気付かないケースもあるようです。県の担当者は、まだピークアウトに向かっていないこと、2月も1月の同規模かそれ以上の感染を予想していること、そして、家庭内での不織布マスクの着用について話しています。
さて、連日、県や町教育委員会等からの通知が入り、保護者の皆様にも配付しておりますが、本校としての対応等について、お伝えします。
今回の通知で、一番の変更点は、もし、学校で感染者が出た場合、その濃厚接触者を学校で特定することになった点です。その場合、次のような手順になります。
①発症者の発症日2日前からの行動を確認します。
②その発症者の行動に対して、接触した人がいないか、どのように接触したか確認します。その時、濃厚接触者と特定するチェックポイントは、次の3点です。
□マスク(不織布マスクか同等のもの)を正しく着用していたか。
□マスクなしで、1m以内にいたか。
□マスクなしで、15分以上いたか。
ここで、濃厚接触したかどうかの一番のポイントは、マスクの正しい着用になります。
こうして、濃厚接触者に特定された人には、接触後、7日間の自宅待機と毎日の健康観察チェックをお願いすることになります。そして、人数や状況等により、町教委会と相談の上、臨時休業や学級閉鎖等の対応をすることになります。
学校として、これまで同様に、朝の検温、健康チェックをして、発熱や体調が優れない場合は、登校させないことは、引き続きお願いします。これにより、まず、ウイルスを学校に持ち込むことを防ぎます。
しかし、前述したとおり、オミクロン株は、無症状で感染したことに気付かないことが多いようです。これでは、知らず知らずの内に、実は感染している人が登校・出勤してしまうことになります。これを防ぐのは、かなり難しいと思われます。実際、県内各地の学校でクラスターが発生しているのも、そういうことだと思います。
そこで、学校としてできることは、仮に、無症状の感染者が登校・出勤したとしても、その人に濃厚接触して、新たな発症者を出さないことです。無症状の感染者は、そもそも症状が出ていないので、判別することは困難です。しかし、学校にいる子どもたちや先生方が、普段からお互いに濃厚接触しなければ、そこから新たな感染者を出さないことになります。また、無症状の感染者が、その後、症状が現れて発症したとしても、学校内において、他の人が濃厚接触していなければ、それ以上感染者を出すことを防げます。
学校に来ている限り、接触はします。しかし、濃厚接触をしなければいいのです。それは、可能です。前述の濃厚接触のチェックポイントに当てはまらなければいいのです。
□マスク(不織布マスクが望ましい)を常に正しく着用している。
□マスクなしで、1m以内、15分以上近くにいない。
これで、濃厚接触にはなりません。そこで、保護者の皆様にお願いしたいのは、子どもたちのマスクを「不織布マスク」にしてほしいということです。実は、私もこれまで布マスクを使用していました。肌触りや繰り返し使用できるのでそうしていました。しかし、今回のことで、不織布マスクに替えました。ちょっと慣れるまで大変ですが、仕方ありません。子どもたちの中にも布マスクを使用している子はいます。中には、だんだんひもが緩くなってきていて、気がつくと鼻マスクになっている子も見かけます。毎日、新しい不織布マスクを着用することは、マスクの準備等でご負担やご面倒をおかけすることになるのは重々承知しておりますが、しかし、今、学校はこういう状況であることをご理解頂き、ご協力をお願いしたいのです。不織布マスクの上に、布マスクをつけるのは構いません。どうぞよろしくお願い致します。
そして、最後にお願いしたいのは、ウイルスに、負けない体づくりと生活です。これまでも、風邪やインフルエンザなどのウイルスによる感染症は、度々起きていましたが、そういう感染症にかかる子とかからない子がいます。それは、個々の免疫力の違いだと言えます。今回のコロナも同じです。もうかなり身近にあるはずのコロナウイルスが、体内に侵入しても、やっつけられるだけの免疫力、抵抗力があればいいわけです。そのためには、次の3つが重要です。
□栄養バランスのよい食事
□適度な運動
□十分な睡眠
特に、睡眠時間は、しっかりと取ってほしいと思います。3年生までは夜9時、4年生以上も夜10時には寝るようにしてほしいです。
281 致道館の教育
今週は、全国学校給食週間になっていました。明治22年、山形県の鶴岡町(今の鶴岡市)の忠愛小学校で、初めての学校給食が提供されたそうです。先日の本校給食では、その時に出された「おにぎり、焼き魚、漬物」がメニューに出ました。日頃の美味しくて、栄養バランスのよい給食に感謝しながら、いただきました。
さて、この忠愛小学校があった山形県鶴岡市ですが、実は、私の父親の故郷でして、私は小学生の頃、毎年、夏休みになると、出かけていた所でした。名所旧跡もいろいろあるところで、有名な所では、出羽三山の一つ、羽黒山があり、そこには国宝になっている立派な五重塔があります。他にも、クラゲの展示で有名な加茂水族館などもあります。その中でも、私が(すごいところだ)と心から思ったのが、「致道館(ちどうかん)」でした。
私の故郷会津には、会津藩の藩校「日新館」がありますが、この「致道館」は庄内藩の藩校です。武士の子弟が学ぶところは、どちらも同じなのですが、「致道館」には、日新館にない、独特な仕組みがありました。その一つが、クラス分けです。致道館には、全部で5つのクラスがあります。
①句読所(くとうしょ) 今の小学校にあたる ②終日詰(しゅうじつづめ)今の中学校にあたる ③外舎(がいしゃ) 今の高等学校にあたる ④試舎生(ししゃせい) 今の大学教護課程にあたる ⑤舎生(しゃせい) 今の大学学部か大学院にあたる |
何がすごいのかというと、この5つのクラスは、年1~4回の学業検閲に合格すれば、年齢や修学年数に関係なく順次進級できるのです。なんと飛び級もあったそうです。まるで、海外の学校制度みたいです。
また、句読所には担任の教師がつきますが、終日詰以上は自学自習と会業(かいぎょう)と呼ばれる小集団討議が中心でした。つまり、担任の先生はいないのです。自分たちで学びあったということです。会業では、助教と呼ばれる人が会頭(リーダー)となり、課題と期日を定めて研修の成果を個人ごとに発表し、互いに討論して疑問を明らかにしながら理解を深めようとする学習方法です。まさに、自主的な学びの集団というわけです。
こんな仕組みのある致道館は、すごいところだなあと思ったのですが、後に、この鶴岡市が学校給食の発祥の地と知って、昔から教育に力を入れている土壌の鶴岡市なら、それもあり得ると納得したのでした。
280 コロナ感染防止に向けて
先日、一斉メールでお知らせしましたとおり、新型コロナウイルス感染拡大防止に係る対応について、福島県教育委員会より通知が出ました。
次のとおりの対応となりますので、よろしくお願い致します。
1 対象期間 令和4年1月27日(木)から令和4年2月20日(日)まで ※ 終了期日が変更になる際は、改めてお知らせいたします。 2 対象期間における対応 ○ 感染リスクの高い学習活動(部活動において実施する場合を含む)については、停止すること。 ○ 感染拡大地域(緊急事態措置区域、まん延防止等重点措置区域)はもとより都道府県をまたぐ往来を控えること。 ○ 学校内における感染症対策について ① 健康観察の徹底 ・ 登校前の検温等や登校後における健康観察を徹底すること。 ・ 児童生徒等の同居する家族に発熱等の風邪症状が見られる場合も出席停止の措置とすること。 ② 給食・昼食時の対応 ・ 飛沫を飛ばさないよう、対面にしない、大声での会話を控える等を徹底し、食事後には必ずマスクを着用すること。 ③ 換気・清掃等の徹底 ・ 冬季においても換気を行い、日々の清掃活動を徹底すること。 ④ 差別・偏見・中傷の防止 ・ 感染者や濃厚接触者について、差別・偏見や中傷を防止するための啓発を図ること。 ○ 学校外における感染症対策について ① 児童生徒同士の会食やマスクを外しての会話など、感染リスクの高い行動を自粛すること。 ② 不要不急の外出や外泊などを自粛すること。 |
特に、繰り返しになりますが、お子さんの体調が優れない場合は、登校せずに、お家で療養してください。また、ご家族に体調が優れない人がいる場合も、本人は元気でも、登校せず、お家で様子をみてください。また、休日等の外出も十分気をつけてください。
なお、今後の学校における予定されている教育活動の変更や中止につきましては、その都度、一斉メールにてお知らせ致しますので、ご確認ください。
279 いつもと違う避難訓練
昨日の昼休み、突然、避難訓練の放送が入りました。その時、子どもたちは、教室にいたり、体育館で遊んでいたり。音楽室では鼓笛の練習をしている人もいましたし、希望ヶ丘で遊んでいる人もいました。しかし、その後、地震発生の放送が入ると、みな、安全な場所を探して、身を守りました。校庭にいる人たちも、校庭の真ん中に集まって、しゃがんで待ちました。それから、校舎内の人たちは校庭に移動しましたが、今度は、階段や通路の一部が通行止めになっていました。地震で通れなくなった設定です。
今回の避難訓練は、実際の災害を想定した訓練でした。実は、11年前の東日本大震災の際、ある宮城県の中学校の先生が、避難途中、通れない箇所があまりに多い状況に、今までの避難訓練のあり方について考えさせられた、という話をしていたそうです。そこで、本校でも、地震により通行できない箇所がある中で、安全に避難するという訓練をしました。この通行できない箇所がどこなのかは、先生方にも知らせず、校長・教頭・教務だけで設定しました。
予想していない状況で、先生方と子どもたちは、どのように避難するか、観察しながら訓練しました。すると、3階にいた4年生以上の子どもたちは、先生がいない教室もある中、複数の人数で、慌てることなく、避難できるルートを確認しながら、避難できました。教室に先生がいた子どもたちも、しっかり先生の指示を聞き、無事に避難できました。
避難解除後の全体反省会では、先生方から気付いたことの話がありました。
・一番大事なのは、話を聞くこと。
・地震の際は、頭を守る工夫を。
・地震でガラスが割れるかもしれないことを予測すること。
・揺れから身を守る際は、近くに倒れるような物がないことを確認。
・前の人についていく時、ただついていかない。ちゃんと自分でも考えて行動すること。
・どんな状況でも、真剣に、避難のきまりを守って行動すること。
今回は、学校にいる時の訓練でしたが、子どもたちが家にいる時にも、突然、大地震が起きるかもしれません。その時に、お家の人がいないかもしれません。そんな状況でも、自分で判断して、身を守る行動を取り、安全に避難できるようにしてほしいと思います。大正時代の物理学者で防災学者であった寺田寅彦の有名な言葉が「天災は忘れた頃にやってくる。」起きた災害を忘れることなく、日々の備えをすることの大切さを言っています。
今回、上履きのまま避難したので、校舎に入る時に、上履きをきれいにしてから上がりました。その時、汚れたところを、最後にきれいに掃除してくれたのは、6年生でした。さすが最上級生。ありがとうございました。
278 コロナ感染に要注意!
オミクロン株の感染者が、全国的に爆発的に増加し、連日、5万人を超えています。福島県も同様に、感染者が増加しています。新聞報道でも、県内各地で、学校内でのクラスターが発生していることが伝えられています。
オミクロン株は、デルタ株より感染力が強いことがわかっています。それは、鼻からのどにかけて増殖しやすいため、飛沫に含まれるウイルスの量が多いことが考えられるからだそうです。また、潜伏期間が短いようで、それにより、広がりやすいとも言われます。
しかし、特殊な感染経路はなく、これまでのような、接触感染、飛沫感染、エアロゾル感染で感染する点は同じです。ですから、対策としては、これまでと変わらず、こまめな手洗い、消毒、マスクの着用、3密を避ける等をしっかりと行うことが大事です。また、体調が悪い場合は登校せず、家族に具合が悪い人がいる場合も、家で様子をみてくださるよう、お願いします。
277 十七文字作品紹介
毎年、保護者のみなさんにご協力いただいている「十七文字作品」ですが、先日、県中域内の優秀作品集が送られてきました。その中に、本校児童の作品も掲載されていましたので、ご紹介します。
ねむるまで あたまなでなで ありがとう (1年男子) 疲れても あなたの笑顔に 癒やされる (母) |
おとうさんの たんじょうびに ぎんメダル (2年男子) 五輪より 心に響いた 銀メダル (父) |
星座盤 片手に探す 夏の星 (4年女子) 思い出す 祖母と探した はくちょう座 (母) |
背をたたき 気合いと弁当 送り出す (母) 決勝戦 涙に消える 準優勝 (5年男子) |
小和清水 自然が生み出す ゆたかな水 (4年男子) ふるさとの 名水で育つ 豊かな子 (母) |
276 感染対策の徹底を!
現在、第6波を迎えており、全国的に感染者数が増加傾向にあります。感染症専門医の忽那賢志先生によると、オミクロン株の特徴は、
・潜伏期が短い ・鼻水やのどの痛みなどの「かぜ症状」が多い
・ワクチン接種をしている人も感染しやすい ・重症化リスクは低い
という特徴があるそうです。それでも、全く重症化しないわけではないので、安心はできません。しかし、オミクロン株でも感染対策には変わりはなく、
・手洗い ・3密をさける ・マスクの着用
といった対策をしっかりと続けることが大事です。これまで同様、朝の検温をして、発熱や具合が悪い時は、登校せず、お家で休養してください。また、本人は元気でも、ご家族に具合が悪い人がいる場合も、お家で様子をみて下さいますよう、ご協力お願い致します。
275 第3学期スタート!
第3学期がスタートしました。始業式で、校長より次のような話をしました。
「あけましておめでとうございます。まず、今日は全員登校です。冬休み安全に過ごせたようで、うれしいです。さて、2学期の最後に、階段を上る話をしました。今日からの3学期も、毎日1段ずつ、階段を上っていきます。3学期は、49日間です。ここで、大切なことは、目標です。今日から49日後、3学期が終わる時、今の学年が終わる時に、自分は、どんな自分になっていたいか。どんなことができるようになって、どんなことがわかるようになっていたいか。その姿を具体的にイメージすることです。そうやって、今の自分を変えていってほしいと思います。これからの毎日も、つらく苦しいことや思うようにいかないことはあると思います。でも、そういうことに耐えて、我慢して頑張ることは、自分を変えることにつながっています。自分を変えることができるのは、自分だけです。先生方は、そのお手伝いはできますが、自分を変えるのは自分です。3学期も頑張りましょうね。最後に、コロナ感染がまた広がってきています。今まで同様、マスク、手洗い、換気、密を避ける生活を続けます。そして、具合が悪い時は、無理して登校せず、家で休むようにしましょう。」
この後、各学年の代表児童が、今年の目標について発表しました。
1年 「3学期頑張りたいことは、算数です。引き算ができるようになりたいです。」
2年 「今年頑張りたいことは、足を速くすることです。マラソン大会で他の友達にも、自分にも負けないように、朝もたくさん走りたいです。」
3年 「3学期に頑張りたいことが5つあります。一つはなわとびです。二重跳び2分間をミスせず跳びたいです。二つは算数の分数です。苦手だけど頑張って覚えたいです。三つは漢字です。難しい漢字も覚えたいです。四つはスケートです。一人で滑られるようにしたいです。五つは下級生の面倒をみることです。もうそろそろ4年生になるし、泣いている下級生がいたら声をかけたいです。」
4年 「3学期の学習の目標は、算数を頑張ることです。苦手な計算も頑張って、4年生のまとめをしたいです。生活の目標は、友達に思いやりを持って生活することです。3学期も友達となかよく過ごしていきたいです。」
5年 「3学期頑張りたいことは、6年生の行動をしっかりと見て学び、下学年のお手本となる行動をとることです。例えば、掃除では、ぼくたち5年生が班長となり、班の中心として、下学年のお世話をしながら自分の仕事をします。他にも、6年生から仕事を引き継ぐことが多くなると思うので、一つ一つの仕事を今よりさらに、責任を持って行っていきたいです。」
6年 「自分は、どんな3学期にしたいか、考えました。まず、学習では、授業に集中して取り組み、6年間のまとめの学習をしっかりとしたいと思います。次に、運動では、休み時間に鬼ごっこなどを進んでするようにして、遊びながら楽しく体力をつけたいなと思います。卒業まで、あと3ヶ月しかないので、一瞬一瞬を大切に、思い出に残る3学期にしたいです。」
代表で発表した子どもたちは、みなしっかりとした目標を掲げていました。あいさつでも述べたように、この目標は大事です。目標があるから、それに向かって、どんな努力をするのか、その行動が決まります。そして、目標があるから、今の自分はどこまでできているか、自己評価ができ、何が足りないのか、振り返ることができます。それから、4月からの自分をイメージすることも大事です。発表の中で、そのことに触れている児童もいました。今の学年のゴールは3月ですが、自分の階段は、その先もずっと続いているということです。さらに言うと、目標には、小さな目標や大きな目標があり、大きな目標としては、「将来の夢」として、自分の階段のずっとずっと先に存在しているものがあります。その夢の実現に向けて、毎日の日々があるのです。だから、自分が頑張ることは、全て自分に返ってくるのであって、それが、自分を変えていくことにつながっているということです。
274 冬休みの過ごし方
別紙で配付されました「冬休み よいこの生活」をご覧になり、事故なく、けがなく、感染なく、安全で楽しい冬休みを過ごせるよう、お家の方からもお声がけをよろしくお願い致します。
特に、自転車に乗る時はヘルメットをかぶること、積雪時や凍結時の自転車乗りはしないこと、凍った用水池などに近付かないこと、自動車に乗る時は、後部座席もシートベルトをしめること等、しっかりと守るようにお願いします。
そして、自分が十分気をつけていても、事故に巻き込まれることはあります。周りの車にも気をつけて歩行するようにお願いします。
さらに、忘れてはいけないのが、感染予防対策です。今まで同様、マスクの着用、手洗い、3密を避ける行動をお願いします。
◇冬休みの期間 12/24(金)~1/10(月)
◇第3学期始業式 1/11(火)
事故なく、けがなく、感染なく、安全で楽しい冬休みを!
273 2学期を終えるにあたり
2学期は、83日間ありました。いろいろなことがありました。実は、先週の全校集会で、次のような話をしました。
「みなさんは、毎日、いろいろと頑張っていますね。その頑張りが、結果として出てくると、また頑張ろうという気持ちになると思います。しかし、結果が出ないと、不安になる人もいると思います。そして、自分はやってもだめだ、と思ってしまう人もいると思います。頑張ってやって、結果が出ない人は、本当に、だめな人なのでしょうか。学期末漢字テストは、100点満点が合格です。満点で合格できた人は、きっと、たくさん練習したのだと思います。では、100点以外の人は、だめな人なんでしょうか。体育の授業で、サッカーでゲームをする時があります。それは、ゲームなので、勝ち負けが決まります。負けたチームは、だめなチームでしょうか。頑張ったけど、点を取られたキーパーは、だめな人なんでしょうか。頑張って練習しても、満点がとれなくて、合格できないことはあります。サッカーのゲームをすれば、勝つチームがあれば、必ず負けるチームがあるんです。どんなにがんばっても、点を取られてしまうことはあるんです。どんなにがんばっても、結果が出ないことは、あります。じゃあ、結果が出ないから、だめなんですか。結果が出ないから、やらない方がいいのですか。そうじゃないです。みなさんが、毎日、学校に来て、授業を受けて、学んでいるのは、出来ない自分、わからない自分を知るためです。そこがスタートです。自分は、何ができて、何ができないのか。自分は、何が分かって、何が分からないのか。そうして、できるまで、わかるまで、努力して頑張るのです。だから、できないことや分からないことは、恥ずかしいことではないのです。できようと、分かろうと、頑張っている途中の人は、だめな人ではないんです。それを、お前は、そんなこともできないのか、わからないのか、と言う人がいたら、その人が、間違っています。人はみんな違うのです。何ができて、何ができないかは、人それぞれ、違うのです。自分ができるから、わかるからといって、できない、分からない人を馬鹿にするのは、大きな間違いです。そして、そのことで、他の人と比べても、何にもなりません。自分には、何ができて、何ができないのか。自分には、何が分かって、何が分からないのか。それを知ることがスタート。そこから、頑張って努力していく。いつできるのか、いつ分かるのか、それも、人によって違うのです。でも、これだけは、はっきりしています。それは、分かりたい、出来るようになりたい、という気持ちを持ち続け、あきらめず、努力し続ければ、必ず、いつか、できるように、分かるようになるということ。2学期も、あと一週間です。最後まで、あきらめずに、頑張りましょう。」
それから、あっという間に一週間が過ぎ、今日で2学期が終わります。今学期も、いろいろなことがありましたが、保護者の皆様に支えられ、地域の皆様に見守られ、計画していた教育活動を、ほぼ予定どおりに進めることができました。コロナ禍の中、石川地区でも感染者が出るような時期もありましたが、お陰様で、子どもたちは、変わることなく元気いっぱい過ごすことができました。
それでも、子どもたちの中には、自分の力が思うように発揮できなかったり、つい感情的に行動してしまったり、友達に優しく接することができなかったりという姿が見られました。一人一人話をすると、とても素直で優しいのに、集団の中では、そういう良さが隠れがちになってしまうこともありました。それらは、やはり「自信」がないからだと思っています。自分はこれでいいのだ、という自信。前述の朝の会の話の例にあるように、できない、わからないことが恥ずかしいこと、他の人より劣っていること、そう考えている子どもたちは、やはり、自分に自信が持てないのだと思います。そうではなく、誰にでも、得意不得意があって、誰にでもできること、できないことがあって、それは当然のこと。そして、まずは、そういう自分のありのままの姿と向き合うこと。自分はできるはずだ、と思い上がる事なく、ありのままの自分を受け入れ、そして、新たな自分に向かって、努力していく。例え、周りから何か言われようが、自分の信念を持って、自分を鍛え、磨いていくという変わらない姿勢。決して、他人のせいにせず、自分の足りないことを理由にする謙虚さを忘れずに。
2021年もあとわずか。2022年の新しい年を迎えるにあたり、希望を持って、進んでほしいと思います。どうぞ、よいお年をお迎えください。
272 書き初め練習
この冬休みの課題に、全学年、書き初めの清書があります。1年生と2年生は硬筆、3年生以上は毛筆になります。(県書き初め展には、全学年、毛筆の出品が可能です。)
この書き初めですが、学校でも2学期の書写の時間に取り組んでいて、清書も何枚か書きました。そして、冬休み期間中に、自宅や野木沢地区青少協の書き初め大会で清書を書くことになります。それら全ての中から、最終的に、県書き初め展の出品、自治センターへの展示、そして、校舎内への掲示する作品を選びます。
毛筆で書く条幅用紙は、半紙と違い、長いので、なかなか練習しにくいのですが、次のような方法で書くとよいです。(ちなみに、書き初め用の下敷きを持っている場合は、その長い下敷きを使えば、大丈夫です。)
まず、新聞紙を1枚広げ、縦の短い方を半分に折ります。そうすると、条幅用紙がはみ出さずに、ちょうど乗せられる大きさになります。この新聞紙の上に、下敷きを乗せ、最後に条幅用紙を乗せます。(この時、条幅用紙の裏表を間違えないように。ざらざらは裏です。)
次に、一番上の文字の部分に下敷きをずらして、最初の文字を書きます。書き終わったら、下敷きだけを下にずらします。先程書いた文字は、新聞につくように置きます。
そうやって、書く文字の部分に下敷きをずらしていって、最後まで書きます。この時、書いた文字と新聞をずれると、清書が汚れるので注意です。書いた文字を汚さないように、気をつけて書きます。
大文字を書き終えたら、名前を書く部分に下敷きをあて、名前を書きます。名前は、半紙に書いている大きさよりは、少し大きめに書きます。名前も手本があれば、手本を見ながら、丁寧に書きます。私は子どもたちに、大きな文字50点、名前50点で合わせて100点だと言っています。名前も書き終えたら、新聞に乗せたまま、乾燥させます。2枚目は、新しい新聞を使って書きます。
書写の作品は、いかに集中して書けたかがポイントです。ですから、テレビがついていたり、遊びながら書いたりするのではなく、できるだけ静かに集中できる場所で書くといいです。
271 リーフレット「大すき!野木沢」発行
学校の教育活動や子どもたちの様子については、このLIVEでお伝えしたり、学校のホームページに写真を掲載して紹介したりしています。しかし、これらは、保護者のみなさんには届けられますが、保護者以外の方には、なかなか伝わりにくいことは、以前から感じていました。ホームページは、ネット環境があれば、どなたでも見ていただけますが、それでも、関心がなければ見ることもないと思います。
今年、「野木沢教育」として、学校と家庭と地域が連携・協働して取り組む教育活動を進めてきました。これは、今年から新しく何か始めたというより、これまで取り組んでいたことを、改めて見直したものばかりで、実は、本校では、ずっと前から、この野木沢教育には取り組んでいたわけです。それでも、今年、初めて取り組んだものがありました。それは、「なかよし遠足」です。全行程8キロのコースを、縦割り班で歩きながら、ぐるっと野木沢地区を巡りました。その途中で、神社仏閣などの史跡を回り、地域の方々とふれ合ったり、野木沢の良さを感じ取ったりしました。
これらの取組を、是非、地域のみなさんにも知ってもらいたいという思いから、今回、リーフレット「大すき!野木沢」を作成しました。A3判二つ折りの両面カラー印刷で作成しました。そこでは、地域の方にお世話になっている活動や、なかよし遠足について紹介しています。また、野小っ子学習発表会、宿泊学習、修学旅行についても、写真と記事で掲載しました。限られたスペースですので、あまり詳しくは書けませんでしたが、(ああ、学校ではこんなことをやっているのだなあ)と取り組んでいる様子を感じてもらえると思います。そして、コロナ禍の中でも、野木沢の子どもたちは、元気に頑張っていることをお伝えできるのではないかと思います。
このリーフレット「大すき!野木沢」は、1月の回覧で、野木沢地区にお住まいの670全戸に配付されます。届きましたら、どうぞ、ご家族でご覧になり、みなさんの話題にしていただけたら有り難いです。どうぞよろしくお願いします。
270 生まれた頃
先週、育休でお休みを取られている先生が、生まれたばかりのお子さんを連れて、学校に来てくださいました。生後2ヶ月のお子さんは、他の先生方に抱っこされても、泣くこともなく、おとなしくしていました。その日は、特別日課で、ちょうど子どもたちも下校する時だったので、なかよし班下校のために並んでいる子どもたちにも会ってもらいました。
先生に抱かれている赤ちゃんを見て、子どもたちは、みな自然と笑顔になりました。その子どもたちの様子を見ながら、私が心の中で思っていたのは、(君たちも、同じように、小さくて可愛かったんだよう)ということでした。
この冬、もし、時間が取れそうな時、お子さんに、産まれた時の様子や成長してきた時の思い出話など聞かせてあげてはどうでしょうか。子どもたちにとっては、自分では覚えていないような話ですから、とても興味深く聞くと思いますし、改めて、自分はたくさんの愛情をもらって育ってきたんだと実感できると思います。