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1. 244 災害に備える

投稿日時: 2021/09/01 野木沢小-サイト管理者

 今日、9月1日は「防災の日」です。1923年9月1日に、関東大震災が発生していること、そして、この頃、台風が多く発生しやすいことから、設定されました。

 日本は地震大国ですから、これまでに何度も、「大震災」と呼ばれる大きな地震による災害が起こってきました。そして、多くの命が奪われました。阪神・淡路大震災では、建物などの倒壊が原因による「圧死」が多く、東日本大震災では、津波による「溺死」が多く、そして、関東大震災は、火災による「焼死」が多かったそうです。

 関東大震災で火災が発生した原因は、地震発生の時間帯によるものでした。1923年9月1日午前11時58分に大地震が発生し、昼食の時間帯と重なり、多くの火災が発生したのでした。以前、このLIVEで、地震発生時、すぐにコンロの火を消すことを載せましたが、今のコンロは地震を感知すると自動で消火する機能がついているので、慌てて火を消す必要はなく、逆に料理中の鍋などがひっくり返って、火傷する危険性があるとのことでした。今は、そういう対応で大丈夫ですが、関東大震災が発生した大正時代は、まだ、そのような機能がついておらず、地震により至る所で大火事が発生したわけです。

 当時、寺田寅彦という物理学者がおりました。研究者として、火災や地震の災害にも関心を持っていたそうで、その彼が残した言葉が「天災は忘れた頃にやってくる」でした。この言葉と対になるような言葉は「備えあれば憂いなし」でしょうか。

 さて、みなさんのお家では、いざという時の災害発生時に向けて、どのような準備をされているでしょうか。青少年赤十字防災教育プログラムの中には、中高生向けのものとして、「災害に備える」という内容があります。そこでは、災害に向け、日頃の準備が大切なことを学ぶのですが、その中で、ワークシートを使って、どんな準備が必要か、考える活動があります。裏に、その時に使うワークシートを載せました。①では、家族で話し合いながら、チェックリストを参考にして、避難バックを作ってみます。②では、リスト以外に必要なものを書き出してみます。そして、③では、家族で相談して、集合場所や約束事などを決めてみます。

 防災の日に、家族で、災害に向けてちょっと準備してみてはいかがでしょうか。