学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

64 先生方のおすすめの本

 図書委員会が、先生方に「読書感想文を書くのに、おすすめの本」についてアンケートを取りました。結果は、昼の放送で紹介していたのですが、どんな本がおすすめなのか、LIVEでも紹介します。

 ・おまえ うまそうだな  ・カラフル  ・はれ ときどき ぶた
 ・しゅんかん図鑑  ・かいじゅうたちのいるところ  ・wonder
 ・一瞬の風になれ  ・夢をかなえるゾウ  ・飛ぶ教室
 ・君たちはどう生きるか  ・ヘレンケラー  ・バッテリー
 ・だいじょうぶ だいじょうぶ  ・グスコーブドリの伝記
 ・銀河鉄道の夜  ・虔十公園林 ・はらぺこあおむし ・日本教育小史
 ・犬がくれた「ありがとう」の涙 ・ぼくたちのリアル
 ・ヒロシマ 消えたかぞく  ・泣いた赤おに ・花さき山
 ・野口英世  ・走れメロス  ・蜘蛛の糸  ・ああ無情
 ・ナイチンゲール  ・杉原千畝物語  ・田中正造
 ・佐賀のがばいばあちゃん  ・フランダースの犬  
 ・シャーロットのおくりもの  ・本好きの下克上  ・十五少年漂流記
 ・二分間の冒険  ・マヤの一生 ・きつねのでんわボックス

 さすが、先生方は、いろいろなジャンルの本をおすすめをしています。みなさんも、一度は読んだことがある本があるのではないでしょうか。そんな中、特徴的だったのは、伝記をあげている先生が多かった点です。

 伝記は、一人の人物の生き方を紹介しています。その人物は、偉人と呼ばれる人たちが多いのですが、その一生を知ると、やはり誰もが同じ人間なんだなあということに気づかされます。有名な所では、発明王のエジソン。彼は、学校に入学すると、なんと3ヶ月で退学になっています。彼にとって、学校での興味関心が、他の子どもたちの教育にとって、迷惑になるというものでした。いったい、エジソンは、学校でどんなことをしたのか、それについては、是非、エジソンの伝記を読んでみてください。そんなエジソンが、なぜ発明王にまでなったのか。それを支えたのは、やはり母親の愛情なのです。周りからどんなに好奇の目で見られようと、いつでも息子のことを愛し、支えた母親の存在があったから、彼は、自分の好奇心を持ち続け、自分らしく生きていくことができたのでした。伝記から、そういうことにも気付かされます。

 最後に、伝記で感想文を書いてみようと思ったみなさんへ。伝記で感想文を書く時は、その人物の生い立ちについて、長々と書くことはしません。伝記の人物の生き方と、自分の生き方を比べて、似ているところ、違うところ、真似してみたいところ、そして、自分がこれから生きていくのに参考にしたいところなどをまとめてみます。そして、その人物が、自分の人生において、大事にしていたことは何か考えてみます。それらをまとめたら、きっと、あっという間に、感想文は出来上がるのではないでしょうか。参考までに。

63 「日常を十七音で」 ~5年生の作品~ Part2

今回は、夏休みをイメージさせる3作を紹介します。

  さあ走ろう 夏の太陽 青空と

  海に行き 泳ぎまくるよ わくわくだ

  夏の海 なみにながれて うとうとと

 子どもたちは、夏休みを楽しみにしています。夏休みは何をして過ごそうか。海へ、山へ、夏の太陽の下で、元気いっぱいに過ごしている子どもたちの姿を想像します。
 夏の海というと、私には忘れられない思い出があります。私が小学2年の夏、父親の故郷の山形の海に行きました。そこで、浮き輪のボードに乗って、ゆらゆら波に揺られていたら、知らず知らずに沖の方へ…そこに波が来てザッバーン!なんと足が届かないような深いところで、溺れたのでした。必死にボードに乗ろうとするのですが、パニックで、水は飲むわ、苦しくなるわで、もうだめか…と思ったその時、父親が助けに来て、間一髪、助かったという経験です。みなさん、海では気をつけて下さいね。

62 夏休み期間中の行動記録について

 いよいよ1学期も残り2週間となりました。2週間と言っても、来週は、23日(木)~26日(日)まで4連休になりますので、実質登校日は8日となります。この8日間で、可能な教育活動にしっかりと取り組むとともに、夏休みの事前指導を行っていきます。

 今年の夏休みは短縮されたとはいえ、子どもたちはとても楽しみにしていると思います。是非、充実した夏休みにしていただきたいと思います。しかし、やはり心配なのは、夏休み中の新型コロナウイルスの感染対策です。これにつきましては、これまで同様、感染防止の基本である、密にならないこと、マスクの着用、手洗いをお願いします。

 さて、夏休み期間中、御家庭によっては、お出かけの計画等もされているかと思います。御家庭での思い出づくりや家族の絆を深める貴重な機会だと思います。ただ、そのお出かけの際は、次に示します、厚生労働省より出されました「新しい生活様式」の中の「移動に関する感染対策」について、気をつけていただきたいと思います。

移動に関する感染対策

 □感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える。
 □発症したときのため、誰とどこで会ったかをメモにする。接触確認アプ リの活用も。
 □地域の感染状況に注意する。

 特に、県外への移動や県外から来た人との接触については、感染リスクが高くなる場合もございますので、気をつけて行動していただきたいと思います。

 また、感染対策の二つめには、発症した時のために、誰とどこで会ったか記録することを勧めています。実際、発症したら、保健所による聞き取り調査があり、詳しい行動記録が求められます。そこで、この「移動に関する感染対策」を受けまして、学校としても、夏休み期間中の子どもたちの行動記録について、把握しておきたいと考えております。内容としては、記録用紙に、夏休み期間中に、県外への移動と県外から来た人との接触について該当する場合、記入して頂く予定です。その記録用紙は、個人情報扱いとしますので、内容について職員以外に知らせることはありません。また、提出して頂いた記録用紙を、学校として何かに利用することもありません。あくまで、夏季休業中の児童の他県への移動並びに他県から来た人との接触の有無についての把握です。詳しくは、後日、改めてお願いのプリントを配付しますので、そちらをご覧になり、御理解と御協力をお願いします。

61 「あぶらむし」ってご存じですか?

 「あぶらむし」と言っても、実際の生物のアブラムシのことではありません。昔、子どもたちは、家が近いもの同士で、神社の境内などに集まって、遊んでいました。当然、小さい子から大きい子まで一緒になって遊びました。そういう時に、問題になるのは、みんなが同じルールで遊んでいると、小さい子は楽しめないということです。走るのだって、ボールを投げるのだって、小さい子は不利です。もし、鬼ごっこで遊んでいたら、鬼はいっつも、小さい子になってしまいます。また、ドッジボールをしたら、小さい子はすぐに当てられて、ずっと外野に行って、内野に戻ってくることができません。これでは、小さい子はすぐに「つまんない」となってしまいます。
 そういう時に登場するのが、「あぶらむし」というルールです。私の生まれた会津地方では「あぶらむし」ですが、教頭先生に聞いたら、石川町では「みそっかす」と言っていたようです。どういうふうに使うのかというと、みんなで何かして遊ぶ時、必ず、「じゃあ、○○と△△は、あぶらむしね。」と誰かが言って、そのことをみんなで確認します。「あぶらむし」と言われた○○と△△は、大概小さい子で、その子たちはどうなるかというと、特別ルールの対象になるのです。鬼ごっこだったら、鬼にタッチされても、鬼にならなくていいし、ドッジボールだったら、当てられても、外野に行かなくていいのです。これに対して、「ずるい」という声は上がりません。なぜなら、この「あぶらむし」ルールがあるから、小さい子も一緒に混ざって、楽しく遊ぶことができるからです。大事なのは、みんなで楽しく遊ぶことなのです。誰かがつまらない状況にはしないのです。だから、他にも、鬼ごっこをしていて、同じ子ばかり鬼にならないようにしたり、ボールをねらう子も変えたりしたりしていました。そうやって、みんなで楽しくあそんでいたのです。
 体育委員会の子どもたちが、全校鬼ごっこを企画しました。ルールは、鬼にタッチされたらジャンケンをして、負けたら鬼になるという増やし鬼です。なるほど、これなら鬼にタッチされても、生き残れるチャンスがあります。走るのが苦手な子も、すぐに鬼になるとは限りません。さらに、ルールは走り方でも工夫していました。なんと、3年生以上は、膝を伸ばして走らなければなりません。知っているでしょうか、あの萩本欽一さんの「欽ちゃん走り」です。これなら、速く走るのもなかなか抵抗が生まれ、小さい子が大きい子をタッチするチャンスが出てきます。そして、小さい子も捕まらずに逃げることができそうです。なかなか考えられていました。きっと、委員会の話し合いで、全校生が楽しく鬼ごっこをするためにはどうしたらよいか、考えたのだと思います。昔の「あぶらむし」「みそっかす」に共通する考え方だと思いました。

 結果、全校生で楽しく鬼ごっこで遊ぶことができました。そして、全員が捕まったら、最後まで生き残った3人が紹介され、その中に2年生や1年生の子がいたのでした。全員から大きな拍手を送られ、うれしそうでした。
 子どもの数も減少し、近所に子どもがいなくなっている今、このように学校で、学年を超えて、楽しく遊ぶ活動は、貴重だなあと思いました。しかし、時代は変わっても、大きい子が小さい子のことを思い、優しい手を差し伸べることができていることがうれしく、そういうことができる、野木沢小の子どもたちを改めて素敵だなあと思いました。

 

60 日常を十七音で

5年生が国語の学習で作った俳句を紹介します。

  夕立の きぼうがおかは みずあびだ

  雨の中 かさがくるくる アサガオだ

 まず、季節柄、雨をテーマにした作品を2つ紹介します。
 一つ目の作品。晴れていれば、駆け回って遊んでいる希望ヶ丘が、雨で遊びに行けない。そんな雨にぬれる様子を見て、水浴びしているようだと感じたのでしょう。希望ヶ丘が、子どもたちにとって身近だからこそ、そう感じたのかもしれません。二つ目の作品。色とりどりに開いた傘が、アサガオのように見えたのですね。くるくるという言葉に、そんな雨の日でも、楽しく過ごしている様子が分かります。

 

  七夕に たんざくかいて ねがいのせ

  たなばたは ゆめも願いも かなえるよ

 続いて、七夕をテーマにした2作。日本古来の風習の中で、この七夕は、比較的行われていると思います。考えてみると、短冊に願いを書いて、七夕様に夢をたくす行為は、ロマンチックですね。まさに「星に願いを」です。ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌に、「星に願いを」という曲があります。素敵な曲です。なかなか普段の生活で、星を眺める機会はありません。時には、夜空を見上げ、星のまたたきを見たり、夢や願いを思ったりする心のゆとりを持ちたいと思います。