学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

14 校章について

1973年(昭和48年)11月7日、野木沢小学校創立百周年記念式典が執り行われました。その時に、発行された記念誌「百年の歩み」の中で、校章の由来について書かれています。以下、原文のまま紹介します。

校章の由来
 郷土の特色と学校教育のめざす理念と人間社会の姿を象徴しようとした。即ち自由、博愛、平等、正義の四つを以てあるべき人間社会の姿とし、ひな鳥としての子ども達はやがて東西南北に羽ばたき活躍する。そのように成す事は学校教育の理念である。十字形はこれらの事を象徴している。また、野木沢の伝統と郷土愛を象徴できる植物として菜の花を配した。十字科植物であるこの花は特に「友愛」を表す花として親しまれている。

 本校の校章は、二つの十字形が重なってできています。上記の説明からすると、手前の十字形は、子ども達が未来に向かって羽ばたいていく鳥の羽をデザインしたもので、後ろの十字形は、友愛・郷土愛を意味する「菜の花」をデザインしてものになります。
 そして、これら十字形の指し示す四つの意味は、人間社会において大事な「自由」「博愛」「平等」「正義」をそれぞれ表していることになります。

 また、菜の花について調べると、菜の花は十字形に花が咲くので、十字科植物と言われるそうです。ちなみに、本校の特別支援学級の名前は「なのはな」です。ちょうど、今の季節、至る所できれいな菜の花が咲いています。自然界では、新型コロナ…など関係なく、当たり前に季節が進んでいるのですね。

13 「衛」はぎょうにんべん?

 6年生の書写の時間、指導されていたのは、衛先生。授業の中で、衛先生が、子どもたちにご自身の名前の漢字の問題を出しました。それが、「衛は、ぎょうにんべん?」です。一見、行や役と同じようにも見えます。しかし、答えは、「ぎょうにんべん」ではなく、「ぎょうがまえ」。同じ仲間に、街や術などがあります。「かまえ」は、国や団などのくにがまえと同じく、周りを囲むようになっているのですが、衛は、中の部分の上と下がないわけです。この一連のやりとりを見ていて、なるほどなあと思いました。ただ単に形を覚えるのでなく、そのしくみが分かると、より理解が深まると思いました。

12 鼓笛顔合わせにて…

 本校の鼓笛隊は、4年生以上で編制されています。先日、今年度の鼓笛の顔合わせが行われました。4年生以上が体育館に集まり、担当の五十嵐先生から練習や今後の取り組みについて話を聞きました。

 ほぼ全員が集まって、顔合わせが始まってすぐに、別用で遅れてきた児童が2名いました。その時、二人とも、体育館に入って来るや「遅れてすいません。」とあいさつしたのでした。その態度を見て、(すごいなあ)と思いました。こういう時は、こういうふうにあいさつするのだと教えられてきたのだと思います。しかし、教えられていても、できないことはあります。それをきちんとできていることが素晴らしいです。

 さて、鼓笛の発表は、例年、運動会で行われます。5月の運動会は、10月に延期になりましたので、その時に披露される予定です。しかし、今から練習は始まります。練習は、昼休みの15分間に行います。短時間の練習に集中して取り組むことになります。だらだらと長く練習するより、効率的で、効果的だと思いました。

 鼓笛隊は、学校の伝統の一つです。毎年、4年生から6年生が担当しますので、順々に鼓笛隊に入り、順々に鼓笛隊を卒業していくことになります。そうして、代々受け継がれていくのです。曲は多少、変更はありますが、鼓笛隊としての取り組みは、伝統です。そういう意味で、今年の鼓笛隊のみなさんは、来年鼓笛隊に入る下級生たちが、「素敵だなあ」「自分も早くやりたいなあ」と思われるような取り組みになるといいなあと思います。

 最後に、鼓笛隊のパートは、どのパートも重要です。なくていいパートはありません。どのパートも大切なパートです。ですから、自分のパートに誇りを持って、取り組んでほしいと思います。

11 二つの詩から

 ここに二つの詩があります。一つは、坂村真民(さかむらしんみん)の「本気」、もう一つは、金子みすゞの「みんなちがって、みんないい」です。

本気  坂村真民

 本気になると 世界が変わってくる
 自分が変わってくる

 変わってこなかったら まだ本気になっていない証拠だ

 本気な恋 本気な仕事

 ああ 人間一度 こいつを つかまんことには

みんなちがって、みんないい  金子みすゞ

 わたしが両手をひろげても お空はちっとも飛べないが
 飛べる小鳥はわたしのように 地面(じべた)をはやくは走れない

 わたしがからだをゆすっても きれいな音は出ないけど
 あの鳴る鈴はわたしのように たくさんなうたは知らないよ

 鈴と、小鳥と、それからわたし みんなちがって、みんないい

 今年のある学年の学級経営のテーマは「本気」です。何にでも本気で取り組む子どもを目指しています。真民は、「本気になると、自分が変わる」と言っています。このLIVEで、かつて、学ぶことは変わることだと書きました。本気で学べば、自分が変わる。もし、変わらないとしたら、真民の言葉を借りれば、それは、「まだ、本気になってない証拠だ」ということです。子どもたちには、本気で学び、本気で遊び、本気の取り組みから、どんどん自分を変えていってほしいです。
 同じく、ある学年の学級経営の柱の一つに、「みんなちがって、みんないい」があります。子どもたちは、みんなちがいます。それが当然なのですが、自分に自信がないと、人とちがうことに抵抗を感じ、みんなと同じでないと不安になります。しかし、みんなちがっていいのです。ちがうからいいのです。子どもたちには、自信を持たせたいです。自分が他の人とちがっていることを、堂々と主張できるような自信を育てたいです。そして、自分とちがう人を認められる寛容な心も合わせて育てていきたいです。

10 新型コロナウイルス感染拡大防止に関して

 政府は「緊急事態宣言」を全都道府県に拡大しました。これにより各都道府県の知事は、さまざまな要請・指示ができるようになります。また、東京、大阪、北海道、茨城、埼玉、千葉、神奈川、石川、岐阜、愛知、京都、兵庫、福岡の13都道府県を、感染拡大防止の取り組みを重点的に進める「特定警戒都道府県」に指定しました。期間は、5月6日までです。これに関連して、今後、福島県、福島県教育委員会、さらに石川町、石川町教育委員会としての対応が示されます。それを受けて、野木沢小学校の児童、教職員の安全確保のための具体的な対応を、保護者の皆様へお知らせしますので、今後、メール等の内容を御確認いただき、御理解・御協力をお願いいたします。