学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

171 新型コロナ対策の確認

 福島県もステージ3になりました。12日、内堀知事より県民への外出自粛要請が出されました。学校においても、感染リスクの高い学習活動に対して停止となりました。

 福島県内の新型コロナウイルス発生状況は、令和2年3月7日に初感染者をカウントしてから、令和3年1月11日で1,276人となりました。
 この1,276人中、入院中の人が355人、死亡者が30人、退院した人が891人です。

 これまでの感染状況から、発生する場面は、「屋内で」「マスクを外した状態で」「近い距離で」「飛沫が飛ぶ会話をする」ということが明らかになっています。言い換えれば、そのような場面に十分気をつけることが、感染を防ぐことになるわけです。

 これに該当する場面としては、一番考えられるのが、「会食」時です。

 そういう意味で、今回の外出自粛も、首都圏の緊急事態宣言にも、飲食店の時短営業をあげているわけです。しかし、注意しなければならない会食は、飲食店での会食だけではなく、御自宅や親戚宅などにおいても、不特定多数の会食であったら状況は同じです。ですから、やはり、一緒に住んでいる家族以外の人との会食は、場所や人数に関係なく、要注意です。文科省の資料でも、児童生徒の感染状況として、家庭内感染が75%、学校内感染が6%、その他の交流活動8%、不明が11%と示されています。以前、LIVEでもお知らせしたように、児童生徒の感染源としては、学校ではなく、家庭内感染が主だということです。

 要は、学校でも各御家庭でも、感染防止のための取り組みは、これまでと同様で、「できる限り外出を控え、人との接触を減らす」「屋内ではマスクを装着する」「3密を避ける」「こまめに手洗いをする」を一人一人が意識して、より徹底して行動していくことが求められています。よろしくお願いいたします。

172 行事食献立

 みなさんの御家庭のお正月料理は、何でしょうか。ちなみに、我が故郷会津のお正月の味は、なんと言っても「こづゆ」です。これは、各家庭によって味が微妙に変わるので、例年、親戚にあいさつ廻りに行くと、こづゆの食べ比べみたいになります。残念ながら、今年はそれもできませんでしたが。こづゆはもともとお祝い事の時の料理なので、お正月だけでなく、結婚式やお家の新築祝いなどでも出されます。実はこの「こづゆ」が給食に出されることがあるのです。故郷のメニューが取り上げられると、とても嬉しい気持ちになります。
 1月初めの給食の献立は、季節柄、お正月に関したものになっていました。初日には、七草汁。2日目は、いかにんじんに白玉雑煮が出ました。七草汁は、具だくさんで、柔らかく煮込まれた、胃に優しい味付けでした。いかにんじんは、福島県ならではの郷土食ですね。それを給食で食せるとは思いませんでした。そして、白玉がうれしい雑煮。実は、ある学年で、「正月と言えば」のビンゴゲームをした時、子どもたちが「お雑煮」という言葉を知らない場面がありました。おもちや野菜が入った汁だと知って、「あれがお雑煮なんだ」と言っていたので、食べたことはあったのでしょう。各行事や習わしなどで食するものは食文化です。それを味わえる給食は、とても有り難いと思いました。
 給食では、このように行事食と言って、その季節やイベントなどに由来したメニューが出されます。本校には、栄養士さんはおりませんので、基本的に石川小学校の栄養士さんの立てた献立が基になっています。それを、毎月1回、校内で献立検討委員会が開かれ、そこで、本校の実態に合わせて見直しを行い、最終的な献立が決定しています。
 1月の献立には他にも、26日に「給食はじまりの献立」が出る予定です。詳しくは、給食だよりでも紹介されていますが、1/24~1/30が「全国学校給食週間」になっています。また、6年生のリクエスト給食が3回もあります。これは、6年生が考えてくれた献立で、3回ともなかなかバラエティに富んだ、よく考えられたメニューになっています。当然、栄養バランスもバッチリです。
 本校の給食のおいしさは、以前紹介しましたが、本当に充実した内容で、毎日楽しみにしている子どもたちもたくさんいます。みんな、もりもり食べて、元気な体を作っています。そんな毎日の給食を作ってくださる、2名の調理員さんには、みんな感謝の気持ちでいっぱいです。

173 横断歩道は歩行者優先

 先日、朝、学校周辺の横断歩道のところで街頭指導していて、気になることがありました。それは、横断歩道で、渡ろうとしている子どもがいるのに、そのまま通行している車が、意外と多いことです。

 最近、CM等でも流れていますが、「横断歩道は歩行者優先」です。それでも、一時停止しない車が全国的に多いのが現状のようです。JAFが2019年に「信号のない横断歩道における車の一時停止率」のランキングを発表しています。それによると、信号のない横断歩道で、一番停止してくれる第1位は、「長野県」で68.6%。第2位は「静岡県」で52.8%。そして、第3位は「兵庫県」で43.2%。なんと、第3位でも、停止してくれる割合は、50%以下なんです。そして、止まらないワースト県は、第47位が「三重県」で3.4%。第46位が「青森県」で4.4%。第45位が「京都府」で5.0%でした。気になります我が福島県はと言うと、悲しいことに第39位で8.7%という結果でした。

 確認しますが、これは、道路交通法38条の「横断歩道における歩行者優先」で、「横断歩道を横断しようとする歩行者があるときは横断歩道の直前で一時停止し、かつその通行を妨げないようにしなければならない」と定められています。違反すると、「横断歩行者妨害」という違反となり、違反点数2点、反則金9,000円(普通車)、その他罰則(下参照)が科せられます。運転者は、この先に横断歩道があることを知らせる道路標示(菱形の白線)を見掛けたら、減速する義務があります。その上で、歩行者がいないか確認し、通行しなければなりません。

 令和3年度の交通安全運動(福島県交通対策協議会)の年間スローガンは、「わたります 止まるやさしさ ありがとう」です。「横断歩道は、歩行者優先。横断歩道を渡ろうとする人を見掛けたら、必ず一時停止しましょう。」「これは、マナーじゃなくてルールです。」「横断歩行者妨害違反は、3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金」と告知しています。そして、これは、信号のない横断歩道だけでなく、横断歩道のない交差点においても、歩行者は優先になります。

174 ご存じですか?就学援助制度

 学校教育法第19条には、次のような条文があります。

 経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は、必要な援助を与えなければならない。」

 これを受けて、石川町では、「就学援助制度」を設けています。この制度は、何らかの理由で、学用品や給食費等の就学に係る経費の支払いが困難な御家庭に対して、基準を満たしている場合、就学援助費を支給する制度です。小学1年から中学3年まで対象で、申請はいつでも可能です。なお、小学校・中学校の第1学年においては、入学に関わる用品等に対する支給もあります。支援金は、学校を通して、各学期末に支給されます。

(支給内容の一例です。金額は、年間の支給予定額なので、変更になることもあります。)

  ・学用品等購入費  (小)11,520円 (中)22,510円

  ・新入学学用品費  (小)50,600円 (中)57,400円

  ・学校給食費    (小・中)実費

  ・卒業アルバム代等(小)10,890円 (中)8,710円

 このことについて、支給金額や申請方法、認定基準など、もっと詳しく知りたい方は、学校までお問い合わせください。なお、申請用紙等も学校にあります。「自分が該当するのか」といった内容にも、相談に応じますので、どうぞ御連絡ください。(℡26-1624 教頭もしくは事務の先﨑が担当します。)

175 スケート教室を終えて

 今週、全学年でスケート教室を実施しました。まず、実施にあたり、お忙しい中、靴の履き替えや直接指導に御協力いただきました皆様方、大変お世話になりました。ありがとうございました。お陰様で、活動時間をたっぷりと取れて、とても充実したスケート教室になりました。

 さて、私が高校時代まで、会津若松市内には冬期間、屋内のスケート場がオープンしていました。ですから、子どもの時、冬は休日にたまに滑りに行ってました。しかし、その後、その施設はなくなり、郊外の場所に新たな施設ができたようでしたが、それもいつしかなくなっていました。今回お世話になった方から伺ったところ、現在、福島県内には、郡山の磐梯熱海とここ石川町にしかスケート場はないようです。

 屋外のスケート場は、天候にも左右されるので、なかなか造れないのかも知れません。しかし、屋外だからこそ、自然を感じながら気持ちよくスケートを楽しめるのだと思いました。今回、3・4年生の時は、少し風もあり、雪も舞っていましたが、元気な中学年の子どもたちは、全然平気で楽しんでいました。そして、1・2年、5・6年の時は、両日とも風もなく、太陽も見えて、絶好のスケート日和になりました。特に、1年生と2年生にとっては、昨年度実施していないので、今回が初めてのスケート教室でした。ですから、最高の天気の中、体験できて、きっとまたやりたいと思った人も多かったのではないかと思います。5・6年生は、やはり一番経験してるだけあって、基本の動きもしっかりと出来ていて、思うように体を動かせている人が多かったようです。

 学校教育は、その学校のある地域の特色を生かした教育活動を展開します。そういう意味で、こんなに身近な場所に、冬の娯楽、ウィンタースポーツを楽しめる場所があるなんと、すごく恵まれていると思いました。何でもそうですが、頭で分かるのと、実際に体験して分かるのとでは、全然違います。スケートというスポーツの難しさや面白さ、慣れてきたら思うように滑れた嬉しさや風を切る爽快感等、体験しなければきっと分からないと思います。今回、参加した子どもたち自身は、そういうことを感じることができた活動になっていたのではないかと思いました。とても素晴らしい学びになりました。本当に支えていただいた皆様に感謝です。

 ものすごく楽しそうにスケートをしている子どもたちの写真を撮りながら、私の心の中では、何十年ぶりにやってみたい思いと、思うように体が効かなくなっている不安がずっと葛藤していました。結果、今回はやむなく見送りましたが、来年は是非、子どもたちと一緒に楽しみたいと思いました。

176 リモートによる豆まき集会

 過日の豆まき集会は、リモートで行いました。例年ですと、全校生が体育館に集まって行っていましたが、この時期の体育館はとても寒いのと、密を避けて、そのようにしました。

 校長の話は、校長室から行いました。その様子をライブカメラでネットワークでつながった各学級のパソコンを介してテレビに映し出し、子どもたちは学級で見ました。そして、各学級の追い出したい鬼の発表は、放送委員の子どもたちが、各学級に出向いて代表児童にインタビューし、その様子を同じようにリモートで見ました。

 初めての試みでしたが、なかなかうまくいきました。今後、全校生が集まれないような状況になっても、このような形でお互いの様子を確認できると思いました。

 今回、こういうことが出来たのも、石川町で進めている「学校ICT環境整備」のお陰です。それは、国の施策として進められている「GIGAスクール構想」を受けて行われています。この「GIGAスクール構想」とは、令和時代のスタンダードとして学校のICT環境を整備し、全ての子ども一人一人にふさわしい教育がなされ、AIに代替えされない創造性を育める学びの場を実現することをねらいとしているものです。内容としては、①高速大容量の通信ネットワークの整備、②児童一人1台コンピュータの整備、そして、③オンライン授業環境の整備です。

 この中の、学校内のネットワーク整備工事が昨年中に完了したため、校舎内のどこにいても、Wi-Fiでネットワークに接続できるようになりました。実は、昨秋に開催した「学習の発表会」でも、このネットワーク環境を利用したことで、いくつかのスクリーンに同じ画面を映すことができたのでした。そして、1月に開催した6年生とその保護者対象の中学校入学説明会でも、このリモートを実施してみました。その時は、密を避けるために、保護者の方々には音楽室で説明会を開催し、その様子をライブカメラで6年教室のテレビにつなぎ、子どもたちはそのテレビで説明を聞くということをやりました。

 その際、パソコンのマイクだと小さい声がうまく拾えず、聞こえにくいという課題がわかり、豆まき集会では、音声はパソコンのマイクで拾わず、校舎内のワイヤレスマイクを使うことにしました。こうしたことで、ほとんどの声は聞こえたのですが、電波の届きにくい場所では、若干聞こえにくいという新たな課題が見つかり、さらなる対策を検討中です。しかし、このように新たなことにチャレンジすることで、確実に、今まではできなかった取り組みが実現可能になってきています。

 今後は、子どもたち一人1台のタブレット端末が整備されます。それを授業に生かすのは当然ですが、それに合わせて、一人ずつネットワークのアカウントが整うことで、そのタブレットを各自が持ち帰り、自宅からアクセスしてリモートでオンライン授業を受けることも可能になります。これは、また臨時休校等になったとしても、子どもたちの学びを止めないための手段です。そうなった時の問題は、各御家庭のネット環境です。これについては、石川町では家庭貸し出し用のモバイルルータを準備して対応することになっていますが、これについては、もう少し整備が進みましたら、お知らせをしたいと思います。

 このようなICT環境が整うことは、今まではできなかったことが新たにできるということで、うれしい限りです。うまく活用することで、子どもたちの学びが豊かになることは間違いありません。しかし、忘れてはいけないのは、個々の学びが充実することと、みんなで学ぶことは、切っても切れない関係だと言うことです。ICT機器を使って、各自が学ぶことだけ重要視すれば、学校という共同体の中での学ぶ意味が薄れます。学校は学ぶところです。それも、集団で学ぶところに意味があるのだと思います。いろいろな人のいろいろな考えを直接出し合う授業だから、子どもたちの学びが広がったり深まったりするのです。ICT機器は、あくまでも手段です。それを活用することが目的ではないのです。

177 カウントダウンとカウントアップ

2/8(月)の全校集会は、リモートで行いました。その時の校長の話です。

 

 今日は、二つの数字を紹介します。

 一つ目の数字は、「30」。これは、今年度の残りの授業日です。今日から数えて、卒業、修了までカウントダウンで、残り30日です。今の学年でやるべきことを、残り30日で達成することを目指して、一日一日大事に過ごしていきましょう。

 もう一つの数字は、「171」。これは、今年度、4月にスタートしてから、先週までの授業日数です。みなさんは、4月になってから、171日間、今の学年で過ごしてきました。その中で、たくさんのことが出来るようになったり、分かるようになったりしましたね。みなさん、本当に、頑張ってきました。残り30日、さらに多くの経験を積み重ねていきましょう。カウントアップしていきますと、ゴールは201日間になります。

178 「建国記念の日」に思う

 2月11日は、「建国記念日」ではなく、「建国記念の日」です。「の」がつくんです。
 日本の祝日は、「国民の祝日に関する法律(祝日法)」という法律で、きちんと決められています。現在、法律で定められている祝日は、16あります。その中の一つが、「建国記念の日」で、2月11日に定められています。(ちなみに2021年は、7月の第3月曜日の海の日と、8月11日の山の日、そして、10月の第2月曜日のスポーツの日が、東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせ、開会式前日と当日、閉会式当日にそれぞれ移動になります。これも、特別措置法として法律に則って行われます。)
 国際的に「建国記念日」を定めている国は多く、例えば、アメリカ合衆国は独立記念日である7月4日、フランスはフランス革命の始まった日で7月14日、ドイツは東西ドイツが統一した日で10月3日です。しかし、日本の2月11日は、日本が建国した日(建国記念日)のお祝いではなく、建国そのものを祝う日として定められており、「建国記念の日」となっています。そこには、歴史上の理由がありました。
 日本には、明治時代、当時の法律で定められていた祝日の中に、「紀元節」というものがありました。これは、日本書紀に記されている、日本の初代天皇と言われる「神武天皇」の即位の日が2月11日で祝日と定めたものでした。しかし、昭和になり、戦後、紀元節は廃止になり、2月11日は祝日でなくなりました。それが、18年後の昭和41年に、今の「建国記念の日」として、再度、祝日として復活したのでした。
 祝日法では、「建国記念の日」は、「建国を偲び、国を愛する心を養う」日とあります。第二次大戦で敗戦国となって荒れ果てた日本でしたが、その後、復興し、経済成長し、世界的にも平和な国として発展してきました。そこには、どんなに多くの人たちの苦労があったことでしょう。そして、東日本大震災から10年目を迎えようとしている今はまさにコロナ禍でもあり、いろいろと大変な状況ですが、一日も早くコロナも収束し、復興も進んで、また自由に人が行き来でき、触れ合える日が来ることを心から願います。そういう思いで、今年の2月11日を迎えたいと思います。

179 授業参観時「家庭教育学級」のお知らせ

 2月19日(金)の授業参観については、今のところ、予定どおり実施します。日程は、下記のとおりですが、その中の「家庭教育学級」へは、5年・6年児童と、全学年の保護者の皆様を対象としております。
 今回、「適切なネット利用について」と題しまして、講演会を開催します。講師は、現石川中学校教頭の相樂秀幸先生です。相樂先生は、かつて福島県教育センターに勤務されていて、その時に情報教育のご担当をされていました。そのご経験から、ネット利用の問題点や対応策等について、お話しいただく予定です。高学年の子どもたちにも、自分事としてしっかり考えてもらう機会としたいと思います。そして、保護者の皆様にも、小学生のネット利用について、日頃、気をつけなければならないこと等、一緒に考えていただく機会になればと思います。学級懇談は、その後行いますので、授業参観後、体育館にお集まり下さい。その際は、防寒対策をお願いいたします。

 2月19日(金)
  13:00~13:10 受付(児童昇降口)
  13:10~13:55 授業参観(各学級)
  14:10~15:00 家庭教育学級(体育館)
  15:10~16:20 学級懇談(各学級)
  16:30~      PTA執行部会(校長室)

 ・駐車場は、校庭を御利用ください。
 ・上履き持参願います。
 ・1年~4年児童は、14:10下校になりますが、お子さんを待たせる場  合は、2階会議室を御利用ください。
 ・当日、お弁当になります。