学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

149 学習の発表会を終えて

 今回は、平日の開催となりましたが、早朝より多くの方々にお出で頂きまして、感謝申し上げます。17日の予行と比べても、どの学年もさらに磨かれたいい発表ができていたように思います。

〈1年生の発表〉
 大きな声ではっきりと台詞を言ったり、歌を歌ったりできていました。予行の時より、前を向いて演技でき、途中で止まることなく、最後まで続けて発表することができていました。

〈2年生の発表〉
 役割を次々に交代しながら、自分が次に何をやるのか、しっかり確認しながら発表できていました。大きな声で台詞を言ったり、堂々と演技したりすることができました。

〈3年生の発表〉
 国語の俳句発表あり、ダンスあり、合唱・合奏ありとバラエティーに富んだ内容の発表でした。一人一人の声も大きく、見ていて楽しい発表をすることができました。

〈4年生の発表〉
 予行よりも格段に声を出して、発表することができました。スライドを効果的に使って、分かりやすい発表になっていました。歌や踊りも変化があって、よかったです。

〈5年生の発表〉
 はっきりとした話し方で、自分の考えを分かりやすく発表することができました。内容も、資料から分かることや資料について考えたことを、堂々と発表することができました。聞いている人が考えさせられる内容でした。

〈6年生の発表〉
 自分たちで考えた創作劇にチャレンジしたことが素晴らしいです。新しいものを創り出す難しさや楽しさなどを感じることができたと思います。6年生にとって、とてもいい経験になったと思います。予行よりまとまりや真剣さが見られて良かったです。

 20日の発表会後、メールにて多くの発表の感想をいただきました。ありがとうございました。いくつか紹介します。

〈保護者の方々の感想より〉

 とても楽しかったです。みんなで一生懸命やっていて良かったです。
 とてもよかったです。子どもたちがが一生懸命勉強したりまとめた軌跡が見られて、それがとても素晴らしかったです。
 1年生のかわいい姿が見れて、一生懸命発表している姿が見れて、よく頑張っていてほめてあげたいです。
 コロナ禍の中、授業時間の確保と感染予防といった、課題がたくさんある中、楽しい発表、素晴らしい発表を見せていただきました。子どもたちの一生懸命さと、先生方の熱意が伝わってきました。
 いつものように文化祭と一緒に行うより、今回の方が一つ一つ子どもたちの発表や言葉に集中して観ることができたので、とても良かったと思います。
 子どもたちの発表、とても素晴らしかったです。5年生の内容は、良く考えて調べてあると感心しました。6年生も最後の発表、温かい気持ちになりました。鼓笛の演奏も良かったです。
 今年はいろいろな行事が中止になる中、発表会という形で、子どもたちの成長した姿を見ることができ、とても感動いたしました。
 子どもたちの成長を感じ、うるうるとしてしまいました。舞台近くにマイクを設置していただき、子どもたちの声もよく聞こえました。
 短い時間でしたが、発表内容もまとまりがあり、分かりやすく、勉強になりました。
 6年生はいろんな要素があり、楽しかった。最後の言葉がとても感動的だった。近くで鼓笛が見れて迫力があった。
 行事が減ってしまっている状況の中で、開催していただけただけで有り難かったです。6年生は最後でしたが、思い出には残ったと思います。親の方も泣きそうなくらいでした。先生方には感謝ですね。ありがとうございました。
 子どもたちが一生懸命やっていて、とても感動しました。やっぱりいろんな人にその姿を見てほしいと思いました。みんな堂々としていて、普段見れない姿が見れて、とても良かった。最後の6年生の言葉が感動しました。
 このような状況の中、開催してくれました先生方には、感謝ばかりです。ありがとうございました。

148 学習の発表会 金曜日開催!

 火曜日の予行を終えて思ったのは、いろいろな発表があって、見ていて楽しいということです。本番の前に、あまり詳しくは言えないのですが、既に配付済みのプログラムにあるとおり、国語の音読や社会、総合学習の調べ学習、音楽の合唱・合奏があり、算数や体育まであります。さらに、寸劇があり、音読劇があり、本格的な創作劇やスクリーンを使った発表まであります。内容がとてもバラエティで発表のしかたもいろいろと工夫されています。
 次に、その発表に、一生懸命取り組む子どもたちの姿があります。1年生から6年生まで、段階的な野木沢小の子どもたちの育ちと、そこに関わる先生方の指導の様子が感じられます。
 かつて、あるお菓子のコマーシャルに「一粒で2度美味しい」というものがありました。今回の学習の発表会は、わずか20分程度の各学年の発表の中に、いろいろなものがぎゅーっと凝縮されていて、全ての発表をご覧になると、まさに、「一度で6倍楽しめる発表会」と言えるでしょう。どうぞお楽しみに。
 最後に、学校では子どもたちに「練習は本番のように、本番は練習のように」と言っています。練習を練習だからと気を抜いていては、本番もそういう発表になってしまいます。練習でも本番だと思って、本気全力でやることが大事です。そして、金曜日は本番。それでなくとも、本番を迎え、緊張している子どもたち。しかし、本番は、今までの練習のようにやるだけでいいのです。練習でできていないことは、本番でもできないのですから。そこで、お家の方々にお願いです。当日の朝、子どもたちにかける言葉は「練習のように頑張ろう」でお願いします。必要以上に、プレッシャーはかけないでくださいね。

147 校長会研修視察に行って

 先日、浜通りにある震災・原発関連の施設を研修視察してきました。
 2011年3月11日、あれから間もなく10年を迎えようとしています。
“10年一昔”という言葉があるように、東日本大震災、そして、その後の原発事故は、一昔も前の出来事になろうとしています。3年生以下の子どもたちは、生まれる前の出来事。そして、4年生は生まれたばかり、5年生・6年生はかろうじて記憶があるかないか…。あと3年もすると、小学生は誰一人知らない出来事となってしまうわけです。

 今回、見学した施設は次の2カ所です。
「東京電力廃炉資料館」
 この施設は、以前、富岡町にあった原子力発電について紹介する建物だった、東京電力所有の「エネルギー館」を改築して作られました。ちょっと皮肉っぽいのですが、今は、ここで、原子力事故の事実と廃炉に向けた取り組みについて説明しています。しかし、ここを一通り見学すると、東京電力として、今回の事故に対して、どのように考え、どのように責任をとろうとしているか分かるようになっています。

「東日本大震災原子力災害伝承館」
 この施設は、国の国家プロジェクトである「福島イノベーション・コースト構想」により双葉町に建設されました。「福島イノベーション・コースト構想」とは、大震災や原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するためのものです。
 ここでは、建物の名称のとおり、それぞれの災害の記録が細かく残され、そこから福島の未来に向けて、しっかりと継承していくことが目的となっています。先述の施設と似ているようですが、ここは一企業の目線ではなく、幅広い視点から、様々な資料が見られ、これからの福島をどうしていくか、観覧者が考えさせられるものとなっています。

 富岡町と双葉町まで、石川町からは、高速道路等を使っても、2時間ほどかかりました。それでも、こういう施設があることで、今後、何年経とうとも、これらの災害の記憶が、人々から消え去ることなく、次の世代の人たちへつながっていくのだと感じました。

 みなさんも機会がありましたら、訪れてみてはいかがでしょうか。

◆東京電力廃炉資料館(富岡町)
  開館時間 9:30~16:30
  休 館 日 毎月第3日曜日・年末年始
  入 館 料 無料
    人数制限する場合もあるので、事前予約をお勧めします。

◆東日本大震災原子力災害伝承館(双葉町)
  開館時間 9:00~16:30(最終入館)
  休 館 日 毎週火曜日・年末年始
  入 館 料 大人600円、小中高300円

146 マラソン大会

 これ以上ないという秋晴れの下、マラソン大会を行うことができました。昨年は、風が吹いて肌寒い中で実施したようですが、今年は、無風で、しかも太陽まで顔を出してくれたので、マラソンを行うには、最高のコンディションだったと言えます。

 子どもたちは、どんな気持ちでスタートラインに立っていたのでしょうか。体育館で行った開会式で、次のような話をしました。
「いよいよマラソン大会本番です。スタートラインに立ったら、後は、ゴールを目指して走るだけです。途中、どんなにつらくても、どんなに苦しくても、あきらめずに走り続ければ、必ずゴールにたどり着けます。もし、途中でくじけそうになったら、頑張っている自分を、自分で励ましてください。『ぼく、すごい』『わたし、えらい』って。そうして、ゴールを目指し、自己ベスト記録が出せるよう、頑張りましょう。」

 競技は、中学年女子からスタートしました。校庭には、多くの方々が応援に駆けつけてくださいました。そして、校庭を出発する子どもたちや、周回コースを走り終え、校庭に戻ってくる子どもたちに大声援を送ってくださいました。きっと、子どもたちは、その声援に後押しされ、いつも以上に頑張れたと思います。

 走った子どもたちは、全員、完走することができました。マラソンは、自分との戦いです。歩きたい、休みたい、足が痛いなど、走りながら、次々と変わる心と体の状態に、負けず、あきらめず、走り続けるのです。これは、走っている本人しか分からないことです。きっとゴールした時、やり遂げた達成感や満足感を味わったに違いありません。しかし、中には、思うように走れなくて、悔しい気持ちになった人もいたかもしれません。それも、成長する過程において、とても貴重な経験です。

145 母の好きな言葉

 先週11月6日の金曜日の夕方、会津に住む私の母親が亡くなりました。ずっと認知症を患っていて、入院していたのですが、食事をとらなくなり、だんだん呼吸も弱くなってきて、最後は老衰でした。86歳でした。月曜日に通夜、火曜日に告別式を行いました。

 多くの方々が最期に会いに来てくださいました。その中に、一緒に旅行していたお仲間の方々がいて、母との思い出をいろいろと話してくださいました。母は、本当に旅行が好きで、行きたいところがあると、すぐに計画を立て、準備を進めて、そして、必ず行ってしまうのでした。日本全国、ほぼ全県に行っていたのではないでしょうか。昔からたまに会いに行くと、大概、どこどこに行って楽しかった、という話をしていました。他にも、会津語りの会に所属し、語り部として、いろんな方に会津の昔話を語っていました。「康二の学校にも行くよ」と言われていたのを思い出します。以前、LIVEで紹介した赤べこの話は、母から聞かされた話でした。

 そんな母が昔から好きな言葉がありました。その言葉が
「施して報いを願わず、受けて恩を忘れず」
というものです。この言葉は、大隈重信の言葉と言われていますが、江戸時代の儒学者の中根東里の言葉のようです。意味は、「人に何かしてあげても、その御礼を期待してはいけない。しかし、自分が他の人から何かしてもらったら、その御恩を忘れてはいけない。」

 世の中には、損得勘定で物事を考えることがあります。それをしたら損か得か。しかし、そういう物の考え方だけでは、きっと殺伐とした世の中になってしまうでしょう。人の心も同じで、損得だけで人と付き合うことは、温かみのない冷たい人間関係しか築けないのではないでしょうか。そうではなく、人に何かしてあげるのは施しです。施しは一方的な行為です。ボランティアです。ですから、そのお返しは期待しません。やってあげたではなく、やらせていただくのが施しです。だから、施しをさせていただいたことに感謝。それ以上はありません。しかし、逆に自分が誰かに何かしていただいたら、そのことについて感謝し、やっていただいたことを忘れずに、次は、自分が何かさせていただくつもりでいる。そういう関係を築くことは、とても大切なのだと思います。

144 算数・数学ジュニアオリンピック問題

 毎年、小学5年生から中学3年生を対象に、福島県では「算数・数学ジュニアオリンピック」を開催しています。今年は、行われなかったのですが、どんな問題が出題されているか、ちょっと紹介します。

【問題】
 5g、6g、7g、8gの4種類のおもりがたくさんあります。これらのおもりを使って、いろいろな重さを作ります。例えば、5gのおもり1個と6gのおもり2個を使うと、17gの重さを作ることができます。

(1)4種類のおもりは、どの種類のおもりも何個でも使えることとします。その時、作ることができない重さは、全部で何通りあるか求めなさい。

 みなさんは、解けましたか。解答は、次のとおりです。

【解答】
 1gから順番に確かめてもいいのですが、もっとすっきりと解ける方法があるようです。
 まず、重さを下のように並べます。丸数字は、おもり1個で作れる重さです。

  1  ⑥ 11 16 21 26
  2  ⑦ 12 17 22 27
  3  ⑧ 13 18 23 28
  4  9 14 19 24 29
  ⑤ 10 15 20 25 30

 一度重さを作ることができれば、そこから右に並んだ重さは、5gを加えているので作ることができます。9gは作れませんが、14gは作れます。よって、作れる重さを消していくと、残りが作れない重さになります。

  1  ⑥ 11 16 21 26
  2  ⑦ 12 17 22 27
  3  ⑧ 13 18 23 28
  4  9 14 19 24 29
  ⑤ 10 15 20 25 30

 よって、作れない重さは、1g、2g、3g、4g、9g の5通りです。

143 なりたい職業(中学生編)

 福島リビング新聞社で発行している「リビング中学生新聞」に、中学生に聞いた「将来なりたい職業」が紹介されていました。

 男子の部 第1位 動画投稿者
      第2位 プロeスポーツプレイヤー
      第3位 ゲームクリエイター
      第4位 ITエンジニア・プログラマー
      第5位 会社経営者・起業家
      第6位 公務員
          ものづくりエンジニア
          プロスポーツ選手
      第9位 歌手・俳優・声優などの芸能人
      第10位 会社員

 女子の部 第1位 歌手・俳優・声優などの芸能人
      第2位 漫画家・イラストレーター・アニメーター
      第3位 医師
      第4位 看護師
          公務員
      第6位 ショップ店員
      第7位 動画投稿者
      第8位 作家・ライター
      第9位 動物園や水族館の飼育員
      第10位 教師・教員・デザイナー・美容師

 実際に仕事に就いている人たちからのコメントも載っていました。動画投稿者さんは、「編集など一から勉強するなど、大変でしたが、大事なのは『やってみよう!』の精神。みなさんも挑戦してほしい。」。ゲームクリエーターさんは、「プログラミングは理系と思われるかもしれませんが、本当に大切なのは国語や道徳の力。ゲーム業界では、キャラクターデザインを考える人、ゲーム音楽を作る人などチームで制作しているので、コミュニケーション能力や意思を伝える力、倫理観などが求められます。」。イラストレーターさんは、「絵がうまくなるためには、とにかく描き続けること。そして、恥ずかしがらずに人に見せて評価をもらうこと。また、どんな経験でもスキルアップにつながります。好奇心を持って挑戦し、視野を広げてください。」。

 なかなか興味深い話だなと思いました。コンピュータを駆使して一人で行っていそうな仕事も、実際は他の人とコミュニケーションをとりながら進めるわけですから、やはり、働くことは、他の人と関係を作ることなのだと、改めて思いました。イラストを描く仕事も、一見、自分のオリジナルの世界で勝負しているようで、そこにはどんなイラストが求められているのかという、他の人との関わりが存在するわけです。そういう要望に合わせて描く楽しさもあると、イラストレーターさんは言っています。最後に、モデルをされている人は、「運も大きく左右する仕事。チャンスを逃さないように準備しておくこと、人とのご縁を大切にすること、次の仕事につながるように全力で取り組むこと」が必要だと言っています。やはり、何事にも、全力で努力して取り組むことは大事だと言うことです。楽して努力することなく、やれる仕事はないと言うことだと思いました。

142 マラソン試走

 どの学年でも、来週12日のマラソン大会に向けて、試走を行っている。実際に、マラソンコースを走って、タイムを測定するのだ。距離は、低・中・高学年で変わるため、2・4・6年生は、昨年も走っている距離だが、1・3・5年生にとっては、初めての距離になる。マラソンも、以前、陸上で話したことと同じで、今までの自己ベストを出すことが目標になる。そのために、練習段階で、自分はどのくらいのタイムで走れるのか知ることは大事なのだ。
 そして、このマラソン試走は、走れば走るだけタイムを縮める子がいる。1回目走って、もっと自分の力を出せると思った子は、2回目が良くなる。一方、1回目より2回目のタイムが悪くなる子もいる。それは、1回目は、初めてなので、結構頑張って走れるのだが、2回目は、1回目に走って、そのつらさを味わって知っている分、つらくなる前に、無意識でブレーキをかけてしまうのかもしれない。
 だから、マラソンは、自分との戦いなのだ。つらい、苦しい、力を抜くか…いや、もう少しだけ頑張ろう…そういう心の中の駆け引きがある。そうやって、体も心も鍛えられていくのである。

141 学習発表会ではありません、学習の発表会です。

 今年は、例年行っている、野小っ子フェスティバルでの学習発表会とは、大きく異なります。そこで、「学習の発表会」としました。

 1学期末に、保護者の皆様の学校評価アンケートで、2学期の学習発表会をなんとか工夫してやれないだろうか、という御意見を多数いただきました。そこで、当初、秋の学習発表会は中止で考えていましたが、内容や方法を変えた形で、実施することにしました。

 まず、今回の「学習の発表会」は、授業参観の延長と位置づけました。つまり、これまでの授業で取り組んできたことを中心に、多少アレンジを加え、発表形式にして、保護者の皆様に見ていただくことにしました。そして、普通の授業参観ですと、兄弟関係があると、じっくり一つの学年を参観していただくことができません。そこで、今回は、参観していただく発表場所を体育館として、学年ごとに、全ての発表を、全ての保護者の皆様に見ていただけるようにしました。こうすることで、兄弟全員の発表をご覧いただくことができます。

 発表する内容も、前述したとおり、学習で取り組んできたものを発表します。学年によって、国語科、社会科、音楽科、総合学習等、いろいろな内容を発表する予定です。子どもたちが、学年に応じて、どのような学習に取り組んでいるのか、興味深く見ていただけるかと思います。そして、6年生はその集大成ですから、これまでの6年間の総まとめ的な発表になることと思います。

 今回は、子どもたちの係等はありません。発表の番が来るまで、教室で待機して、発表の時だけ体育館で発表し、終わったら、また教室に戻ります。教室では、担任と普通に授業をして過ごします。ちなみに、子どもたち同士の発表を見合う予行は、17日に行います。ですから、20日は、体育館でご覧になるのは、保護者の皆様のみとなります。

 最後に、今年は、コロナの影響で臨時休校の措置となり、その後の授業時数の確保が重要になっています。そういう中での発表になりますので、昨年のような発表会に向けた練習時間を使えない状況であることを御理解いただきたいと思います。それでも、各学年、子どもたち一人一人が、少しでも輝いている姿をご覧いただけるよう、工夫を凝らして、当日の発表に臨みたいと考えています。一学年およそ20分の発表です。保護者の皆様に、野木沢小学校では、1年生から6年生まで、どのように学習に取り組み、どのような子どもたちを育てているか、ありのままの姿をお見せしたいと思います。どうぞ、お時間がありましたら、全ての学年の発表をご覧いただけますよう、お願いいたします。

140 30歳の時

 あれは、教師になって7年目。30歳を迎えた時のことだ。その時、こんなことを考えた。自分が生まれてから30歳までの30年間。実に様々な出来事があり、とてつもなく長かった。それと同じだけの年数を、自分はこれから60歳の定年までの30年間、教師として働き続けるのか、と思ったら、気が遠くなったのだ。なんとも不謹慎な物の考え方だが、そんなことを思ったことを思い出した。それから、25年。振り返ってみれば、やはり、いろいろなことがあったが、それでも55歳を迎えた今、定年までは残り5年。改めて、時間の早さを思い知る。

 それにしても、本当にかわいい子どもたちばかりだ。朝、いつものように校長室にあいさつする時、「校長先生、お誕生日おめでとうございます。」と言ってくれる子どもたち。手作りの折り紙をプレゼントしてくれたり、学年で寄せ書きまでしてくれる子どもたち。朝、読み聞かせに入ったところでは、誕生日の歌まで歌ってくれた。素敵なGo!Go!の誕生日になった。

 さて、私だけでなく、子どもたち一人一人にも誕生日がある。今度は、私が、一人一人に「おめでとう」を言ってあげなければと思った。