学校だより LIVE

1. 306 復興、そして平和への願い

投稿日時: 2022/03/11 野木沢小-サイト管理者

 今日の集会は、校長室からZoomを使って、各教室のテレビにつなげて、東日本大震災に関連したお話をしました。

 2011年3月11日、午後2時46分。マグニチュード9.0、震度6弱という大きな地震が起きました。その地震の揺れていた時間は、190秒。それだけ長く、揺れ続けたことで、被害も大きくなりました。

 岩手県の山田町で津波の被害にあった子どもたちの話を聞きました。インタビューを受けている子どもたちは、みな、驚きや悲しみ、絶望など、複雑な思いをしたことを、口にしていました。がれきに埋もれた自分の家を案内する姿もありました。しかし、そんな状況でも、みな、前を向き、明るく頑張ろうとしていました。実際、その後の山田町は、順調に復興が進んでいる様子も紹介しました。

 最後に、福島県の話をしました。復興は進んでいるけれど、いまだ、原発事故により、避難生活をしている人や風評被害などもあること、だからこそ、あきらめず、夢を持って進んでいくことが大事だということを話しました。

 今回は、11年前に起きた災害の話でしたが、今現在、世界では、戦争で苦しんでいる人がたくさんいます。そういう人たちに、一日も早く平和な日々が訪れることを、みんなで願いたいという話をして終わりました。

 今まさに、本校図書室前の掲示は、「平和について考えよう」という掲示になっています。この掲示板は、学校支援員の加藤さんが作成されています。そこでは、外国の絵本が何冊か紹介されているのですが、その中に「てぶくろ」という絵本がありました。この「てぶくろ」というお話は、雪の中で、小さなねずみが、片方の手袋を見つけるところから始まります。そして、その中で住むことにするのですが、その後、かえる、うさぎ、きつね・・・と次々に動物たちがやってきて、一緒にその中に入っていくのです。その不思議な話の展開に思わず引き込まれます。そして、みんな仲良く手袋に入っているさし絵に心が温かくなります。

 実は、このお話は、ウクライナの民話なのです。それを知って、心がきゅっとなりました。ウクライナの子どもたちが、暖かい部屋で、安心して、絵本を眺められる日が早く来てほしいです。