学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

249 陸上練習、頑張ってます

 今年の小体連陸上競技大会は、10月7日(木)の予定です。今年も、昨年度と同じく、6年生のみの参加となります。現在、6年生の子どもたちは、朝、登校してからの時間と、放課後の時間に練習を頑張っています。

 過日、6年生の子どもたちに、陸上大会に向けて、次のような話をしました。

1 自己ベストを目指す
 大会に参加する自分の目標は、ずばり「自己ベストを出すこと」。入賞するかどうかは、周りの選手との関係で、あくまで結果でしかない。それよりも、参加する全員が、目標にしてほしいのは「自己ベストを出すこと」。この目標は、6年生全員が達成することが出来る目標でもある。そのためには、今、自分のベスト記録はいくつなのかを分かっていること。これからの練習の中で、記録を取る度に、自分のベスト記録を、しっかりと把握すること。

2 集中・本気・全力
 本番で一番大事なのは、集中すること。気が散って、落ち着かない状態では、自分のベスト記録など出せるはずもない。まして、周りの他校の選手のことが気になるようでもだめ。自分の目標は、「自己ベストを出すこと」。だから、例え、どんな選手と一緒に競技することになっても、全然関係ない。例え、その組で、一番最後になったとしても、自己ベストを出すことは可能。そのためには、集中すること。そして、本気・全力100%を出すこと。

3 練習は本番のように 本番は練習のように
 では、本番で自己ベストを出すために、どんな練習をすればよいのか。それは、本番を意識して、本番と同じ気持ちで、練習も集中・本気・全力でやること。練習だから手を抜かないこと。本番だけ頑張ればいいなんて思っている人は、本番でもいい結果は出せない。なぜなら、練習でできないことは、本番でもできないからだ。練習は本番のように取り組む。そして、本番だからと言って、緊張しすぎることはない。緊張すると、余計な力が入って、結果、実力を出せないことになる。そうではなく、本番では、肩の力を抜き、練習してきたことを、その通りにやることだけに集中する。

4 ルーの法則(全力+α)
 ルーの法則とは、トレーニングに関する法則で、簡単に言うと、自分の持っている力を高めるためには、全力+ちょっとだけ無理することが必要だというもの。全力だけでは、いつまでもそのまま。逆に、トレーニングで手を抜いていると、本来持っている力さえも、だんだん失ってしまう。だから、練習では、常に全力+αで取り組む。

5 道具を大切に
 そして、最後に大事なのは、道具の取り扱い。ハードル、リレーのバトン、スターティングブロック、スパイク、ユニフォームなど、自分が競技するための大事な道具は、大切に扱うこと。それらの道具には、陸上の神様がついていて、大事に扱うから、神様が味方についてくれる。

 6年生の子どもたちにとっては、小学校で最初で最後の陸上大会。運動の得意不得意に関係なく、全員が、今の自分の力を少しでも高め、本番で、自己ベスト記録を出せるよう、先生方全員で支えていきます。頑張れ、6年生!

248 正常性バイアスと同調性バイアス

 赤十字NEWSの9月号に、大変興味深い記事が掲載されていましたので、ご紹介します。

 まず、次の問題にお答えください。

  Q:職場や学校、外出先で非常ベルが鳴っているのを聞いた時、あなたはどうしますか?

  A:①点検だと思って何もしなかった。
    ②みんなが避難していないので、大丈夫だと思った。
    ③煙が出ていないし、大丈夫だと思った。
    ④安全な場所に避難した。

 これは、簡単にできる「正常性バイアス」と「同調性バイアス」の診断方法です。バイアスとは、先入観や偏見を意味します。

 正常性バイアスとは、一言で言うと、「これくらいなら大丈夫」という考え方です。
 この正常性バイアスは、異常なことが起こった時に、「大したことじゃない」と落ち着こうとする心の安定機能です。日常生活では、不安や心配を減らす役割があります。しかし、上の質問の回答①は、「非常ベル」=「点検」という先入観から、自分にとって危険な状況と認識できない正常性バイアスが働いています。また、回答③は「非常ベル」=「火事」=「煙が見える」という固定観念から、火事以外の危険の可能性を認識できない正常性バイアスが働いています。このように、緊急事態では逃げ遅れなど、危険に巻き込まれる原因になります。

 同調性バイアスとは、一言で言うと、「みんなと一緒だから大丈夫」という考え方です。
 この同調性バイアスは、集団の中にいるとついつい他人と同じ行動をとってしまう心理で、日常生活では協調性につながります。しかし、回答②は、非常ベルが鳴っているにもかかわらず、周囲の人の行動に合わせる同調性バイアスが働いています。災害時には、周囲の人の様子をうかがっているうちに避難が遅れる原因にもなります。その反対に、周囲に率先して避難する人がいれば、より多くの人を避難に導くことも可能です。

 最初の質問で、バイアスがないのは、④のみです。

 正常性バイアスと同調性バイアス、災害時に働くこの2つの心理を知っておくことが、逃げ遅れを防ぎます。

 日本赤十字社では、「ACTION!防災・減災」特設サイトを開設しており、上記の記事も含め、防災力を高める内容が盛りだくさんです。是非、アクセスしてみてください。

247 授業を創る

 17日(金)、本校を会場にして、石川町内の小中学校の先生方に参加いただき、石川町小中連携授業研究会が行われました。本校6年生の研究授業を参観してもらい、話し合いを行いました。
 6年生の授業は、国語科の「やまなし」の授業でした。作者は宮澤賢治。5月と12月のそれぞれの川の中の様子を描いた話からできている物語です。宮澤賢治の他の作品の中には、「注文の多い料理店」という作品があります。あの物語は、描かれている場面が分かりやすく、読者はイメージしやすいです。一方、この「やまなし」は、一見、カニの親子や魚などが登場し、分かりやすそうですが、「クラムボン」などの作者が想像したものが登場したり、独特な表現で描かれていたりするので、ちょっとつかみ所がないイメージを受ける作品かもしれません。それでも、授業では、6年生の子どもたちが、自分たちなりの解釈で、川の中の様子を読み取り、二つの場面を比較することで、作者がどんなことを伝えたいのか、いろいろと考えを深めることができました。
 授業後の話し合いでは、参観された先生方から、貴重な御意見をたくさんいただきました。また、この日の午前中は、2年生と3年生の授業も、指導助言の先生に参観いただきました。学校の先生方は、研修をする義務があります。今回のような研究授業をしたり、他の先生方に授業を見ていただいたりして、授業の質の向上を目指すのです。
 でも、授業は、先生だけで創っていく物ではありません。授業する先生がいて、そこに、本気で課題解決する子どもたちがいて、初めて、授業は成立するのです。そういう意味で、子どもたちにも、自分たちの授業を創る一人として、これからも意欲的に授業に参加してほしいと思っています。
 一生懸命考えたり、発表したり、作業したりすることは、自分の脳を刺激し、だんだん楽しくなっていきます。そして何より、一生懸命取り組んだ結果、分からなかったことが分かる喜びや、できなかったことができた嬉しさを感じることは、さらなる意欲につながります。
 最初から、やってもだめと決めつけないことです。分からないから、できないから、学校に来て、授業を受け、学んでいるのです。あきらめている人、分かろうとしない人、やろうとしない人は、いつまでも分からないし、できないままなのです。

246 なかよし遠足に向けて

 過日、なかよし遠足のお知らせを出しました。9月28日(火)午前中に実施します。

 このなかよし遠足の目的は、ずばり「野木沢地区内をみんなで歩こう」です。みなさん、よくご存じのように、この野木沢地区は、中野・曲木・塩沢の3地区からできています。しかし、子どもたちは、自分の住んでいるところ以外の地区について、どれだけ知っているのでしょうか。そして、実際に、この野木沢地区を歩いたことはあるのでしょうか、ということで、今回の遠足の目的ができました。

 コースは、野木沢地区内をぐるっと巡る、全行程8kmのコースです。実際に、自分たちで野木沢の3地区を回り、この野木沢地区を全身で感じてほしいと思います。このコースを設定するにあたり、昨年度、下見を兼ねて歩いてみました。車の通りも少なく、のんびりと、のどかな田園の中を、ただただ歩きました。その日は、お天気も良かったので、とても気持ちよく歩けました。コース途中に、神社仏閣などのチェックポイントを設けました。8kmの距離も、あっという間に歩けました。途中、トイレのある場所も確保でき、美味しい清水を飲める場所も2カ所あります。改めて、野木沢地区の魅力を感じました。きっと、子どもたちも感じるのではないかと思いました。「野木沢だからできる活動、野木沢のよさを感じる活動」は、今年、目指している「野木沢教育」の一番の柱です。

 ただ、実際は、子どもたちには、特に下の学年の子どもたちには、8kmはきついかもしれません。でも、縦割り班の中で、上級生が下級生に声を掛け、励まし合って、協力し合い歩いてほしいと思っています。昔の学校では、春や秋に、学校行事で遠足がありました。その頃の遠足とは歩いて出かけるものでした。自分たちの学校から、学年に応じて距離を変え、お弁当持参で歩きました。そうやって、自分たちの住んでいるところを知り、そのよさを感じていました。しかし、だんだん、学校行事が削減され、バスで出かける学習旅行が主流となり、ただひたすら歩く「遠足」は姿を消していきました。そういう意味でも、今回の「なかよし遠足」は、遠足の楽しさやよさを再確認しようとするものでもあります。どんな活動になるか、今からとても楽しみです。

245 学年別漢字配当表

 保護者の皆様は、お子さんが、今の学年で何文字の漢字を習うのか、ご存じですか。そして、小学校に入学してから卒業するまで、何文字の漢字を習って卒業するのか、ご存じでしょうか。

 答えは、裏に一覧表をつけましたので、御確認ください。学年の下の数字がその学年で習う漢字の数です。合計すると、1026字になります。

 表を見ると、1年生は80字なのに対し、2年生になると、倍の160字になることがわかります。そして、一番多いのは、6年生ではなく、4年生ということもわかります。

 どんな漢字を習うのか、もう一度、配当表を見てみると、下の学年でも、意外と難しい漢字を習うと思いませんか。例えば、「遠」は2年生で習います。「週」と合わせて、「しんにょう」の初めての漢字です。しんにょうは、子どもたちが形を整えて書くのが難しい部首の一つです。このしんにょうですが、みなさんは、何画で書いていますか。正解は、3画です。

 3年生になると「発」を習います。この字の部首は、「はつがしら」。こちらは、書き順を間違えやすい漢字の代表格。ちなみに、正しい書き順は、

です。

 4年生になると、「茨・媛・潟・岐・熊・縄・梨」などを習います。実は、これらは、2020年から4年生に新しく追加されました。理由は、「都道府県の漢字」だからです。都道府県名は、4年生の社会科で学習します。

 そして、5年生・6年生になると、画数が多い漢字がとても増えてきます。ちなみに、一番画数が多い感じは、4年生で習う「議」「競」、5年生で習う「護」で、20画です。

 漢字は、正しい書き順で書くことが大事です。正しい書き順で書くから、字の形が整います。昨年、LIVEにちょっと書いたのですが、私は、「必」という漢字の書き順を間違えて覚えていました。4年生で習ってから、高校1年まで気がつきませんでした。それまで、「心」を書いてから左払いを最後に書いていたのです。しかし、正しい書き順は、中央の点から書きます。

 正しい書き順で書くと、形が全く違うことが分かります。やはり、漢字は、書ければいいのではなく、正しい書き順で書けることが大事だということだと思います。

244 災害に備える

 今日、9月1日は「防災の日」です。1923年9月1日に、関東大震災が発生していること、そして、この頃、台風が多く発生しやすいことから、設定されました。

 日本は地震大国ですから、これまでに何度も、「大震災」と呼ばれる大きな地震による災害が起こってきました。そして、多くの命が奪われました。阪神・淡路大震災では、建物などの倒壊が原因による「圧死」が多く、東日本大震災では、津波による「溺死」が多く、そして、関東大震災は、火災による「焼死」が多かったそうです。

 関東大震災で火災が発生した原因は、地震発生の時間帯によるものでした。1923年9月1日午前11時58分に大地震が発生し、昼食の時間帯と重なり、多くの火災が発生したのでした。以前、このLIVEで、地震発生時、すぐにコンロの火を消すことを載せましたが、今のコンロは地震を感知すると自動で消火する機能がついているので、慌てて火を消す必要はなく、逆に料理中の鍋などがひっくり返って、火傷する危険性があるとのことでした。今は、そういう対応で大丈夫ですが、関東大震災が発生した大正時代は、まだ、そのような機能がついておらず、地震により至る所で大火事が発生したわけです。

 当時、寺田寅彦という物理学者がおりました。研究者として、火災や地震の災害にも関心を持っていたそうで、その彼が残した言葉が「天災は忘れた頃にやってくる」でした。この言葉と対になるような言葉は「備えあれば憂いなし」でしょうか。

 さて、みなさんのお家では、いざという時の災害発生時に向けて、どのような準備をされているでしょうか。青少年赤十字防災教育プログラムの中には、中高生向けのものとして、「災害に備える」という内容があります。そこでは、災害に向け、日頃の準備が大切なことを学ぶのですが、その中で、ワークシートを使って、どんな準備が必要か、考える活動があります。裏に、その時に使うワークシートを載せました。①では、家族で話し合いながら、チェックリストを参考にして、避難バックを作ってみます。②では、リスト以外に必要なものを書き出してみます。そして、③では、家族で相談して、集合場所や約束事などを決めてみます。

 防災の日に、家族で、災害に向けてちょっと準備してみてはいかがでしょうか。

243 自転車のきまり

 本校には、子どもたちが自転車を乗ってよい範囲が、次のように決められています。

低学年・・・家の周り・庭
中学年・・・自分の住む地区内(中野・曲木・塩沢)
高学年・・・野木沢小学区内

 野木沢地区は、前にも書きましたが、主要な道路が何本も走っているため、大きな道路は、交通量が多いです。また、大型トラックもかなり通行します。ですから、自転車に乗るときは、十分気をつけて乗ってほしいです。そして、自転車に乗るときは、必ずヘルメットの着用をお願いします。夏休み中、他地区ですが、自転車に乗って歩道をかなりのスピードで走っている小学生を見かけました。その子どもは、ヘルメットをかぶっていませんでした。また、別の日には、大人の人で、自転車を乗りながら、スマホを操作している人も見かけました。運転しながら、目はスマホを見ていました。どちらも、事故にあわないといいけど・・・と思いながら、すれ違いました。

 さて、福島県には、「福島県自転車安全利用五則」というものがあります。

【福島県自転車安全利用五則】
  1 自転車は、車道が原則、歩道は例外
  2 車道は左側を通行
  3 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
  4 安全ルール・マナーを守る
   ○ 飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
   ○ 夜間はライトを点灯・反射材着装
   ○ 交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
   ○ 運転中の携帯電話・ヘッドホン使用、傘さし運転の禁止
  5 被害軽減のためヘルメットの着用に努める

 まず、「1」にあるように、自転車は車道を走らなければなりません。それは、自転車も「軽車両」という車の仲間だからです。(車と一緒の扱いなので、飲酒して自転車に乗るのは、飲酒運転という違反行為になるのです。)しかし、「歩道は例外」となっています。この例外とは、次の3点になります。

例外1 道路標識で指定されている場合
例外2 運転者が13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な方の場合
例外3 道路工事等でやむを得ない場合

 これにより、小学生は、自転車に乗る場合、車道ではなく、歩道を通ってよいことになります。ただ、歩行者いる場合、歩行者の邪魔にならないよう、気をつけなければなりません。

 次に、「5」のヘルメット着用についてですが、「道路交通法」で次のように定められています。保護者の皆様、よろしくお願い致します。

【道路交通法第63の11】
  児童または幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。

242 2学期も感染防止対策

 子どもたちへ最後に話したように、2学期も、これまで同様に、コロナ感染防止のための対策を、しっかりととっていきます。

 ニュースでも報道されましたが、夏休み期間中、福島県でも多くの子どもたちが感染しました。それらは、集団で集まって生活する施設における集団クラスターでした。感染した子どもたちが、施設でどのように過ごしていたのかは、報道されていないので分かりません。ですから、しっかりと感染防止対策を徹底していて、それでも感染したのかどうか不明です。

 しかし、学校としては、これまで行ってきた感染防止の対策(マスクの着用、手洗い、換気、密を避ける、給食は前を向いて黙って食べる等)を行っていくだけです。また、家庭においても、引き続き、朝の検温と体調チェックをお願いします。そして、熱がある、体調がすぐれない場合は、無理に登校させず、自宅で休養するようにしてください。また、御家族にそのような症状の方がいる場合も、児童は出席停止とさせていただきますので、同じく、自宅で待機して、様子をみてください。

 最後になりますが、メールでもお知らせしたとおり、野木沢小学校の放課後児童クラブ、並びに野小っ子クラブは、どちらも9月10日(金)までお休みになります。それまで、学校が終わりましたら、下校となりますので、よろしくお願い致します。9月の下校時刻については、次号でお知らせ致します。

241 第2学期スタート

 始まるときは、長い夏休みだと思っていても、あっという間に終わってしまうものです。子どもたちは、どのような夏休みを過ごしたでしょうか。中には、まだまだ休みたいと思っている子どももいたかもしれません。それでも、今日の始業日、86名、全員揃ってスタートできました。とてもうれしいことです。以下、第2学期始業式での校長の話です。

「今年の夏は、オリンピックの夏でした。たくさんの日本人選手の方が、メダルを取り、大活躍をされました。

 その中には、女子スケートボードで、銀メダルをとった開心那(ひらきここな)選手がいました。彼女は、現在12歳、中学1年生。夏のオリンピックの日本人史上最年少メダリストになりました。彼女は、5歳からスケートボードを始めたそうです。世界でかっこいいスケーターになりたいという夢をずっと追いかけてきたそうです。

 みなさんは、どんな夢がありますか。みなさんの未来は、これから、どのようにもなります。なぜなら、自分の未来は、これから、自分自身で作っていくからです。ですから、将来、こんなことをできるようになりたいなあ、こういう仕事をしてみたいなあ、こんな人になりたいなあ、という夢を持ち続けてほしいと思います。

 今回、女子ソフトボールでピッチャーをした上野由岐子(ゆきこ)選手は、2008年の北京オリンピックで金メダルをとりました。その後、ソフトボールがオリンピック種目から外れましたが、あきらめずに13年間、ずっと選手を続けてきました。そして、今回、また、オリンピック種目になった大会で、金メダルを取ったのです。彼女は、喜びのインタビューの中で、次のように話していました。それは、「あきらめなければ、夢は叶う」。

 何か続けていて、あきらめるのは簡単です。やめればいいからです。でも、やめたら、そこでおしまいです。つらいことや苦しいことがあっても、簡単にあきらめないで、やり続けること。それが、大事です。でも、それは、大変な努力が必要です。でも、だからこそ、夢の実現に近付くのだと思います。

 2学期は、83日間です。失敗を恐れず、いろいろとチャレンジして、頑張りましょう。

 最後に、コロナ関係のお話です。大人の人のワクチン接種が始まっています。でも、ワクチンを接種しても、安心は出来ません。学校も同じです。2学期も、これまで同様、マスクの着用、手洗い、換気、密を避ける、給食時はだまって食べる等、しっかりと感染対策を取っていきます。朝、熱があったり、体調が悪いときは、無理して学校に来ないようにしてください。」

 保護者の皆様、2学期もどうぞよろしくお願い致します。

240 2学期に向けて

 1学期は、72日間ありました。そのうち、先週末で、30日間、お休みする人がゼロでした。全校生86名が、全員揃った日が、72日間中、30日間あったということです。

 これは、素晴らしいことだと思います。子どもたちは、本当に、毎日、よく学校に通ってくれました。そして、保護者の皆様には、毎朝、よく、子どもたちを送り出していただきました。

 学校は、楽しいところであってほしいと思います。しかし、子どもによっては、何かしらの理由で、楽しくない日もあったかもしれません。今日は行きたくないなあ、と思った日もあったかもしれません。それは、授業や学習に関係することかもしれませんし、友達や先生に関係することかもしれません。もしかしたら、お家で何かあって、それが原因だったかもしれません。

 そんな気持ちが乗らない日でも、子どもたちは、学校に来てくれたわけです。重い足を引きずりながら、学校まで来てくれたわけです。しぶるお子さんを、励ましながら、学校まで送ってくれたお家の方もいたことでしょう。

 でも、そうやって、学校に来てみたら、思ったより、学校が楽しかった、なんて日もあったかもしれません。昨日、ちょっとけんかしちゃった友達と、今日はなかよくできたとか、昨日はよく分からなかった学習が、今日は、少し分かるような気がしたとか。昨日、注意された先生に、今日は、ほめられたこともあったでしょう。朝は、すごく行きたくなかった気持ちが、学校に来てみたら、嫌な気持ちも少しやわらいで、ちょとだけ楽しくなった・・・。いやいや、ぼくは、私は、毎朝、元気もりもりで、やる気まんまんで、学校に来て、毎日、楽しく充実していましたよ、という子も、中にはいると思います。

 学校は、楽しいところであってほしいと思います。しかし、86名も子どもたちはいるんです。その全員が、一人一人、いろいろな気持ちがあって、いろいろな思いを持って、毎日、学校で生活しているんです。だから、集団で生活している学校の中では、いろいろなことが起きて、当然です。先程のような、ちょっと元気がなくなるようなことが起きても、おかしくないんです。しかし、だからといって、じゃあ、行くのやーめた、となっては、やはり、いけないのだと思います。学校は、毎日、休まずに、行かなければならないところです。それは、子どもたちにとって、学校に来て、集団生活をする中で、一人一人が学び、身に付けていくことは、膨大だからです。そして、それは、やはり、今しかないからです。

 学校は、楽しいところであってほしいと思います。その楽しさが、休み時間ではなく、授業時間であってほしいと思います。休み時間、友達と遊ぶことも楽しいけれど、授業時間、いろいろ考え、みんなで意見を言い合い、あーだ、こーだと考えて考えて考えて・・・そんな時間も、同じように楽しい、となってほしいと思います。そうして、今まで分からなかったことが分かったり、出来なかったことが出来るようになったりしたら、最高です。

 本校の給食は、自校給食で、出来たてほやほやをいただけます。とってもおいしいです。ある日、授業を終えた子が、「お腹がすいたあ」と言いました。授業はまだ3時間目でした。きっと、この子は、授業中、いろいろと考えて、頭をいっぱい使ったのだと思います。身体を使ったら、お腹が空きますが、頭を使っても、やはり、お腹は空くんです。こんな授業を、子どもたちに受けてほしいと思います。そして、おいしい給食をお腹いっぱい食べて、健康で元気な心と身体を作ってほしいと思います。2学期は、そんな毎日を送れるよう、先生方みんなで頑張りたいと思います。

239 1学期を振り返って

 今年、本校では「野木沢教育」を進めています。そこでは、「夢を持ち、未来を切り拓く力を育む教育」を実践しています。そして、「健康で、自信を持って、チャレンジする子ども」を育てていきます。

 この1学期を振り返って、どの学年でも、コロナ禍の中、計画された教育活動を、ほぼ計画どおりに進めることが出来ました。そこには、保護者の皆様の御協力がありました。改めて、感謝申し上げます。

 子どもたちは、学校外に出かけて、学校では体験できない活動を行ってきました。1年生から3年生は、見学学習で「ムシテックワールド」に出かけ、科学の実験や工作を行い、昆虫について、いろいろと学びました。4年生と5年生は、那須甲子青少年自然の家で宿泊体験を行い、登山や野外炊飯など、自然の中で体験活動を行いました。6年生は、修学旅行で会津若松市を訪れ、グループで計画したコースで市内散策を行い、会津の歴史や文化に触れる体験活動を行いました。

 それから、それぞれの学年で、栽培活動にも取り組んできました。1年生はアサガオの栽培、2年生はミニトマトの栽培、3年生はホウセンカや野菜の栽培、4年生はヘチマの栽培、5年生はバケツ稲栽培、6年生はジャガイモ栽培を、それぞれ行ってきました。また、1年生と2年生は、紀陸さんにお世話になり、里芋の栽培も体験しています。3年生は、相樂さんにお世話になって、リンゴの栽培体験も行っています。5年生のバケツ稲作りは、JA夢みなみさんにお世話になり、田んぼの生きもの調査も行いました。

 5月には、運動会も実施できました。6月からは、水泳学習も取り組み、記録会も実施できました。縦割り班での清掃活動をしっかりと行ってきました。ただ、感染予防のため、集会活動などの異学年交流活動が実施できないことがありました。他にも、各委員会では、学校のために、委員会活動に取り組みました。6年生は朝のボランティア清掃に取り組み、4年生は、主体的に朝のあいさつ運動に取り組みました。

 交通教室や避難訓練など、命を守る学習も行ってきました。そして、登校中は、道路を横断する際、手を上げて、車が止まってから、安全に横断できました。止まってくれたドライバーに、しっかりとお辞儀もできていました。ちょっと大きなケガをした子はいましたが、全員、無事に1学期を終えることができました。72日間の1学期を終えて、子どもたちはみんな、それぞれ成長してきたと思います。まずは、毎日、頑張った子どもたちに、拍手を送りたいと思います。

238 命を守る「着衣泳」合い言葉は「ういてまて」

 厳密には、衣服を身につけて泳ぐことはしません。水の事故が起きるケースでは、海や河川などで、着衣状態で水中に転落してしまうケースが大半を占めるそうです。今回、日本赤十字福島県支部の指導員の方を講師にお招きし、着衣・着靴状態で水中に転落した際の対応を経験し、「浮いて助けを待つ」ために、どうすればよいか学びました。

 まず、着衣で水中に転落した時に、やってはいけないこと。
①水中で、衣服を脱いではいけません。
 ・かなり昔の着衣泳では、衣服が水を含んで重くなるので、水中で衣服を脱ぐことをやっていた時がありました。しかし、水中で濡れた衣服を脱ぐのは、かなり難しく、その分、体力が奪われます。さらには、水温が低いことで、身体が冷えて、低体温症になる危険もあります。
②着衣のまま、泳いではいけません。
 ・水分を含んで重くなった衣服を着たまま、泳ぐことは難しく、やはり、体力が奪われます。
③大声で助けを求めません。
 ・つい、大声で助けを求めたくなりそうですが、声を出すと、肺の中の空気が減り、浮力がなくなります。また、大声を出すことで、体力を奪われることにつながりますし、水を飲んで、逆に苦しくなってしまう場合もあります。

 次に、着衣で水中に転落したら、やるべきこと。
①浮くことを、最優先する。
 ・そのために、近くに浮くための助けになる物があったら、利用します。ランドセルやバック類も浮きます。今のシューズは、軽い素材でできているため、水に浮きます。ですから、シューズは脱がないで、はいたままが良いです。
②浮いたまま、救助が来るまで待つ。
 ・できるだけ、体力を保ったまま、助けが来るのを待ちます。

 最後に、事故にあわないために。
 それは、危険箇所には、近付かないことです。危なそうな場所には、行かないことです。夏休み期間中、子どもだけで、川や海には行かないようにしてください。釣りなどをして遊ぶ場合も、子どもだけではやらないようにしてください。そして、講師の方からのお願いは、今回の内容を、大人のみなさんに、よく分かってもらってほしいということでした。

 いよいよ、21日(水)から夏休みです。期間は、8月24日(火)まで。35日間という長い休みです。事故には、十分気をつけて、楽しい夏休みを過ごしてほしいです。できれば、今回学んだことを使うことなどないことを願っています。

237 読書のすすめ

 図書委員会が、1学期にたくさん本を借りた人を紹介しました。上位10名は、次のとおりです。

   1位 岩谷  澪さん(4年)
   2位 二瓶 亜輝さん(6年)
   3位 佐藤  碧さん(5年)
   4位 佐藤  遙さん(4年)
   5位 紀陸 文平さん(2年)

   6位 二瓶 沙羅さん(4年)
   7位 佐藤 柚希さん(4年)
   7位 近内 龍大さん(1年)
   8位 水野 好輝さん(1年)
   8位 水野 優結さん(3年)
 4年生は、学年全体としても、一番本を借りていました。この貸出冊数は、あくまでも、学校の図書室から借りた冊数ですので、もしかしたら、町の図書館からも借りて読んでいる人もいるかもしれません。また、人によっては、ページ数のある物語をじっくり読んでいるので、借りる冊数はあまり多くない人もいるかもしれません。

 それでも、本をたくさん借りて、いろいろな本を読むことをお勧めします。それは、読書は、想像力を養ってくれるからです。動画やテレビなどは、視覚的に見て理解するため、そこに映し出された物を、そのまま受け止めることができます。だから、わかりやすいと言えば、わかりやすい。しかし、本は、文字で書かれたことを、読んで理解するだけでなく、そこに描かれている情景を、読者が自分の頭の中で、想像することができます。

 実は、この想像する力は、算数などの文章題を解くときにも、多いに生かされます。文章で説明されている状況を、頭の中で具体的に想像(イメージ)できるかどうかが、文章題を解くためのポイントになるからです。読書は、その力も養ってくれるのです。読書が苦手だという人は、この想像することが苦手なのかもしれません。その場合は、挿絵のある本を選んで、その挿絵を手がかりに、本の世界に触れてはどうでしょうか。もっと入口としては、絵本の世界から入ることがよいです。そこから、段階的に、挿絵が多い本から挿絵が少ない本へ、少しずつ本の世界へ入っていってはどうでしょう。また、自分の興味関心のある世界の本から入る方法もあります。スポーツをしている人は、同じスポーツをしている人の書いた自伝のようなものが、身近でよいかもしれません。

 夏休み、時間はたっぷりあります。今まで、あまり読書をしてこなかった人も、チャレンジしてみてはどうでしょうか。

236 ホームページは、スマホからも見られます!

 野木沢小学校のホームページがあります。ご存じだったでしょうか。
 「野木沢小学校」と検索すると、「野木沢小学校-石川町教育ポータル」というサイトが表示されます。そこをタップしていただくと、
 「ようこそ!希望ヶ丘へ こちらは、石川町立野木沢小学校のホームページです。」というトップページが開きます。そこから、メニューを開くためには、一番上のカラーのバーの右側にある三本線をタップします。すると、メニューが開きます。今のところ、メニューは4つです。
 ・野小っ子NEWS・・・学校の子どもたちの様子を写真で紹介してます。
 ・学校案内・・・本校の紹介ページです。
 ・学校だよりLIVE・・・プリントの内容が、こちらでも見られます。
 ・学校行事・・・翌月までの主な行事予定です。
 ホームページでは、できる限り、写真を掲載し、子どもたちの様子を紹介していきます。また、連絡事項なども、トップページでお知らせすることもありますので、是非チェックしてみてください。

235 水泳記録会を終えて

 14日(水)、15日(木)の2日間、水泳記録会が行われました。
 水泳の学習は、学年によって時数の差はありますが、10時間程度になります。しかし、屋外の学習なので、天候に左右されます。曇り空でやれそうだと判断し、着替えてプールサイドまで行ったところで、遠くの方で「ゴロゴロ」と雷が鳴り、急いで校舎に戻ってきた時もありました。7月初旬は、雨も続いて、入れない日々も続きました。ですので、なかなか、予定時数をクリアすることは難しいのです。

 それでも、可能な限り、水泳の練習を進めてきた結果を確かめるため、記録会を実施しました。最初の頃は、水に顔をつけることもできなかった子が、もぐって、貝拾いができるようになりました。息継ぎがうまくできなかった子が、息継ぎの仕方を覚え、泳げる距離が伸びました。去年は、ほとんどプールに入らなかった子が、今年は、去年以上に、頑張ってプールに入ることが出来ました。一人一人、自分の目標を持って、水泳学習に取り組み、その成果を確認することが出来ました。今年の水泳学習は終わりますが、また、来年、目標を新たに取り組んでほしいと思います。

 今回、校内新記録が出ました。おめでとうございます。
  5年男子25M自由形 曲山恵太さん 記録 18秒47

 潜れないよりは、潜れるようになった方がいいですし、泳げないよりは泳げるようになった方がいいです。しかし、来週行う、着衣泳の学習では、浮くことを最優先します。万が一、衣服を着た状態で水に落ちたときは、水面で呼吸を確保しながら、助けを待つことが大事です。そのキーワードは「浮いて待て」です。前回のLIVEに準備物が載っていますので、確認して、19日(月)に忘れずに持たせてください。

234 安全マップ

 保護者の皆様から、野木沢地区の危険箇所の情報を、たくさんお寄せいただきました。ありがとうございました。今回、いただいた情報を基に、これまでの危険箇所に、新たな情報を加えて、新しい安全マップを作成しました。

 マップは、A3版で2枚になっております。1枚目は、交通に関する危険箇所についてまとめました。2枚目は、遊んだり近づいたりしてはいけない危険箇所についてまとめました。マップには、おおよその場所を示し、その場所が分かるような写真を掲載しました。

 作成にあたり、いただいた情報の場所を、学校で確認して、現地で撮影しました。今回、このマップを作成して、改めて思ったのは、野木沢地区は自然がいっぱい、だから、その反面、人家や人気も少なく、子どもだけで遊ぶのは危険と思われる場所が多いことです。そして、以前、LIVEでも書きましたが、野木沢地区内を走る道路は、狭く、カーブで見通しが悪いところが多く、それでも、国道に接続していることで、そこをスピードを出して走る車が多いことが挙げられます。

 今後ですが、危険箇所には、「きけん」看板の設置などの処置を、PTA執行部のみなさんにお世話になって進めていきます。また、道路に関しては、地区の交通安全協会に相談して、ドライバーに徐行を促す看板の設置を予定しています。これらの処置には、ある程度、時間もかかるかと思われます。各御家庭におかれましては、マップを見ながら、お家の近くや通学路の危険箇所を、お子さんと一緒に確認していただきたいと思います。マップは、20日(火)に実家庭で配付します。

 最後になりますが、昨年度、石川警察署交通課に、野木沢地区内の横断歩道の予告を意味する、ダイヤマークが薄れている箇所の表示をお願いしていました。昨日、その表示の修復をしていただき、はっきりとダイヤマークが見えるようになりました。これにより、ドライバーのみなさんが、横断歩道を意識され、スピードを減速し、歩行者がいたら、必ず一時停止することを期待したいと思います。そして、まずは、保護者のみなさんに手本になっていただきたいと思います。

夏の交通事故防止県民総ぐるみ運動

 7月16日(金)から7月25日(日)までの10日間
 ◇運動のスローガン
   「ゆずりあい 『お先にどうぞ』で 事故ゼロへ」
 ◇年間スローガン
   「わたります 止まるやさしさ ありがとう」

233 かっこいい姿

 かっこいい姿とは、上手に何でもスマートにできる姿ではないと思います。とは言っても、他の人が真似できないようなことをやれる姿は、それはそれでかっこいいです。でも、きっと、そこまでたどり着くまでに、影では、予想も出来ないようなひたむきな努力があるのだと思います。

 かっこいい姿とは、最後まであきらめずに、歯を食いしばって、必死になって、くらいついて、すごい形相で、本気・全力で、ただひたすらに、ひたむきに、一生懸命、なりふり構わず、集中して、周りの目など気にせず、自分のやれることを、精一杯、力を出し切って、取り組んでいる姿だと思います。

 人は誰でも、得意、不得意があります。得意なことは、やはり、自信を持ってやれますし、ある程度、かっこいい姿は見せられるのかもしれません。しかし、そうやって、誰かに見せようとする限り、自分の姿が、他の人にどう映っているか、そんなことばかり気にするようになります。だから、うまくいかない時は、ちょっと体調が悪そうなふりをしてしまいます。体調がばっちりなら、もっとうまくやれるのに、みたいなかっこつけをしてしまいます。それは、かっこつけなので、全然かっこよくないし、逆に、かっこ悪いことに、本人は気付いていません。

 かっこいい姿に、得意、不得意は、関係ないのだと思います。大事なのは、自分の取り組んでいる姿であって、うまく出来る、出来ないでは、ないのだということです。例え、不得意なことであっても、先程のような、必死で、ひたむきに、本気、全力で取り組んでいる姿であれば、やはり、それはかっこいい姿なのです。

 今回の水泳記録会では、そういうかっこいい姿がたくさん見られました。それは、自分の限界にチャレンジしている姿です。記録会は、今年の自分の取り組みの確かめですから、自分のベスト記録を目指して行うものです。そして、本番一回こっきりなので、集中して、簡単にあきらめずに、持っている力を全て出し切って、ちょっと無理して頑張るものです。今回の記録会の中では、見るからにへとへとになりながらも、途中で足をつくことなく、一かき一かき必死になって進み、そうやって、ゴールにたどり着いた人がいました。もう、プールサイドに上がる力もないほどに力を出し切った人が何人もいました。絶対に、最後までたどり着いてやる、という強い気持ちがそこにはありました。そうやって、自分の限界にチャレンジしている姿こそ、「かっこいい」姿だと思うのです。

 他のスポーツでも、同じようなことが言えると思います。試合で勝つことが、かっこいいのではないと思います。その試合に、どれだけ、本気、全力で、ひたむきに、必死で、最後まであきらめずに、歯を食いしばって、くらいついて、やれたかということです。そういう姿でやれたとしたら、それは、とてもかっこいい姿なんです。逆に、試合に勝ったとしても、へらへらした、中途半端な態度だったら、それは、全然かっこよくない、かっこ悪い姿なのだと思います。

 今年の夏は、オリンピックの中継を、見る機会があるかと思います。一流のアスリートは、みな、かっこいいです。それは、強いからではなく、本気、全力、最後まであきらめない、必死なプレイスタイルだからです。そういう姿を写したスナップ写真を見てみて下さい。みな、目を見開いて、すごい形相で、プレイしています。他の人から、自分はどう見られているかなんて、全く気にしていません。それが、かっこいい姿なのです。だから、見る人を感動させるのです。

232 正直に・・・

 体育館にあるフラフープが一本、破損していました。

 フラフープに限らず、体育館にある道具関係は、ある程度の強度はありますが、絶対的なものではなく、場合によっては、破損するものです。だから、使用していて、壊れることはあります。

 今回、破損していたフラフープは、破損した状態で体育館に置いてありました。ですから、いつ、誰が使用していて、そうなったのか、分かりませんでした。見ると、破損部分に、通常の使い方をすれば、つかないような跡が残っていました。もしかしたら、通常ではない、使い方をしたのかもしれません。その結果、破損したのかもしれません。

 しかし、後日、自分が壊しました、と名乗り出てきました。話を聞くと、フラフープを曲げて飛ばす遊びをしていて、折れてしまったとのことでした。

 実は、今回のように、正直に言いに来るケースばかりではないのです。物が壊れて放置されていて、誰が関係していたのか分からないことがありました。その度に、正直に言いにくればいいのに・・・と思っていました。

 昨年度、トイレットペーパーに指の爪で何かひっかいた跡が見つかったことがありました。その時は、やはり、誰がやったのか、不明でした。そこで、子どもたちに、こんな話をしました。

「やった人は、もしかしたら、この中にいるのかもしれません。今、ドキドキしているのかもしれません。でも、きっと、これをやったとき、誰にも見つかっていないのだと思います。だから、誰にもばれていないと思っていると思います。しかし、誰にも見られていない、誰にもばれていない、と思われることでも、たった一人には、絶対に知られているし、ばれています。
 それは、自分自身です。どんなに誰にも見られていない、ばれていないことでも、それをやったことを、自分自身は知っている。自分自身にはばれている。自分自身はごまかせないのです。どんなに、自分はやっていないと嘘をついたり、ごまかしたりしても、それが嘘だと自分だけは知っているのです。

 これをそのままにしておくと、そのうそやごまかしが、心のシミになっていきます。洋服についたシミは、洗濯すれば落ちますが、心についたシミは、簡単には落ちません。そして、その人は、心にシミをつけたまま、これから生きていくのです。心にシミをつけたまま、一生、生きていくのです。これは、つらいことです。これは、かわいそうなことです。そんなシミは、出来る事なら、心につけないで、きれいな心で生きてほしいです。そして、誰にも相談できない悩みがあるなら、なおのこと、正直にお話ししてほしいです。」

 その後、トイレットペーパーへのいたずらは、見なくなりました。話を聞いて、何かしら思うところがあったのかもしれません。でも、やはり、正直に話をできたらいいと思うのです。

 正直に話すことは、勇気がいることです。自分の非を認めるということは、難しいことです。今回、フラフープを壊して、正直に名乗り出た人は、すごくドキドキしたと思います。でも、きっと正直に話して、スッキリしたと思います。正直に話すのが一番いい。最初から、壊そうと思って壊す人は、いないのではないかと思います。壊すつもりでやったのではなく、たまたま、破損してしまったのだと思います。もし、使い方が悪かったら、やはり、そのことは、正直に認めることが大事だと思うのです。決して、自分が使っていて、破損したのを、そのまま黙って放っておいて、知らん顔をしてよいはずがないのです。子どもたちには、心のシミを作らないでほしいのです。だから、正直に名乗り出てくれて、よかったなあと思いました。

231 宿泊学習の思い出

 5年生が、このことを作文に書きました。読んでみると、改めて、今回の宿泊学習が、子どもたちにとって、とても有意義な活動だったんだなあと思いました。

 まずは、登山について書いている人が多かったです。
 ・茶臼岳では、何回もころんでしまったけれど、ぶじに山頂につくことができました。山頂からのけしきはきれいでした。
 ・茶臼岳は、ぼくの家から見えます。その茶臼岳に登ることが出来て、うれしかったです。
 ・何回か休けいしながら、大きな岩があり、足もとがガタガタだったけれど、つかれて、がんばった後のお弁当は、すごくおいしかったです。
 ・登山が初めてで、いろいろトラブルとかあったけれど、登りきった時は、たっせいかんがあって、(登山って、こんなにうれしい気持ちになるんだー)と初めて知りました。
 ・登山は、最初、楽勝だと思ったけど、いがいときつかったです。なぜなら、1950mだなんて知らなかったです。でも、頂上についたら、とてもいいけしきで、とても楽しかったです。
 ・ぼくは一度も登山をしたことがなかったです。それで、山を登っているときは、ちょっときつかったです。だけど、山頂につくと、達成感がすごかったです。
 ・途中で、4年生の子がつかれているとき、手をつないであげました。
 ・生まれて初めての登山だから、大きな岩につまずいたりして、とてもつかれました。それに、少し雨がふっていたから、すべって大変でした。でも、高い所の景色はとてもきれいでした。

 次に、野外炊飯も思い出になりました。
 ・ぼくは、かまど係だったので、かまどの火を見ていました。火を調整するのがむずかしかったです。
  ・みんなで協力して、とてもおいしいカレーができてうれしかったです。
 ・最初は、カレーをじょうずに作れるのか、不安でした。ほうちょうで、指を切っていたかったけど、カレーはじょうずにつくれたし、とても楽しかったです。
 ・みんなで作ったカレーは、すごくおいしくて、ぼくもみんなもおかわりしました。

 その他にも、キャンプファイヤーで、レク係の人ががんばってくれて楽しかったことや、部屋でみんなで話をして過ごしたことで、友達との関係が深められたんじゃないかな、と書いている人もいました。

 登山の感想に書いている人がいましたが、本校の校歌に「那須山」は出てきます。希望ヶ丘から、那須山が見えます。この那須山(那須連峰)の一つが、今回登山した茶臼岳です。ですから、自分たちの校歌に出てくる山に、実際に登ったことになります。きっと、4年生と5年生の子どもたちは、今後、校歌を歌う度に、あのつらく苦しかった山道や、山頂からの最高の眺めなどを思い出すのだと思います。

230 図書館に行こう

 私が小学生の時代、休みの日には、兄と一緒に、よく、会津若松市立図書館に行ってました。当時の市立図書館は、今の県立博物館の裏側にありました。家から約2km。自転車に乗って出かけていました。

 市立図書館の一階は、子ども向けの本がある部屋になっていました。借りられる本の冊数は、3冊ぐらいだったでしょうか。毎回、気に入った本を見つけては、借りていました。私のお気に入りは、探偵物。去年も紹介しました、「マガーク少年探偵団」シリーズや、シャーロック・ホームズのシリーズは、よく読んでいました。特に、ホームズ関係は、その後、中学・高校と進んでいっても、文庫本としても購入して、何度も読みふけっていました。それから、子ども向けの科学雑誌も好きでした。図書館には、「子供の科学」という雑誌が置いてあり、そのバックナンバーを借りてきては、その雑誌の中で紹介されていた電子工作を、夢中で作っていました。

 図書館の二階は、一般の人向けの部屋になっていました。こちらでは、高校時代、美術部だったこともあり、いろいろな画家の画集をよく見入っていました。また、これも高校の時ですが、国語科の先生から「高校生が読むべき100冊」なる本のリストが渡されて、そこに紹介されていた本を、片っ端から読んでいたことも覚えています。その頃、よく読んでいたのが、この前紹介した、星新一さんのショート・ショートや、井上ひさしさんの作品でした。

 図書館には、いろいろなジャンルの本が置いてあるので、ぶらぶらと書架の間を歩きながら、面白そうなタイトルの本を探すのも好きでした。多湖輝さんの「頭の体操」シリーズも、そうやって見つけた本でした。旅行の本も好きで、いろいろな国の写真を見ながら、空想旅行もしていました。

 今年、私は石川町図書館協議会の委員になったため、6月に初めて、石川町立図書館を尋ねました。モトガッコの一階にありました。蔵書冊数は約3万冊。入口近くに子ども向けの本がありました。ざっと見ても、学校の図書室にはない本がたくさんありました。一般向けの本も、新刊から雑誌まで、幅広くありました。学校は、夏休み期間中、お休みになりますが、ここは、やっています。もし、お子さんが学校から借りた本を読み終えたら、お子さんと一緒に、町の図書館を訪れてみてはどうでしょうか。お気に入りの一冊が見つかるかもしれません。

 石川町立図書館(26-9136)
   開館時間  月・木・金・土 10:00~18:00
         水       10:00~19:00
         日・祝日         9:00~17:00
   休館日   毎週火曜日(モトガッコが火曜日お休みのため)
     貸出冊数  一人10冊まで。うち、雑誌は2冊まで。
     貸出期間  2週間
      「キララっこ おはなし会」小学校低学年まで対象のお話会もやってます!
     7/24(土)11:00~11:30