今回の調査結果から、いろいろ課題が見えてきました。考えられる課題について、これからシリーズで述べていきたいと思います。これは、今回のオンラインゲームの調査結果から、私なりに考察したことですので、そのことについて、各家庭において、保護者のみなさんにお子さんと一緒に考えてもらいたいと思っています。というのも、やはり、コンピュータゲームで遊ぶことについては、依存性も高く、場合によっては、子ども自身ではコントロールできないこともあるからです。
子どもたちがやっているオンラインゲームの内容について |
まず、現在、ほとんどの家庭用ゲームソフトやパソコンゲーム等は、ゲームの内容や表現方法を評定する「CERO」により、次のように区分されています。(CERO:コンピュータエンターテインメントレーティング機構)
A:全年齢対象 B:12才以上対象 C:15才以上対象 D:17才以上対象 Z:18才以上のみ対象 |
これらは、CEROによる審査結果から、そのゲームの内容や表現に基づき、遊ぶ対象年齢を決定したものです。
今回調査したオンラインゲームの中で、「あつまれどうぶつの森」「マインクラフト」は、A区分になっています。ですから、小学生は対象内ということになります。
一方、今回、一番多くの子どもたちがやっていたオンラインゲームである「フォートナイト」は、C区分になっています。C区分は15才以上対象のゲームですから、12才以下の小学生は、このゲームで遊ぶ対象外であることになります。
なぜ、このゲームがC区分になっているかというと、理由はゲーム内容・表現に「暴力」が含まれるからです。この「暴力」という区分は、対戦格闘、戦争、兵器などに対して設定されることになっており、フォートナイトは、いわゆる、生き残りをかけて、武器を駆使して他のプレイヤーと戦う「バトルロイヤルゲーム」であるため、C区分になっています。ちょっと前に中高生で流行した「荒野行動」というオンラインゲームも、同じくC区分になりますし、モンスターハンターシリーズもC区分のゲームです。
このCEROによる区分は、ゲームを購入したり、遊んだりする時の目安であって、法律的な規制などはありません。実際、多くの小学生がC区分のゲームで遊んでいるのが現状です。しかし、C区分にしているのは、それなりの理由があるので、それを分かった上で、購入したり遊んだりすることを考える必要があると思います。
次回は、オンラインゲームをしている時間について考えてみたいと思います。