学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

241 第2学期スタート

 始まるときは、長い夏休みだと思っていても、あっという間に終わってしまうものです。子どもたちは、どのような夏休みを過ごしたでしょうか。中には、まだまだ休みたいと思っている子どももいたかもしれません。それでも、今日の始業日、86名、全員揃ってスタートできました。とてもうれしいことです。以下、第2学期始業式での校長の話です。

「今年の夏は、オリンピックの夏でした。たくさんの日本人選手の方が、メダルを取り、大活躍をされました。

 その中には、女子スケートボードで、銀メダルをとった開心那(ひらきここな)選手がいました。彼女は、現在12歳、中学1年生。夏のオリンピックの日本人史上最年少メダリストになりました。彼女は、5歳からスケートボードを始めたそうです。世界でかっこいいスケーターになりたいという夢をずっと追いかけてきたそうです。

 みなさんは、どんな夢がありますか。みなさんの未来は、これから、どのようにもなります。なぜなら、自分の未来は、これから、自分自身で作っていくからです。ですから、将来、こんなことをできるようになりたいなあ、こういう仕事をしてみたいなあ、こんな人になりたいなあ、という夢を持ち続けてほしいと思います。

 今回、女子ソフトボールでピッチャーをした上野由岐子(ゆきこ)選手は、2008年の北京オリンピックで金メダルをとりました。その後、ソフトボールがオリンピック種目から外れましたが、あきらめずに13年間、ずっと選手を続けてきました。そして、今回、また、オリンピック種目になった大会で、金メダルを取ったのです。彼女は、喜びのインタビューの中で、次のように話していました。それは、「あきらめなければ、夢は叶う」。

 何か続けていて、あきらめるのは簡単です。やめればいいからです。でも、やめたら、そこでおしまいです。つらいことや苦しいことがあっても、簡単にあきらめないで、やり続けること。それが、大事です。でも、それは、大変な努力が必要です。でも、だからこそ、夢の実現に近付くのだと思います。

 2学期は、83日間です。失敗を恐れず、いろいろとチャレンジして、頑張りましょう。

 最後に、コロナ関係のお話です。大人の人のワクチン接種が始まっています。でも、ワクチンを接種しても、安心は出来ません。学校も同じです。2学期も、これまで同様、マスクの着用、手洗い、換気、密を避ける、給食時はだまって食べる等、しっかりと感染対策を取っていきます。朝、熱があったり、体調が悪いときは、無理して学校に来ないようにしてください。」

 保護者の皆様、2学期もどうぞよろしくお願い致します。

242 2学期も感染防止対策

 子どもたちへ最後に話したように、2学期も、これまで同様に、コロナ感染防止のための対策を、しっかりととっていきます。

 ニュースでも報道されましたが、夏休み期間中、福島県でも多くの子どもたちが感染しました。それらは、集団で集まって生活する施設における集団クラスターでした。感染した子どもたちが、施設でどのように過ごしていたのかは、報道されていないので分かりません。ですから、しっかりと感染防止対策を徹底していて、それでも感染したのかどうか不明です。

 しかし、学校としては、これまで行ってきた感染防止の対策(マスクの着用、手洗い、換気、密を避ける、給食は前を向いて黙って食べる等)を行っていくだけです。また、家庭においても、引き続き、朝の検温と体調チェックをお願いします。そして、熱がある、体調がすぐれない場合は、無理に登校させず、自宅で休養するようにしてください。また、御家族にそのような症状の方がいる場合も、児童は出席停止とさせていただきますので、同じく、自宅で待機して、様子をみてください。

 最後になりますが、メールでもお知らせしたとおり、野木沢小学校の放課後児童クラブ、並びに野小っ子クラブは、どちらも9月10日(金)までお休みになります。それまで、学校が終わりましたら、下校となりますので、よろしくお願い致します。9月の下校時刻については、次号でお知らせ致します。

243 自転車のきまり

 本校には、子どもたちが自転車を乗ってよい範囲が、次のように決められています。

低学年・・・家の周り・庭
中学年・・・自分の住む地区内(中野・曲木・塩沢)
高学年・・・野木沢小学区内

 野木沢地区は、前にも書きましたが、主要な道路が何本も走っているため、大きな道路は、交通量が多いです。また、大型トラックもかなり通行します。ですから、自転車に乗るときは、十分気をつけて乗ってほしいです。そして、自転車に乗るときは、必ずヘルメットの着用をお願いします。夏休み中、他地区ですが、自転車に乗って歩道をかなりのスピードで走っている小学生を見かけました。その子どもは、ヘルメットをかぶっていませんでした。また、別の日には、大人の人で、自転車を乗りながら、スマホを操作している人も見かけました。運転しながら、目はスマホを見ていました。どちらも、事故にあわないといいけど・・・と思いながら、すれ違いました。

 さて、福島県には、「福島県自転車安全利用五則」というものがあります。

【福島県自転車安全利用五則】
  1 自転車は、車道が原則、歩道は例外
  2 車道は左側を通行
  3 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
  4 安全ルール・マナーを守る
   ○ 飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
   ○ 夜間はライトを点灯・反射材着装
   ○ 交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
   ○ 運転中の携帯電話・ヘッドホン使用、傘さし運転の禁止
  5 被害軽減のためヘルメットの着用に努める

 まず、「1」にあるように、自転車は車道を走らなければなりません。それは、自転車も「軽車両」という車の仲間だからです。(車と一緒の扱いなので、飲酒して自転車に乗るのは、飲酒運転という違反行為になるのです。)しかし、「歩道は例外」となっています。この例外とは、次の3点になります。

例外1 道路標識で指定されている場合
例外2 運転者が13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な方の場合
例外3 道路工事等でやむを得ない場合

 これにより、小学生は、自転車に乗る場合、車道ではなく、歩道を通ってよいことになります。ただ、歩行者いる場合、歩行者の邪魔にならないよう、気をつけなければなりません。

 次に、「5」のヘルメット着用についてですが、「道路交通法」で次のように定められています。保護者の皆様、よろしくお願い致します。

【道路交通法第63の11】
  児童または幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。

244 災害に備える

 今日、9月1日は「防災の日」です。1923年9月1日に、関東大震災が発生していること、そして、この頃、台風が多く発生しやすいことから、設定されました。

 日本は地震大国ですから、これまでに何度も、「大震災」と呼ばれる大きな地震による災害が起こってきました。そして、多くの命が奪われました。阪神・淡路大震災では、建物などの倒壊が原因による「圧死」が多く、東日本大震災では、津波による「溺死」が多く、そして、関東大震災は、火災による「焼死」が多かったそうです。

 関東大震災で火災が発生した原因は、地震発生の時間帯によるものでした。1923年9月1日午前11時58分に大地震が発生し、昼食の時間帯と重なり、多くの火災が発生したのでした。以前、このLIVEで、地震発生時、すぐにコンロの火を消すことを載せましたが、今のコンロは地震を感知すると自動で消火する機能がついているので、慌てて火を消す必要はなく、逆に料理中の鍋などがひっくり返って、火傷する危険性があるとのことでした。今は、そういう対応で大丈夫ですが、関東大震災が発生した大正時代は、まだ、そのような機能がついておらず、地震により至る所で大火事が発生したわけです。

 当時、寺田寅彦という物理学者がおりました。研究者として、火災や地震の災害にも関心を持っていたそうで、その彼が残した言葉が「天災は忘れた頃にやってくる」でした。この言葉と対になるような言葉は「備えあれば憂いなし」でしょうか。

 さて、みなさんのお家では、いざという時の災害発生時に向けて、どのような準備をされているでしょうか。青少年赤十字防災教育プログラムの中には、中高生向けのものとして、「災害に備える」という内容があります。そこでは、災害に向け、日頃の準備が大切なことを学ぶのですが、その中で、ワークシートを使って、どんな準備が必要か、考える活動があります。裏に、その時に使うワークシートを載せました。①では、家族で話し合いながら、チェックリストを参考にして、避難バックを作ってみます。②では、リスト以外に必要なものを書き出してみます。そして、③では、家族で相談して、集合場所や約束事などを決めてみます。

 防災の日に、家族で、災害に向けてちょっと準備してみてはいかがでしょうか。

245 学年別漢字配当表

 保護者の皆様は、お子さんが、今の学年で何文字の漢字を習うのか、ご存じですか。そして、小学校に入学してから卒業するまで、何文字の漢字を習って卒業するのか、ご存じでしょうか。

 答えは、裏に一覧表をつけましたので、御確認ください。学年の下の数字がその学年で習う漢字の数です。合計すると、1026字になります。

 表を見ると、1年生は80字なのに対し、2年生になると、倍の160字になることがわかります。そして、一番多いのは、6年生ではなく、4年生ということもわかります。

 どんな漢字を習うのか、もう一度、配当表を見てみると、下の学年でも、意外と難しい漢字を習うと思いませんか。例えば、「遠」は2年生で習います。「週」と合わせて、「しんにょう」の初めての漢字です。しんにょうは、子どもたちが形を整えて書くのが難しい部首の一つです。このしんにょうですが、みなさんは、何画で書いていますか。正解は、3画です。

 3年生になると「発」を習います。この字の部首は、「はつがしら」。こちらは、書き順を間違えやすい漢字の代表格。ちなみに、正しい書き順は、

です。

 4年生になると、「茨・媛・潟・岐・熊・縄・梨」などを習います。実は、これらは、2020年から4年生に新しく追加されました。理由は、「都道府県の漢字」だからです。都道府県名は、4年生の社会科で学習します。

 そして、5年生・6年生になると、画数が多い漢字がとても増えてきます。ちなみに、一番画数が多い感じは、4年生で習う「議」「競」、5年生で習う「護」で、20画です。

 漢字は、正しい書き順で書くことが大事です。正しい書き順で書くから、字の形が整います。昨年、LIVEにちょっと書いたのですが、私は、「必」という漢字の書き順を間違えて覚えていました。4年生で習ってから、高校1年まで気がつきませんでした。それまで、「心」を書いてから左払いを最後に書いていたのです。しかし、正しい書き順は、中央の点から書きます。

 正しい書き順で書くと、形が全く違うことが分かります。やはり、漢字は、書ければいいのではなく、正しい書き順で書けることが大事だということだと思います。