学校だより LIVE

1. 279 いつもと違う避難訓練

投稿日時: 2022/01/26 野木沢小-サイト管理者

 昨日の昼休み、突然、避難訓練の放送が入りました。その時、子どもたちは、教室にいたり、体育館で遊んでいたり。音楽室では鼓笛の練習をしている人もいましたし、希望ヶ丘で遊んでいる人もいました。しかし、その後、地震発生の放送が入ると、みな、安全な場所を探して、身を守りました。校庭にいる人たちも、校庭の真ん中に集まって、しゃがんで待ちました。それから、校舎内の人たちは校庭に移動しましたが、今度は、階段や通路の一部が通行止めになっていました。地震で通れなくなった設定です。

 今回の避難訓練は、実際の災害を想定した訓練でした。実は、11年前の東日本大震災の際、ある宮城県の中学校の先生が、避難途中、通れない箇所があまりに多い状況に、今までの避難訓練のあり方について考えさせられた、という話をしていたそうです。そこで、本校でも、地震により通行できない箇所がある中で、安全に避難するという訓練をしました。この通行できない箇所がどこなのかは、先生方にも知らせず、校長・教頭・教務だけで設定しました。

 予想していない状況で、先生方と子どもたちは、どのように避難するか、観察しながら訓練しました。すると、3階にいた4年生以上の子どもたちは、先生がいない教室もある中、複数の人数で、慌てることなく、避難できるルートを確認しながら、避難できました。教室に先生がいた子どもたちも、しっかり先生の指示を聞き、無事に避難できました。

 避難解除後の全体反省会では、先生方から気付いたことの話がありました。
 ・一番大事なのは、話を聞くこと。
 ・地震の際は、頭を守る工夫を。
 ・地震でガラスが割れるかもしれないことを予測すること。
 ・揺れから身を守る際は、近くに倒れるような物がないことを確認。
 ・前の人についていく時、ただついていかない。ちゃんと自分でも考えて行動すること。
 ・どんな状況でも、真剣に、避難のきまりを守って行動すること。

 今回は、学校にいる時の訓練でしたが、子どもたちが家にいる時にも、突然、大地震が起きるかもしれません。その時に、お家の人がいないかもしれません。そんな状況でも、自分で判断して、身を守る行動を取り、安全に避難できるようにしてほしいと思います。大正時代の物理学者で防災学者であった寺田寅彦の有名な言葉が「天災は忘れた頃にやってくる。」起きた災害を忘れることなく、日々の備えをすることの大切さを言っています。

 今回、上履きのまま避難したので、校舎に入る時に、上履きをきれいにしてから上がりました。その時、汚れたところを、最後にきれいに掃除してくれたのは、6年生でした。さすが最上級生。ありがとうございました。