学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

176 リモートによる豆まき集会

 過日の豆まき集会は、リモートで行いました。例年ですと、全校生が体育館に集まって行っていましたが、この時期の体育館はとても寒いのと、密を避けて、そのようにしました。

 校長の話は、校長室から行いました。その様子をライブカメラでネットワークでつながった各学級のパソコンを介してテレビに映し出し、子どもたちは学級で見ました。そして、各学級の追い出したい鬼の発表は、放送委員の子どもたちが、各学級に出向いて代表児童にインタビューし、その様子を同じようにリモートで見ました。

 初めての試みでしたが、なかなかうまくいきました。今後、全校生が集まれないような状況になっても、このような形でお互いの様子を確認できると思いました。

 今回、こういうことが出来たのも、石川町で進めている「学校ICT環境整備」のお陰です。それは、国の施策として進められている「GIGAスクール構想」を受けて行われています。この「GIGAスクール構想」とは、令和時代のスタンダードとして学校のICT環境を整備し、全ての子ども一人一人にふさわしい教育がなされ、AIに代替えされない創造性を育める学びの場を実現することをねらいとしているものです。内容としては、①高速大容量の通信ネットワークの整備、②児童一人1台コンピュータの整備、そして、③オンライン授業環境の整備です。

 この中の、学校内のネットワーク整備工事が昨年中に完了したため、校舎内のどこにいても、Wi-Fiでネットワークに接続できるようになりました。実は、昨秋に開催した「学習の発表会」でも、このネットワーク環境を利用したことで、いくつかのスクリーンに同じ画面を映すことができたのでした。そして、1月に開催した6年生とその保護者対象の中学校入学説明会でも、このリモートを実施してみました。その時は、密を避けるために、保護者の方々には音楽室で説明会を開催し、その様子をライブカメラで6年教室のテレビにつなぎ、子どもたちはそのテレビで説明を聞くということをやりました。

 その際、パソコンのマイクだと小さい声がうまく拾えず、聞こえにくいという課題がわかり、豆まき集会では、音声はパソコンのマイクで拾わず、校舎内のワイヤレスマイクを使うことにしました。こうしたことで、ほとんどの声は聞こえたのですが、電波の届きにくい場所では、若干聞こえにくいという新たな課題が見つかり、さらなる対策を検討中です。しかし、このように新たなことにチャレンジすることで、確実に、今まではできなかった取り組みが実現可能になってきています。

 今後は、子どもたち一人1台のタブレット端末が整備されます。それを授業に生かすのは当然ですが、それに合わせて、一人ずつネットワークのアカウントが整うことで、そのタブレットを各自が持ち帰り、自宅からアクセスしてリモートでオンライン授業を受けることも可能になります。これは、また臨時休校等になったとしても、子どもたちの学びを止めないための手段です。そうなった時の問題は、各御家庭のネット環境です。これについては、石川町では家庭貸し出し用のモバイルルータを準備して対応することになっていますが、これについては、もう少し整備が進みましたら、お知らせをしたいと思います。

 このようなICT環境が整うことは、今まではできなかったことが新たにできるということで、うれしい限りです。うまく活用することで、子どもたちの学びが豊かになることは間違いありません。しかし、忘れてはいけないのは、個々の学びが充実することと、みんなで学ぶことは、切っても切れない関係だと言うことです。ICT機器を使って、各自が学ぶことだけ重要視すれば、学校という共同体の中での学ぶ意味が薄れます。学校は学ぶところです。それも、集団で学ぶところに意味があるのだと思います。いろいろな人のいろいろな考えを直接出し合う授業だから、子どもたちの学びが広がったり深まったりするのです。ICT機器は、あくまでも手段です。それを活用することが目的ではないのです。

177 カウントダウンとカウントアップ

2/8(月)の全校集会は、リモートで行いました。その時の校長の話です。

 

 今日は、二つの数字を紹介します。

 一つ目の数字は、「30」。これは、今年度の残りの授業日です。今日から数えて、卒業、修了までカウントダウンで、残り30日です。今の学年でやるべきことを、残り30日で達成することを目指して、一日一日大事に過ごしていきましょう。

 もう一つの数字は、「171」。これは、今年度、4月にスタートしてから、先週までの授業日数です。みなさんは、4月になってから、171日間、今の学年で過ごしてきました。その中で、たくさんのことが出来るようになったり、分かるようになったりしましたね。みなさん、本当に、頑張ってきました。残り30日、さらに多くの経験を積み重ねていきましょう。カウントアップしていきますと、ゴールは201日間になります。

178 「建国記念の日」に思う

 2月11日は、「建国記念日」ではなく、「建国記念の日」です。「の」がつくんです。
 日本の祝日は、「国民の祝日に関する法律(祝日法)」という法律で、きちんと決められています。現在、法律で定められている祝日は、16あります。その中の一つが、「建国記念の日」で、2月11日に定められています。(ちなみに2021年は、7月の第3月曜日の海の日と、8月11日の山の日、そして、10月の第2月曜日のスポーツの日が、東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせ、開会式前日と当日、閉会式当日にそれぞれ移動になります。これも、特別措置法として法律に則って行われます。)
 国際的に「建国記念日」を定めている国は多く、例えば、アメリカ合衆国は独立記念日である7月4日、フランスはフランス革命の始まった日で7月14日、ドイツは東西ドイツが統一した日で10月3日です。しかし、日本の2月11日は、日本が建国した日(建国記念日)のお祝いではなく、建国そのものを祝う日として定められており、「建国記念の日」となっています。そこには、歴史上の理由がありました。
 日本には、明治時代、当時の法律で定められていた祝日の中に、「紀元節」というものがありました。これは、日本書紀に記されている、日本の初代天皇と言われる「神武天皇」の即位の日が2月11日で祝日と定めたものでした。しかし、昭和になり、戦後、紀元節は廃止になり、2月11日は祝日でなくなりました。それが、18年後の昭和41年に、今の「建国記念の日」として、再度、祝日として復活したのでした。
 祝日法では、「建国記念の日」は、「建国を偲び、国を愛する心を養う」日とあります。第二次大戦で敗戦国となって荒れ果てた日本でしたが、その後、復興し、経済成長し、世界的にも平和な国として発展してきました。そこには、どんなに多くの人たちの苦労があったことでしょう。そして、東日本大震災から10年目を迎えようとしている今はまさにコロナ禍でもあり、いろいろと大変な状況ですが、一日も早くコロナも収束し、復興も進んで、また自由に人が行き来でき、触れ合える日が来ることを心から願います。そういう思いで、今年の2月11日を迎えたいと思います。

179 授業参観時「家庭教育学級」のお知らせ

 2月19日(金)の授業参観については、今のところ、予定どおり実施します。日程は、下記のとおりですが、その中の「家庭教育学級」へは、5年・6年児童と、全学年の保護者の皆様を対象としております。
 今回、「適切なネット利用について」と題しまして、講演会を開催します。講師は、現石川中学校教頭の相樂秀幸先生です。相樂先生は、かつて福島県教育センターに勤務されていて、その時に情報教育のご担当をされていました。そのご経験から、ネット利用の問題点や対応策等について、お話しいただく予定です。高学年の子どもたちにも、自分事としてしっかり考えてもらう機会としたいと思います。そして、保護者の皆様にも、小学生のネット利用について、日頃、気をつけなければならないこと等、一緒に考えていただく機会になればと思います。学級懇談は、その後行いますので、授業参観後、体育館にお集まり下さい。その際は、防寒対策をお願いいたします。

 2月19日(金)
  13:00~13:10 受付(児童昇降口)
  13:10~13:55 授業参観(各学級)
  14:10~15:00 家庭教育学級(体育館)
  15:10~16:20 学級懇談(各学級)
  16:30~      PTA執行部会(校長室)

 ・駐車場は、校庭を御利用ください。
 ・上履き持参願います。
 ・1年~4年児童は、14:10下校になりますが、お子さんを待たせる場  合は、2階会議室を御利用ください。
 ・当日、お弁当になります。