学校だより LIVE

1. 106 第1回学校評議員会

投稿日時: 2020/09/25 野木沢小-サイト管理者

 23日(水)今年度第1回の学校評議員会を開催しました。この学校評議員は、任期は1年で、主に学校運営や教育活動に対して、支援や助言をしていただく方々です。今年度は、この学校評議員の方々に加えて、さらに、学校運営協議会の委員の方々にも参加いただきました。この学校運営協議会は、今年度は試行で、今後、学校評議員会と一本化していく予定です。そして、学校運営協議会では、学校の運営に関して、御意見、支援のサポート、そして学校評価にも関わっていただくようになります。

 現在、小学校で子どもたちに指導している学習内容は、文科省で出している「小学校学習指導要領」に基づいています。この学習指導要領は、全国のどの公立学校でも、学校によって差が生じることなく、同じような教育を施すことを目的としています。10年ごとに改訂され、社会のニーズや時代の変化に対応するものになっています。今の小学校学習指導要領は、2020年4月、今年度から全面実施となっています。

 そして、前回の学習指導要領から改訂されたポイントのキーワードに、「社会に開かれた教育課程」というのがあります。簡単に言うと、学校教育は、社会との連携・協働していくということです。なんだ、そんなこと、これまでもそうだったのでは?と思われる方もいると思います。そうなんです。昔から、子どもの教育を、学校と家庭と地域が一体となって行う、というのは言われていました。だから、地域の方にゲストティーチャーで学校に来ていただいて、子どもたちに話をしていただいたり、教えていただいたりする活動は、よくありました。そういうことで、子どもたちの学びが広がったり深まったりすることをねらっていました。こういうことは、これからも大事に取り組んでいきますが、今後は、子どもたち自身が、地域社会に出て行き、社会とつながるような教育活動が期待されています。その地域と学校の連携を進めていくための核に、この学校運営協議会があります。

 今回の学校評議員会では、これまでの学校運営の概要や、今後予定されている教育活動について御説明し、いろいろと御意見をいただきました。やはり、話を伺って思ったのは、地域のことは、そこで生活されている地域住民の方々がよく分かっていらっしゃるということです。そして、こういう方々に、学校教育を、子どもたちを支えていただけることは、とても有り難いことですし、とても心強いことです。

 福島県教育委員会で示している「頑張る学校応援プラン」というのがあります。その中でも、「地域と共にある学校」が重点項目の一つです。そこには、県内でも、地域や家庭の教育力の低下や核家族の増加、地域コミュニティの希薄化・分断などが問題になっているということがあります。しかし、私は、ここ野木沢地区は、地域や家庭の教育力は高く、祖父母の方に子どもたちがしっかりと育てられている環境があり、野小っ子クラブや児童クラブ等、地域で子どもたちのお世話をする環境がある、とても恵まれたところだと感じています。そこには、昔から保護者やPTAを含む地域社会と学校が一体となって子どもを育てるという教育環境があるのだと思います。そして、これは不易です。これからも変わることなく、さらに連携を強めていくことが、野木沢地区の子どもたちの健やかな成長につながっていると確信しています。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。