学校だより LIVE

1. 273 2学期を終えるにあたり

投稿日時: 2021/12/23 野木沢小-サイト管理者

 2学期は、83日間ありました。いろいろなことがありました。実は、先週の全校集会で、次のような話をしました。

「みなさんは、毎日、いろいろと頑張っていますね。その頑張りが、結果として出てくると、また頑張ろうという気持ちになると思います。しかし、結果が出ないと、不安になる人もいると思います。そして、自分はやってもだめだ、と思ってしまう人もいると思います。頑張ってやって、結果が出ない人は、本当に、だめな人なのでしょうか。学期末漢字テストは、100点満点が合格です。満点で合格できた人は、きっと、たくさん練習したのだと思います。では、100点以外の人は、だめな人なんでしょうか。体育の授業で、サッカーでゲームをする時があります。それは、ゲームなので、勝ち負けが決まります。負けたチームは、だめなチームでしょうか。頑張ったけど、点を取られたキーパーは、だめな人なんでしょうか。頑張って練習しても、満点がとれなくて、合格できないことはあります。サッカーのゲームをすれば、勝つチームがあれば、必ず負けるチームがあるんです。どんなにがんばっても、点を取られてしまうことはあるんです。どんなにがんばっても、結果が出ないことは、あります。じゃあ、結果が出ないから、だめなんですか。結果が出ないから、やらない方がいいのですか。そうじゃないです。みなさんが、毎日、学校に来て、授業を受けて、学んでいるのは、出来ない自分、わからない自分を知るためです。そこがスタートです。自分は、何ができて、何ができないのか。自分は、何が分かって、何が分からないのか。そうして、できるまで、わかるまで、努力して頑張るのです。だから、できないことや分からないことは、恥ずかしいことではないのです。できようと、分かろうと、頑張っている途中の人は、だめな人ではないんです。それを、お前は、そんなこともできないのか、わからないのか、と言う人がいたら、その人が、間違っています。人はみんな違うのです。何ができて、何ができないかは、人それぞれ、違うのです。自分ができるから、わかるからといって、できない、分からない人を馬鹿にするのは、大きな間違いです。そして、そのことで、他の人と比べても、何にもなりません。自分には、何ができて、何ができないのか。自分には、何が分かって、何が分からないのか。それを知ることがスタート。そこから、頑張って努力していく。いつできるのか、いつ分かるのか、それも、人によって違うのです。でも、これだけは、はっきりしています。それは、分かりたい、出来るようになりたい、という気持ちを持ち続け、あきらめず、努力し続ければ、必ず、いつか、できるように、分かるようになるということ。2学期も、あと一週間です。最後まで、あきらめずに、頑張りましょう。」

 それから、あっという間に一週間が過ぎ、今日で2学期が終わります。今学期も、いろいろなことがありましたが、保護者の皆様に支えられ、地域の皆様に見守られ、計画していた教育活動を、ほぼ予定どおりに進めることができました。コロナ禍の中、石川地区でも感染者が出るような時期もありましたが、お陰様で、子どもたちは、変わることなく元気いっぱい過ごすことができました。

 それでも、子どもたちの中には、自分の力が思うように発揮できなかったり、つい感情的に行動してしまったり、友達に優しく接することができなかったりという姿が見られました。一人一人話をすると、とても素直で優しいのに、集団の中では、そういう良さが隠れがちになってしまうこともありました。それらは、やはり「自信」がないからだと思っています。自分はこれでいいのだ、という自信。前述の朝の会の話の例にあるように、できない、わからないことが恥ずかしいこと、他の人より劣っていること、そう考えている子どもたちは、やはり、自分に自信が持てないのだと思います。そうではなく、誰にでも、得意不得意があって、誰にでもできること、できないことがあって、それは当然のこと。そして、まずは、そういう自分のありのままの姿と向き合うこと。自分はできるはずだ、と思い上がる事なく、ありのままの自分を受け入れ、そして、新たな自分に向かって、努力していく。例え、周りから何か言われようが、自分の信念を持って、自分を鍛え、磨いていくという変わらない姿勢。決して、他人のせいにせず、自分の足りないことを理由にする謙虚さを忘れずに。

 2021年もあとわずか。2022年の新しい年を迎えるにあたり、希望を持って、進んでほしいと思います。どうぞ、よいお年をお迎えください。