学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

309 卒業式・修了式によせて

 まず、年度終了間際に、保護者の皆様には、いろいろとお世話になりましたが、卒業式と修了式を行うことができたことは、よかったと思います。

 令和3年度も、コロナ禍での一年間でした。それでも、昨年度の経験を生かし、コロナ禍での教育活動をいかに充実させていくか、先生方も知恵を絞り、保護者や地域の皆様にご協力いただきながら、進めていくことができました。

 感染状況に影響を受けながら、それでも、感染対策をしっかりと取り、子どもたちの生き生きした姿を、たくさん見ることができたと思います。

 保護者のみなさんも、ちょっと想像してみてください。お子さんの一年前の姿を。1年生の子どもたちは、入学した頃の姿を。6年生の子どもたちは、最上級生になったばかりの頃を。その頃のお子さんは、どうでしたか。これから始まる小学校生活に、期待と不安でいっぱいではありませんでしたか。いよいよ、6年生になって、学校の顔としてやっていけるのかと、心配ではありませんでしたか。他の学年の子どもたちも、どうだったでしょうか。

 今は、どうですか。最初に心配していたことが、今も心配ですか。そんなことは、ないのではありませんか。それよりも、お子さんは、お家の方が心配することなどなかったかのように、成長していませんか。

 子どもたちは、みな、大きく成長しています。この一年間で、みな、とても多くのことを経験し、体験し、そこから気付き、考え、できるようになったり、分かるようになったりしました。そういう姿を、日々、目にしてきました。

 一方、きっと、お家の人から見たら、まだまだだなあと思うようなこともあると思います。身の回りの整理整頓であったり、使った物の片付けだったり、言葉遣いだったり、あいさつだったり、宿題の取組だったり・・・それも、分かります。子どもたちは、成長しつつ、まだまだ課題はあります。

 それでも、みな、元気に、学校生活を送ってきました。今年度は、登校日が204日間ありました。先週末までの202日間のうち、全校児童86名が、一人もお休みすることなく、登校してきた日は、77日間でした。全員登校率は、38%です。3学期は、特に、オミクロン株になり、お家で様子をみてもらうお子さんが増えました。それでも、年間でこの数字は、すごいことです。子どもたちは、いろいろな思いをしながら、それでも、学校に来てくれました。お家のみなさんも、子どもを毎日、送り出してくれました。そんなの当たり前と思われるかもしれませんが、決して当たり前ではないのです。だから、我々教師は、毎日、当たり前のように学校に来てくれた子どもたちに、そして、送り出してくれたお家のみなさんに、感謝しかありません。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願い致します。

 今まで「LIVE」をお読みいただきまして、ありがとうございました。今年度は、本号で最終号となります。

308 今回、確認できたこと

 今回のコロナ対応で、確認できたことがいくつかありました。

 まずは、緊急連絡についてです。
 今、学校から保護者のみなさんに緊急でお伝えしたいことがあるときは、スキットメールというメール配信システムを使って、一斉メール配信を行っています。メールですと、タイムリーに、早く、保護者の方々にお伝えできるからです。実際、このメールを使って、事前に情報をお伝えすることで、保護者のみなさんを混乱させないようにできていると思われます。

 しかし、今回、そのメールが、伝わっていない方がいるということが判明しました。考えられる原因は、メール登録されていない、もしくは、以前登録したアドレスが変更されたまま、新たに登録していない等です。

 今回のように、緊急を要する際、確実に連絡がついてほしいと思います。ですから、例えば、登録している方が普段はお仕事で、日中、学校からの連絡に対応する方が他にいらっしゃるとしたら、その方のアドレスを登録するか、その方にメールを転送するか、ご対応をお願いしたいと思います。ちなみに、スキットメールで登録できる数は、一家族3名までです。新年度のPTA総会の際には、再度、メール登録の案内を致しますので、以上のようなことについて、ご協力お願いします。

 次に、引き渡しのタイミングです。
 今回は、特に、学年や地区等で、引き渡しの時間を指定せずに迎えに来ていただきました。一刻を争うような緊急時は、そんなことを言っていられないと思いますが、そこまでの緊急時でなければ、お迎えの分散も検討してもよいかなと思いました。と言うのも、やはり、同じ時間帯に、一気に多くのお迎えに来られた時があり、学校側の対応が大変だったからです。引き渡しは、確実に行う必要があるとすると、その辺りは要検討です。今後、考えていきたいと思います。

 最後は、子どもたちの行動の把握についてです。
 時間割に基づいて、授業を受けている時の子どもたちの行動は、ほとんど把握できているのですが、休み時間や放課後、さらには、休日の過ごし方については、やはり、把握は難しいなあということです。コロナ関係ですと、いつ、どこで、誰と、どのような過ごし方をしたかが問題になります。その中で、マスクをつけていたか、会話をしていたか、距離は近かったか等、接触状況を確かめます。全てを正確に把握するのは難しいと思いますが、子どもたちには、常日頃から、自分以外の人との接触の仕方について、十分気をつけてほしいと思います。

307 いよいよ、あと2日

 3連休を挟んで、今年度も残り2日となりました。

 過日は、コロナ対応、ありがとうございました。実は、3/16に発行する予定だったのが、下の内容のものでした。引き続き、今後もみなさんに気をつけていただきたい内容ですので、掲載します。

 県教育委員会から出された資料によると、現在、感染が拡大している5市(会津若松、郡山、白河、喜多方、二本松)の年代別新規陽性者の割合では、10代未満が一番多くて31.3%。次が、10代で14.2%となっています。新聞等で報道されているように、学校、保育所等の施設での陽性者が増加しています。通知には、次のような感染事例と注意点が紹介されています。

感染事例1
 小学校のクラスター発生により、子どもが濃厚接触者になったが、家でのマスク着用などはしていなかったため、家族全員に感染が拡大した。
感染事例2
 兄が濃厚接触者となり自宅待機を開始したがすぐに陽性。兄の陽性判明前に感染していたと思われる弟が通っていた保育所に感染が拡がった。その後家族全員に感染拡大。
注意点
 このような事例のように、濃厚接触者と分かったときには、すでに同居家族に感染しているケースが増えています。
 濃厚接触者がいるご家庭では、お互いにマスク着用や部屋を分けるなど、
感染対策を徹底し、ご本人だけでなく同居するご家族も毎日の体調管理に注意してください。
 同居するご家族が、濃厚接触者と判明した日から数日程度、出勤・登校・登園等を控えるなどの検討をお願いします。

 上記のような対応については、これまで保護者のみなさんには、ご対応・ご協力いただいております。本当にありがとうございます。あと少しですので、よろしくお願い致します。また、この3連休についても、感染対策をよろしくお願い致します。

306 復興、そして平和への願い

 今日の集会は、校長室からZoomを使って、各教室のテレビにつなげて、東日本大震災に関連したお話をしました。

 2011年3月11日、午後2時46分。マグニチュード9.0、震度6弱という大きな地震が起きました。その地震の揺れていた時間は、190秒。それだけ長く、揺れ続けたことで、被害も大きくなりました。

 岩手県の山田町で津波の被害にあった子どもたちの話を聞きました。インタビューを受けている子どもたちは、みな、驚きや悲しみ、絶望など、複雑な思いをしたことを、口にしていました。がれきに埋もれた自分の家を案内する姿もありました。しかし、そんな状況でも、みな、前を向き、明るく頑張ろうとしていました。実際、その後の山田町は、順調に復興が進んでいる様子も紹介しました。

 最後に、福島県の話をしました。復興は進んでいるけれど、いまだ、原発事故により、避難生活をしている人や風評被害などもあること、だからこそ、あきらめず、夢を持って進んでいくことが大事だということを話しました。

 今回は、11年前に起きた災害の話でしたが、今現在、世界では、戦争で苦しんでいる人がたくさんいます。そういう人たちに、一日も早く平和な日々が訪れることを、みんなで願いたいという話をして終わりました。

 今まさに、本校図書室前の掲示は、「平和について考えよう」という掲示になっています。この掲示板は、学校支援員の加藤さんが作成されています。そこでは、外国の絵本が何冊か紹介されているのですが、その中に「てぶくろ」という絵本がありました。この「てぶくろ」というお話は、雪の中で、小さなねずみが、片方の手袋を見つけるところから始まります。そして、その中で住むことにするのですが、その後、かえる、うさぎ、きつね・・・と次々に動物たちがやってきて、一緒にその中に入っていくのです。その不思議な話の展開に思わず引き込まれます。そして、みんな仲良く手袋に入っているさし絵に心が温かくなります。

 実は、このお話は、ウクライナの民話なのです。それを知って、心がきゅっとなりました。ウクライナの子どもたちが、暖かい部屋で、安心して、絵本を眺められる日が早く来てほしいです。

305 なわとび記録会を終えて

 持久跳びという種目があります。この種目は、決められた時間を、最後まで止まらずに、一回旋一跳躍の前跳びで跳び続けるという種目です。試技は、やり直しのない1回こっきりです。決められた時間は、1年生が1分間、2年生が2分間、そして、3年生以上は3分間です。

 今回の持久跳びの結果、クリアしたのは次のみなさんです。

 1年 水野好輝さん
 2年 近内凛香さん 水戸葉月さん 矢吹 心さん
 3年 岡田そらさん 田邉大空さん 草野功明さん
 4年 宇佐美蒼さん 石井斗真さん 佐藤朋希さん 圓谷心葵さん
    二瓶沙羅さん 佐藤 歩さん
 5年 佐藤 碧さん 吉田裕翔さん 曲山恵太さん 水野陽菜さん
    円谷洸太さん 紀陸三平さん 佐藤世菜さん 円谷頼人さん
 6年 草野大輝さん 吉田智哉さん 髙橋優守さん 吉田琴葉さん
    近内遥翔さん 円谷由義さん 二瓶大雅さん

 持久跳びは、マラソンに似ていると思います。跳び続けるうちに、だんだん、足も痛くなる、手も痛くなる、息も上がり、苦しくなる。そして、やめたくなる。それでも、ゴール目指して、最後まであきらめずに、跳び続ける。

 本番は、やり直しのきかないチャンスが1回。その1回に、集中して、全力で挑むのは、緊張します。その緊張感がいいのです。たかが縄跳びだ、持久跳びを跳べようが、そうでなかろうが、大したことではない・・・と思っている人がいるとしたら、大きな間違いです。練習でできていたから、本番でもできるとは限らないのです。実際、練習の時は、跳べていたのに、本番でひっかかってしまった人は、たくさんいました。「練習は、本番のように。本番は、練習のように。」です。練習でも、本番のように、集中して全力で取り組む。そして、本番は、緊張しすぎず、練習でやってきたように、集中して全力で取り組む。こういう経験は、子どもたちを成長させます。おそらく、今回、練習で跳べていて、本番で跳べなかった人は、相当悔しいと思います。その悔しさが、次へのチャレンジの力になることは間違いないのです。よく「失敗したから、もう一回。」と、子どもたちが口にすることがあります。まるで、ゲームのリセットボタンのように。しかし、現実は、失敗したら、やり直しがないことが多いのです。本番は、決まって1回しかありません。1回しかないから、本番なんです。だから、その本番に向け、練習にどのように取り組むのかが大事なのです。

 そして、忘れてはいけないのが、本番で練習の成果が出せなかったから、練習してきたことが無駄だったのかというと、そうではないということです。今回の持久跳びで、練習でできていた人が本番でできなかったとしても、それまで練習で取り組んできたことは、その人の力になってきたことは事実です。決して無駄なんて事はないのです。

 最後に、昨年度、1年生で連続二重跳びを115回跳んで、学年新記録を出した紀陸文平さんは、今年、2年生でも209回という学年新記録を出しました。おめでとうございました。