学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

229 野木沢地区の道路

 野木沢地区には、大きく5種類の道路が走っています。

 ①国道118号線
 ②県道139号母畑白河線
 ③県道284号曲木中野目線
 ④国道118号線から中野地区を縦断して、また国道118号線に戻る道路
 ⑤その他の路地(生活道路)

 これらの法定速度を確かめてみると、次のようになっていました。

 ①50km/h
 ②母畑地区~国道118号線高架下まで40km/h
  国道118号線高架下~野木沢駅前~朝日機工先のカーブまで30km/h
  その先は40km/h
 ③40km/h
 ④40km/h
 ⑤原則30km/h(標識はありません)

 御覧の通り、50km/hから30km/hまで、複雑に指定されています。
 ここで特に気をつけたいのは、中野地区内です。中野地区内の県道139号線は、高架下から一気に道路の幅が狭くなります。だから、制限速度も30km/hに指定されているのですが、④にあたる、国道からの迂回路は、道路幅も広いので40km/hになっているのです。この2本の道路が、片方は30km/h、もう片方は40km/hで、交差しています。さらに、この交差する地点は、クランクのようになっていて、T字路が2つ続くので、歩行者用の横断歩道は、合計で6つ集中しています。みなさんご存じのように、横断歩道を横断しようとする歩行者がいた場合、車は一時停止をして、歩行者の横断を妨げてはいけないことになっています。そういう意味で、この交差する地点は、要徐行になります。

 同じように気をつけたいのが、小学校前の道路です。学校前から高架下にかけては、40km/hですが、若干下り坂になっているので、スピードが出やすくなってます。また、その途中に藤田城跡方面からの横断歩道が一つ設けてあります。この場所は、道路がややカーブしていて、横断者が見えにくくなっています。登下校時、この横断歩道を横断する子どもたちがいます。そういう意味で、ここもやはり要徐行です。

 千葉県の痛ましい交通事故を受けて、全県的に、児童の通学路の点検が行われています。子どもたちには、車に十分注意するよう指導していますが、やはり、車を運転する人に、その道路状況をしっかりと把握し、安全に運転していただくことが大事だと思います。野木沢地区の交通事故ゼロを目指して、保護者の皆様も御協力をお願い致します。

228 ママのスマホになりたい

 過日の家庭教育学級の中で、紹介されていた絵本です。早速、手に入れて、読んでみました。

 主人公のぼくは、幼稚園に通うかんたろうくん。ある日、お家で、ママにブロックで作った車を見てもらおうとしたら、ママはスマホを見ていました。ママは、テレビのCMになると、スマホを見て、テレビが始まるとテレビを見て、赤ちゃん(弟?)が泣いたら赤ちゃんを見て、また、スマホ、テレビ、赤ちゃん、スマホ、テレビ・・・全然、ぼくを見てくれません。怒ったぼくは、段ボールで、自分の国を作りました。その国には、スマホもテレビも赤ちゃんも入れません。ママは、何も持たずに、その国に入って、ぼくを抱きしめました。
 次の日、ぼくが幼稚園に行くと、先生が「大人になったら、何になりたいですか?」と聞きました。「ぼくは、しょうぼうし」「わたしはおよめさん」・・・かんたろうくんは、「ママのスマホになりたい」と答えました。先生が、「なんでなりたいの?」と聞くと、かんたろうくんは、「ママがスマホばっかりみてるから、ぼくはスマホになりたい。ママがテレビばっかり見てるから、ぼくはテレビになりたい・・・でも、ホントのこというと、ぼくのまんまで、ママにみてほしい!」と言いました。「ママが見てくれないと、ぼくはいなくてもいいような気持ちになっちゃう」その時、ママがお迎えに来ました。ママは、「かんたろうの前で、スマホやテレビをみるのをやめる」と約束しました。「赤ちゃんのお世話は一緒にしてくれるかな」と言いました。そして、「ママはホントにかんたろうが大好きなのよ」と言って泣きました。かんたろうも「うん、うん」と言って、泣きました。

 どうですか。ご自分と重なることはありませんでしたか。この絵本の裏表紙に、こんなことが書かれていました。

しつもんタイム
 Q ママは、いちにちになんかいくらい、スマホをみますか?

 Q いきぬきも大切だけど、子どもは、すぐに大きくなっちゃうから注意を!
   さあ、いちにちにスマホをなんかいみることにしますか?

 ある時、こんな家族を見かけたことがあります。ファミリーレストランに、4人組の家族が入ってきました。注文を終えると、お父さん、お母さん、大きいお姉さんは、みんなスマホ。小さい弟さんは、ゲームをやり出しました。みんな、黙ってそれぞれの画面を見入っていました。料理が来るまで、会話は一切ありませんでした。今は、会食中は、会話は控えるようになっていますが、この御家族を見かけたのは、コロナ禍になるずっと前のことです。外出先だから、そうだったのでしょうか。それとも、お家の中でもそうなのでしょうか。

 二つ目の質問にある通り、子どもの成長は、あっという間です。親として、子どもに関われるのは、限られた期間だけです。乳児期、幼児期、学童期、それぞれの時期に、その時しかできない関わり方があると思います。その時期を逃してから、ああ、もっとこんなことしたかったと後悔しても、もう戻ることはできないのです。

227 お家ルール

 家庭教育学級で講話を聞いてから、いろいろな方に、お家ルールを尋ねてみました。みなさん、それぞれのお家ルールがあるようです。

 Aさんのお家ルール
  ・ゲームは、宿題が終わってからやります。
  ・時間は、夕食の前までです。

 Bさんのお家ルール
  ・ゲーム機は、リビングで使います。
  ・兄弟みんなで、なかよく使います。

 Cさんのお家ルール
  ・ゲームは、平日1時間まで。休日は1時間30分まで。
  ・時間が守れなかった場合、次の日は遊べません。

 このように、お家ルールをしっかりと決めているお家ばかりではないのかもしれないと思います。そういうお家の場合、次の項目を参考に、お家ルールを決めてみてはどうでしょうか。

(1)使う場所はどうするか。
   ・できれば、リビングのような、他の家族の目が届くところで使用させたいです。

(2)使う時間はどうするか。
   ・何時間以内というきまりもありますが、使っていいのは何時まで、何時からは触らない、というきまりもありです。

(3)ゲームよりも優先してやるべきことは何か。
   ・楽しいゲームを先にすると、肝心のやるべき事がおろそかになりがちです。
   ・まずは、先に優先すべき事をやってから、ゲームはやるようにしたいです。
   ・優先すべき事は、家庭学習や、お家のお手伝い等

(4)トラブル防止のためにどうするか。
   ・ネットにつながる場合、このきまりは大事です。
   ・個室にこもっての使用は、要注意です。
   ・どんなゲームで、どんな人たちとつながって遊ぶのか、親の確認が必要です。
   ・何か発信する場合、その内容や発信先について、親の許可は必要です。


 最後に、学校としては、ゲームのやり過ぎなどで、学校生活に支障をきたすようであれば、改善を促したいと思っています。例えば、次のような場合です。
 ・ゲームをして、家庭学習をやってこない。もしくは、適当に終わらせている。
 ・夜遅くまでやっていて、睡眠時間が足りていない。
 ・朝起きるのが遅く、朝ご飯を食べてこない。
 ・ゲームの影響で、行動や言葉遣いなど、荒れている。 等。

 子どもたちの健やかな成長が、学校の一番の目標です。ですから、その妨げになるような生活習慣は、その子どもの成長にとって、悪い影響を与えるものです。学校としても、その点に関しては、保護者のみなさんと協力しながら、考えていきたいと思います。

226 シトラスリボンプロジェクト

 先日、学校に来られた方から、クラフトバンドで作った黄緑色のリボンをいただきました。


 シトラスリボンというそうです。私は、知りませんでした。そこで、調べてみました。以下に紹介します。(シトラスリボンプロジェクトのHPより)


 これは、コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛県の有志の方がつくったプロジェクトです。愛媛県特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身につけて、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動を広めています。リボンやロゴで表現する3つの輪は、地域と家庭と職場(もしくは学校)です。
 「ただいま」「おかえり」と言いあえるまちなら、安心して検査を受けることができ、ひいては感染拡大を防ぐことにつながります。また、感染者への差別や偏見が広がることで生まれる弊害も防ぐことができます。感染者が「出た」「出ない」ということ自体よりも、感染が確認された“その後”に的確な対応ができるかどうかで、その地域のイメージが左右されると、考えます。コロナ禍のなかに居ても居なくても、みんなが心から暮らしやすいまちを今こそ。コロナ禍の“その後”も見すえ、暮らしやすい社会をめざしませんか?

 石川町でも、計画通り、ワクチン接種が進められています。それに伴い、感染リスクも低くなることと思われます。感染症専門医の忽那賢志先生は、次のように話しています。

「ワクチン接種は、当初、「発症を防ぐ」のであって感染そのものを防ぐかどうかは分かっていない、と言われていましたが、感染を防ぐ効果も分かってきました。調査結果でも、新型コロナワクチンの2回の接種から14日以上経った人は、91%の感染予防効果が示されました。

 発症を防ぐことと、感染を防ぐことと、何が違うのか、別に本人にとっては同じじゃないか、と思われるかもしれません。本人にとってはあまり大差ないかもしれませんが、ワクチン接種者が感染しにくくなる、ということは、接種者がその周りの人に感染を広げる可能性が低くなる、ということです。自分の家族や周りの人を感染から守ることができるのであれば接種する意義は十分あると言えるのではないでしょうか。

 実際にワクチン接種が進んでいる地域では、接種した人だけでなく、接種していない人でも感染者が減っているというデータも出てきています。接種率が20%上がるごとに、ワクチンを受けていない集団の新型コロナの感染が約2倍減少したとのことです。お子さんがワクチンの接種対象年齢から外れており不安に思われている方も多いと思いますが、家族が接種することで間接的にお子さんを守ることにも繋がります。」

 先に紹介した、シトラスリボン、今度、自分でも作ってみようと思いました。作り方は、ネットでも紹介されています。興味がおありの方は、検索してみてください。

225 修学旅行を終えて

 昨年度に引き続き、今年度も会津若松市内のグループ散策による修学旅行を実施しました。実施に先立ち、子どもたちには、会津若松出身の私よりオリエンテーションで話をさせてもらいました。会津には、歴史・文化・伝統があり、それが建造物や工芸品、食べ物であること。それらを、自分の五感を通して感じることが、修学旅行の目的であること。その後、6年生の子どもたちは、自分たちで見学先を決め、コースを考え、体験活動の予約をとり、事前の準備を進めてきました。

 2日(金)当日、3つのグループは、それぞれ計画したコースを回りながら、修学旅行を楽しみました。職人さんに教えてもらいながら、ろくろを使って湯飲み茶碗作りをしました。赤べこや木の起き上がり小法師(私は知りませんでした)の絵付けを楽しみました。飯盛山では、校長一押しのさざえ堂で、不思議な二重らせん構造を体験しました。昼食は、ソースカツ丼などの名物をいただきました。そして、地元の方々とふれ合いながら、話を聞いたり、お土産を購入したりしました。

 そんな中、やはり、想定外の出来事は起こるもので・・・市内循環バスを乗り間違えて、逆の方向に行ってしまったり、次の目的地まで、約2kmを歩いて(走って?)移動したり、道に迷ってしまい、いろいろな人に道を尋ねたり・・・。それでも、野木沢小の6年生たちは、最後まで、自分たちの修学旅行を楽しみました。約束の6,000円の小遣いの中で、とても充実した修学旅行になっていました。

 ちょうど一年前は、コロナ禍の中、まだ、観光地会津もやっと観光客を迎え入れる準備を始めたところだったので、街中を散策している小学生は、野木沢小の子どもたちしか見られませんでした。しかし、今回は、他の学校の子どもたちも大勢見られ、それなりの賑わいを見せていました。我が故郷ですから、やはり、観光客で賑わっている様子をみると、うれしいものです。到着して、子どもたちにこんな話をしました。

「自分たちで計画したコースを回って、見学したり、体験したり、食事を取ったりできました。また、予定外の出来事が起きても、自分たちで考えて、協力して乗り越えて、楽しく活動できました。それら、丸ごと全部が、みなさんの修学旅行の思い出です。一生忘れることの出来ない小学校の素敵な思い出ができたと思います。それと同時に、また一つ、小学校の出来事が終わりました。これからも、この繰り返しです。だから、どうせやるなら、今回の修学旅行のように、みんなで協力して、助け合って、一生懸命、本気・全力で、真面目に取り組んでいってほしいと思います。」

 この修学旅行を通して、6年生の子どもたちのよさを、また、見つけることが出来ました。