学校だより LIVE

1. 108 陸上大会から学ぶこと

投稿日時: 2020/09/29 野木沢小-サイト管理者

 陸上競技は、孤独との戦いとも言えます。競技中は、誰も助けてはくれない。あんな大勢の中で、たった一人で戦わなければならないのです。今回、出場した6年生の子どもたちは、どんな思いで、その孤独に耐え、独りで戦い抜いたのでしょうか・・・・。

 今年の大会は、まさに「特別な大会」となりました。例年行われている走り高跳びとジャベリックボール投げの種目は、中止となりました。選手も、例年5・6年が出場していましたが、今年は6年のみとなりました。さらに、予選・決勝ではなく、全てのトラック競技は、決勝タイムレースとなり、組が違えども、予選のタイムで順位が決まることになりました。ですから、全員が本番一発勝負の大会でした。その一発勝負の本番で、それまで練習してきたことを、集中して、全て出し切れるかどうかが鍵となりました。

 そういう大会でしたが、6年生の子どもたちは、みな本当によく頑張りました。出場した全員が、最後まで本気・全力100%で競技に臨みました。そして、競技に臨む時は、サポートする子どもが付いてあげて、脱いだ運動着やシューズをテントまで運んでくれていました。きっと頑張れと声も掛け合ったことでしょう。その仲間の励ましを力に、どの選手も、最後まであきらめずに頑張れたのだと思います。そして、孤独に向き合い、耐えて、耐えて、最後まで頑張った子どもたちは、きっと覚悟を決めて臨んだのだと思いました。

 今回の陸上に限ったことではありませんが、私たち教師や保護者のみなさんは、子どもたちに指導や応援はできますが、その子どもに代わってあげることはできません。どんな指導を受けようとも、どんな応援を受けようとも、それでも最後は、子ども自身が、自らの心を奮い立たせ、自分の力で前に進むしかないのです。最後の最後は、子ども自身が、自分で決断して、勇気を出して一歩前に踏み出すのです。その瞬間、その子どもは大きく成長するのだと思います。結果は、あくまで結果です。それより、自分で覚悟を決めて、一歩前に踏み出したことがどれだけ素晴らしいことか。結果がどうだったなんて、実は些細なことなのです。どんな結果であろうとも、その子どもが頑張った結果ですから、それは全て100点満点花丸なんです。(次回へ)