学校だより LIVE

1. 247 授業を創る

投稿日時: 2021/09/17 野木沢小-サイト管理者

 17日(金)、本校を会場にして、石川町内の小中学校の先生方に参加いただき、石川町小中連携授業研究会が行われました。本校6年生の研究授業を参観してもらい、話し合いを行いました。
 6年生の授業は、国語科の「やまなし」の授業でした。作者は宮澤賢治。5月と12月のそれぞれの川の中の様子を描いた話からできている物語です。宮澤賢治の他の作品の中には、「注文の多い料理店」という作品があります。あの物語は、描かれている場面が分かりやすく、読者はイメージしやすいです。一方、この「やまなし」は、一見、カニの親子や魚などが登場し、分かりやすそうですが、「クラムボン」などの作者が想像したものが登場したり、独特な表現で描かれていたりするので、ちょっとつかみ所がないイメージを受ける作品かもしれません。それでも、授業では、6年生の子どもたちが、自分たちなりの解釈で、川の中の様子を読み取り、二つの場面を比較することで、作者がどんなことを伝えたいのか、いろいろと考えを深めることができました。
 授業後の話し合いでは、参観された先生方から、貴重な御意見をたくさんいただきました。また、この日の午前中は、2年生と3年生の授業も、指導助言の先生に参観いただきました。学校の先生方は、研修をする義務があります。今回のような研究授業をしたり、他の先生方に授業を見ていただいたりして、授業の質の向上を目指すのです。
 でも、授業は、先生だけで創っていく物ではありません。授業する先生がいて、そこに、本気で課題解決する子どもたちがいて、初めて、授業は成立するのです。そういう意味で、子どもたちにも、自分たちの授業を創る一人として、これからも意欲的に授業に参加してほしいと思っています。
 一生懸命考えたり、発表したり、作業したりすることは、自分の脳を刺激し、だんだん楽しくなっていきます。そして何より、一生懸命取り組んだ結果、分からなかったことが分かる喜びや、できなかったことができた嬉しさを感じることは、さらなる意欲につながります。
 最初から、やってもだめと決めつけないことです。分からないから、できないから、学校に来て、授業を受け、学んでいるのです。あきらめている人、分かろうとしない人、やろうとしない人は、いつまでも分からないし、できないままなのです。