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1. 238 命を守る「着衣泳」合い言葉は「ういてまて」

投稿日時: 2021/07/20 野木沢小-サイト管理者

 厳密には、衣服を身につけて泳ぐことはしません。水の事故が起きるケースでは、海や河川などで、着衣状態で水中に転落してしまうケースが大半を占めるそうです。今回、日本赤十字福島県支部の指導員の方を講師にお招きし、着衣・着靴状態で水中に転落した際の対応を経験し、「浮いて助けを待つ」ために、どうすればよいか学びました。

 まず、着衣で水中に転落した時に、やってはいけないこと。
①水中で、衣服を脱いではいけません。
 ・かなり昔の着衣泳では、衣服が水を含んで重くなるので、水中で衣服を脱ぐことをやっていた時がありました。しかし、水中で濡れた衣服を脱ぐのは、かなり難しく、その分、体力が奪われます。さらには、水温が低いことで、身体が冷えて、低体温症になる危険もあります。
②着衣のまま、泳いではいけません。
 ・水分を含んで重くなった衣服を着たまま、泳ぐことは難しく、やはり、体力が奪われます。
③大声で助けを求めません。
 ・つい、大声で助けを求めたくなりそうですが、声を出すと、肺の中の空気が減り、浮力がなくなります。また、大声を出すことで、体力を奪われることにつながりますし、水を飲んで、逆に苦しくなってしまう場合もあります。

 次に、着衣で水中に転落したら、やるべきこと。
①浮くことを、最優先する。
 ・そのために、近くに浮くための助けになる物があったら、利用します。ランドセルやバック類も浮きます。今のシューズは、軽い素材でできているため、水に浮きます。ですから、シューズは脱がないで、はいたままが良いです。
②浮いたまま、救助が来るまで待つ。
 ・できるだけ、体力を保ったまま、助けが来るのを待ちます。

 最後に、事故にあわないために。
 それは、危険箇所には、近付かないことです。危なそうな場所には、行かないことです。夏休み期間中、子どもだけで、川や海には行かないようにしてください。釣りなどをして遊ぶ場合も、子どもだけではやらないようにしてください。そして、講師の方からのお願いは、今回の内容を、大人のみなさんに、よく分かってもらってほしいということでした。

 いよいよ、21日(水)から夏休みです。期間は、8月24日(火)まで。35日間という長い休みです。事故には、十分気をつけて、楽しい夏休みを過ごしてほしいです。できれば、今回学んだことを使うことなどないことを願っています。