学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

109 陸上大会から学ぶこと(続き)

 それより大事なことは、子ども自身が、自力で前に進むことです。それこそ、本当の生きる力なのだと思います。私たち大人は、間違いなく、子どもたちより先にいなくなるのです。そうなった時でも、子ども自身が、私たちを頼ることなく、自力でちゃんと生きていける力を身につけさせることこそ、私たち大人がすべきことなのです。そのためには、私たちは指導や応援はするが、子どもが自ら前進しようとすることを邪魔しないで、温かく見守ることが大事なのではないでしょうか。私は、そう思います。

 そういう意味で、6年生の子どもたちは、この陸上大会を通して、一人一人、大きく成長したに違いありません。とても有意義な大会となりました。

 最後に、今大会で入賞した子どもたちを紹介します。

 男子100m      第1位 神山 翔さん    13秒52
 男子1000m     第3位 宇佐美皓大さん   3分28秒21
 男子1000m     第7位 岡田蒼ノ介さん   3分46秒01
 女子80mハードル   第5位 曲山ななみさん   17秒55
 男子4×100mリレー 第4位 56秒45
 (宇佐美皓大さん・神山翔さん・佐久間隼さん・草野勝斗さん・佐藤煌大さん)

 入賞されたみなさん、おめでとうございました。なお、今回、男子100m神山翔さんと男子リレーチームのみなさんが出した記録は、野木沢小の校内新記録です。素晴らしい記録に拍手を送ります。

108 陸上大会から学ぶこと

 陸上競技は、孤独との戦いとも言えます。競技中は、誰も助けてはくれない。あんな大勢の中で、たった一人で戦わなければならないのです。今回、出場した6年生の子どもたちは、どんな思いで、その孤独に耐え、独りで戦い抜いたのでしょうか・・・・。

 今年の大会は、まさに「特別な大会」となりました。例年行われている走り高跳びとジャベリックボール投げの種目は、中止となりました。選手も、例年5・6年が出場していましたが、今年は6年のみとなりました。さらに、予選・決勝ではなく、全てのトラック競技は、決勝タイムレースとなり、組が違えども、予選のタイムで順位が決まることになりました。ですから、全員が本番一発勝負の大会でした。その一発勝負の本番で、それまで練習してきたことを、集中して、全て出し切れるかどうかが鍵となりました。

 そういう大会でしたが、6年生の子どもたちは、みな本当によく頑張りました。出場した全員が、最後まで本気・全力100%で競技に臨みました。そして、競技に臨む時は、サポートする子どもが付いてあげて、脱いだ運動着やシューズをテントまで運んでくれていました。きっと頑張れと声も掛け合ったことでしょう。その仲間の励ましを力に、どの選手も、最後まであきらめずに頑張れたのだと思います。そして、孤独に向き合い、耐えて、耐えて、最後まで頑張った子どもたちは、きっと覚悟を決めて臨んだのだと思いました。

 今回の陸上に限ったことではありませんが、私たち教師や保護者のみなさんは、子どもたちに指導や応援はできますが、その子どもに代わってあげることはできません。どんな指導を受けようとも、どんな応援を受けようとも、それでも最後は、子ども自身が、自らの心を奮い立たせ、自分の力で前に進むしかないのです。最後の最後は、子ども自身が、自分で決断して、勇気を出して一歩前に踏み出すのです。その瞬間、その子どもは大きく成長するのだと思います。結果は、あくまで結果です。それより、自分で覚悟を決めて、一歩前に踏み出したことがどれだけ素晴らしいことか。結果がどうだったなんて、実は些細なことなのです。どんな結果であろうとも、その子どもが頑張った結果ですから、それは全て100点満点花丸なんです。(次回へ)

107 第28回野木沢地区防犯・交通安全運動「標語コンクール」優秀作品

今年の「標語コンクール」優秀作品は、次の作品です。

 野木沢青少年健全育成推進協議会長賞
  1年 永井丈嗣さん 「たのしそう でもそのよりみち してもいいのかな」

 野木沢交通安全協会母の会長賞
  2年 吉田陸人さん 「右左 しっかり見よう こうさてん」

 交通安全協会野木沢分会長賞
  3年 佐藤 歩さん 「ながらスマホ そのいっしゅんが じこになる」

 石川町消防団野木沢分団長賞
  4年 佐藤世菜さん 「小さな火 遊びで使うと 大きな火」

 野木沢区長会長賞
  5年 円谷由義さん 「町の人 ぼくらを守る パトローラー」

 防犯協会野木沢支部長賞
  6年 佐藤煌大さん 「ランドセルに 必ず付けよう 防犯ブザー」

 受賞したみなさん、おめでとうございました。

106 第1回学校評議員会

 23日(水)今年度第1回の学校評議員会を開催しました。この学校評議員は、任期は1年で、主に学校運営や教育活動に対して、支援や助言をしていただく方々です。今年度は、この学校評議員の方々に加えて、さらに、学校運営協議会の委員の方々にも参加いただきました。この学校運営協議会は、今年度は試行で、今後、学校評議員会と一本化していく予定です。そして、学校運営協議会では、学校の運営に関して、御意見、支援のサポート、そして学校評価にも関わっていただくようになります。

 現在、小学校で子どもたちに指導している学習内容は、文科省で出している「小学校学習指導要領」に基づいています。この学習指導要領は、全国のどの公立学校でも、学校によって差が生じることなく、同じような教育を施すことを目的としています。10年ごとに改訂され、社会のニーズや時代の変化に対応するものになっています。今の小学校学習指導要領は、2020年4月、今年度から全面実施となっています。

 そして、前回の学習指導要領から改訂されたポイントのキーワードに、「社会に開かれた教育課程」というのがあります。簡単に言うと、学校教育は、社会との連携・協働していくということです。なんだ、そんなこと、これまでもそうだったのでは?と思われる方もいると思います。そうなんです。昔から、子どもの教育を、学校と家庭と地域が一体となって行う、というのは言われていました。だから、地域の方にゲストティーチャーで学校に来ていただいて、子どもたちに話をしていただいたり、教えていただいたりする活動は、よくありました。そういうことで、子どもたちの学びが広がったり深まったりすることをねらっていました。こういうことは、これからも大事に取り組んでいきますが、今後は、子どもたち自身が、地域社会に出て行き、社会とつながるような教育活動が期待されています。その地域と学校の連携を進めていくための核に、この学校運営協議会があります。

 今回の学校評議員会では、これまでの学校運営の概要や、今後予定されている教育活動について御説明し、いろいろと御意見をいただきました。やはり、話を伺って思ったのは、地域のことは、そこで生活されている地域住民の方々がよく分かっていらっしゃるということです。そして、こういう方々に、学校教育を、子どもたちを支えていただけることは、とても有り難いことですし、とても心強いことです。

 福島県教育委員会で示している「頑張る学校応援プラン」というのがあります。その中でも、「地域と共にある学校」が重点項目の一つです。そこには、県内でも、地域や家庭の教育力の低下や核家族の増加、地域コミュニティの希薄化・分断などが問題になっているということがあります。しかし、私は、ここ野木沢地区は、地域や家庭の教育力は高く、祖父母の方に子どもたちがしっかりと育てられている環境があり、野小っ子クラブや児童クラブ等、地域で子どもたちのお世話をする環境がある、とても恵まれたところだと感じています。そこには、昔から保護者やPTAを含む地域社会と学校が一体となって子どもを育てるという教育環境があるのだと思います。そして、これは不易です。これからも変わることなく、さらに連携を強めていくことが、野木沢地区の子どもたちの健やかな成長につながっていると確信しています。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

105 秋の全国交通安全運動実施中

 9月21日(月)から9月30日(水)までの10日間、秋の全国交通安全運動を実施しています。各御家庭からも、朝の交通指導に立ち番で御協力いただきまして、ありがとうございます。

 秋のスローガンは「夕暮れの 一番星は 反射材」です。

 9月も下旬になり、日が落ちるのが早くなりました。みなさんは、「釣瓶落とし(つるべおとし)」をご存じですか。釣瓶とは、井戸の水を汲むための桶のことです。井戸自体、最近では見られなくなりましたので、ちょっとイメージしにくいかもしれませんね。桶に縄などのロープがついていて、井戸の上の屋根に付いている滑車の仕組みで、桶を井戸の底に落として、水を汲み上げます。この桶を落とす時、桶自体に重さがあるので、桶はあっという間に、底の方に落ちていきます。この様子から、秋の日は、まだ夕方だと思っていたら、あっという間に暗闇になる例えに、「秋の日は釣瓶落とし」という言葉が使われます。

 今回の交通安全運動の重点の一つに、夕暮れ時と夜間の交通事故防止をあげています。まだ明るいと思っていても、あっという間に暗くなるのがこの時期です。歩行者は、夕暮れ時や夜間に外出する際は、運転者から発見されやすい明るい目立つ色の服装と、夜光反射材を身につけるよう、呼びかけています。帰りが午後4時を過ぎる中・高学年の児童は、特に気をつけてほしい内容です。また、運転者は、夕暮れ時、早めのライト点灯を呼びかけています。合わせて、よろしくお願いいたします。