野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします
231 宿泊学習の思い出
5年生が、このことを作文に書きました。読んでみると、改めて、今回の宿泊学習が、子どもたちにとって、とても有意義な活動だったんだなあと思いました。
まずは、登山について書いている人が多かったです。
・茶臼岳では、何回もころんでしまったけれど、ぶじに山頂につくことができました。山頂からのけしきはきれいでした。
・茶臼岳は、ぼくの家から見えます。その茶臼岳に登ることが出来て、うれしかったです。
・何回か休けいしながら、大きな岩があり、足もとがガタガタだったけれど、つかれて、がんばった後のお弁当は、すごくおいしかったです。
・登山が初めてで、いろいろトラブルとかあったけれど、登りきった時は、たっせいかんがあって、(登山って、こんなにうれしい気持ちになるんだー)と初めて知りました。
・登山は、最初、楽勝だと思ったけど、いがいときつかったです。なぜなら、1950mだなんて知らなかったです。でも、頂上についたら、とてもいいけしきで、とても楽しかったです。
・ぼくは一度も登山をしたことがなかったです。それで、山を登っているときは、ちょっときつかったです。だけど、山頂につくと、達成感がすごかったです。
・途中で、4年生の子がつかれているとき、手をつないであげました。
・生まれて初めての登山だから、大きな岩につまずいたりして、とてもつかれました。それに、少し雨がふっていたから、すべって大変でした。でも、高い所の景色はとてもきれいでした。
次に、野外炊飯も思い出になりました。
・ぼくは、かまど係だったので、かまどの火を見ていました。火を調整するのがむずかしかったです。
・みんなで協力して、とてもおいしいカレーができてうれしかったです。
・最初は、カレーをじょうずに作れるのか、不安でした。ほうちょうで、指を切っていたかったけど、カレーはじょうずにつくれたし、とても楽しかったです。
・みんなで作ったカレーは、すごくおいしくて、ぼくもみんなもおかわりしました。
その他にも、キャンプファイヤーで、レク係の人ががんばってくれて楽しかったことや、部屋でみんなで話をして過ごしたことで、友達との関係が深められたんじゃないかな、と書いている人もいました。
登山の感想に書いている人がいましたが、本校の校歌に「那須山」は出てきます。希望ヶ丘から、那須山が見えます。この那須山(那須連峰)の一つが、今回登山した茶臼岳です。ですから、自分たちの校歌に出てくる山に、実際に登ったことになります。きっと、4年生と5年生の子どもたちは、今後、校歌を歌う度に、あのつらく苦しかった山道や、山頂からの最高の眺めなどを思い出すのだと思います。
232 正直に・・・
体育館にあるフラフープが一本、破損していました。
フラフープに限らず、体育館にある道具関係は、ある程度の強度はありますが、絶対的なものではなく、場合によっては、破損するものです。だから、使用していて、壊れることはあります。
今回、破損していたフラフープは、破損した状態で体育館に置いてありました。ですから、いつ、誰が使用していて、そうなったのか、分かりませんでした。見ると、破損部分に、通常の使い方をすれば、つかないような跡が残っていました。もしかしたら、通常ではない、使い方をしたのかもしれません。その結果、破損したのかもしれません。
しかし、後日、自分が壊しました、と名乗り出てきました。話を聞くと、フラフープを曲げて飛ばす遊びをしていて、折れてしまったとのことでした。
実は、今回のように、正直に言いに来るケースばかりではないのです。物が壊れて放置されていて、誰が関係していたのか分からないことがありました。その度に、正直に言いにくればいいのに・・・と思っていました。
昨年度、トイレットペーパーに指の爪で何かひっかいた跡が見つかったことがありました。その時は、やはり、誰がやったのか、不明でした。そこで、子どもたちに、こんな話をしました。
「やった人は、もしかしたら、この中にいるのかもしれません。今、ドキドキしているのかもしれません。でも、きっと、これをやったとき、誰にも見つかっていないのだと思います。だから、誰にもばれていないと思っていると思います。しかし、誰にも見られていない、誰にもばれていない、と思われることでも、たった一人には、絶対に知られているし、ばれています。
それは、自分自身です。どんなに誰にも見られていない、ばれていないことでも、それをやったことを、自分自身は知っている。自分自身にはばれている。自分自身はごまかせないのです。どんなに、自分はやっていないと嘘をついたり、ごまかしたりしても、それが嘘だと自分だけは知っているのです。
これをそのままにしておくと、そのうそやごまかしが、心のシミになっていきます。洋服についたシミは、洗濯すれば落ちますが、心についたシミは、簡単には落ちません。そして、その人は、心にシミをつけたまま、これから生きていくのです。心にシミをつけたまま、一生、生きていくのです。これは、つらいことです。これは、かわいそうなことです。そんなシミは、出来る事なら、心につけないで、きれいな心で生きてほしいです。そして、誰にも相談できない悩みがあるなら、なおのこと、正直にお話ししてほしいです。」
その後、トイレットペーパーへのいたずらは、見なくなりました。話を聞いて、何かしら思うところがあったのかもしれません。でも、やはり、正直に話をできたらいいと思うのです。
正直に話すことは、勇気がいることです。自分の非を認めるということは、難しいことです。今回、フラフープを壊して、正直に名乗り出た人は、すごくドキドキしたと思います。でも、きっと正直に話して、スッキリしたと思います。正直に話すのが一番いい。最初から、壊そうと思って壊す人は、いないのではないかと思います。壊すつもりでやったのではなく、たまたま、破損してしまったのだと思います。もし、使い方が悪かったら、やはり、そのことは、正直に認めることが大事だと思うのです。決して、自分が使っていて、破損したのを、そのまま黙って放っておいて、知らん顔をしてよいはずがないのです。子どもたちには、心のシミを作らないでほしいのです。だから、正直に名乗り出てくれて、よかったなあと思いました。
233 かっこいい姿
かっこいい姿とは、上手に何でもスマートにできる姿ではないと思います。とは言っても、他の人が真似できないようなことをやれる姿は、それはそれでかっこいいです。でも、きっと、そこまでたどり着くまでに、影では、予想も出来ないようなひたむきな努力があるのだと思います。
かっこいい姿とは、最後まであきらめずに、歯を食いしばって、必死になって、くらいついて、すごい形相で、本気・全力で、ただひたすらに、ひたむきに、一生懸命、なりふり構わず、集中して、周りの目など気にせず、自分のやれることを、精一杯、力を出し切って、取り組んでいる姿だと思います。
人は誰でも、得意、不得意があります。得意なことは、やはり、自信を持ってやれますし、ある程度、かっこいい姿は見せられるのかもしれません。しかし、そうやって、誰かに見せようとする限り、自分の姿が、他の人にどう映っているか、そんなことばかり気にするようになります。だから、うまくいかない時は、ちょっと体調が悪そうなふりをしてしまいます。体調がばっちりなら、もっとうまくやれるのに、みたいなかっこつけをしてしまいます。それは、かっこつけなので、全然かっこよくないし、逆に、かっこ悪いことに、本人は気付いていません。
かっこいい姿に、得意、不得意は、関係ないのだと思います。大事なのは、自分の取り組んでいる姿であって、うまく出来る、出来ないでは、ないのだということです。例え、不得意なことであっても、先程のような、必死で、ひたむきに、本気、全力で取り組んでいる姿であれば、やはり、それはかっこいい姿なのです。
今回の水泳記録会では、そういうかっこいい姿がたくさん見られました。それは、自分の限界にチャレンジしている姿です。記録会は、今年の自分の取り組みの確かめですから、自分のベスト記録を目指して行うものです。そして、本番一回こっきりなので、集中して、簡単にあきらめずに、持っている力を全て出し切って、ちょっと無理して頑張るものです。今回の記録会の中では、見るからにへとへとになりながらも、途中で足をつくことなく、一かき一かき必死になって進み、そうやって、ゴールにたどり着いた人がいました。もう、プールサイドに上がる力もないほどに力を出し切った人が何人もいました。絶対に、最後までたどり着いてやる、という強い気持ちがそこにはありました。そうやって、自分の限界にチャレンジしている姿こそ、「かっこいい」姿だと思うのです。
他のスポーツでも、同じようなことが言えると思います。試合で勝つことが、かっこいいのではないと思います。その試合に、どれだけ、本気、全力で、ひたむきに、必死で、最後まであきらめずに、歯を食いしばって、くらいついて、やれたかということです。そういう姿でやれたとしたら、それは、とてもかっこいい姿なんです。逆に、試合に勝ったとしても、へらへらした、中途半端な態度だったら、それは、全然かっこよくない、かっこ悪い姿なのだと思います。
今年の夏は、オリンピックの中継を、見る機会があるかと思います。一流のアスリートは、みな、かっこいいです。それは、強いからではなく、本気、全力、最後まであきらめない、必死なプレイスタイルだからです。そういう姿を写したスナップ写真を見てみて下さい。みな、目を見開いて、すごい形相で、プレイしています。他の人から、自分はどう見られているかなんて、全く気にしていません。それが、かっこいい姿なのです。だから、見る人を感動させるのです。
234 安全マップ
保護者の皆様から、野木沢地区の危険箇所の情報を、たくさんお寄せいただきました。ありがとうございました。今回、いただいた情報を基に、これまでの危険箇所に、新たな情報を加えて、新しい安全マップを作成しました。
マップは、A3版で2枚になっております。1枚目は、交通に関する危険箇所についてまとめました。2枚目は、遊んだり近づいたりしてはいけない危険箇所についてまとめました。マップには、おおよその場所を示し、その場所が分かるような写真を掲載しました。
作成にあたり、いただいた情報の場所を、学校で確認して、現地で撮影しました。今回、このマップを作成して、改めて思ったのは、野木沢地区は自然がいっぱい、だから、その反面、人家や人気も少なく、子どもだけで遊ぶのは危険と思われる場所が多いことです。そして、以前、LIVEでも書きましたが、野木沢地区内を走る道路は、狭く、カーブで見通しが悪いところが多く、それでも、国道に接続していることで、そこをスピードを出して走る車が多いことが挙げられます。
今後ですが、危険箇所には、「きけん」看板の設置などの処置を、PTA執行部のみなさんにお世話になって進めていきます。また、道路に関しては、地区の交通安全協会に相談して、ドライバーに徐行を促す看板の設置を予定しています。これらの処置には、ある程度、時間もかかるかと思われます。各御家庭におかれましては、マップを見ながら、お家の近くや通学路の危険箇所を、お子さんと一緒に確認していただきたいと思います。マップは、20日(火)に実家庭で配付します。
最後になりますが、昨年度、石川警察署交通課に、野木沢地区内の横断歩道の予告を意味する、ダイヤマークが薄れている箇所の表示をお願いしていました。昨日、その表示の修復をしていただき、はっきりとダイヤマークが見えるようになりました。これにより、ドライバーのみなさんが、横断歩道を意識され、スピードを減速し、歩行者がいたら、必ず一時停止することを期待したいと思います。そして、まずは、保護者のみなさんに手本になっていただきたいと思います。
夏の交通事故防止県民総ぐるみ運動
7月16日(金)から7月25日(日)までの10日間
◇運動のスローガン
「ゆずりあい 『お先にどうぞ』で 事故ゼロへ」
◇年間スローガン
「わたります 止まるやさしさ ありがとう」
235 水泳記録会を終えて
14日(水)、15日(木)の2日間、水泳記録会が行われました。
水泳の学習は、学年によって時数の差はありますが、10時間程度になります。しかし、屋外の学習なので、天候に左右されます。曇り空でやれそうだと判断し、着替えてプールサイドまで行ったところで、遠くの方で「ゴロゴロ」と雷が鳴り、急いで校舎に戻ってきた時もありました。7月初旬は、雨も続いて、入れない日々も続きました。ですので、なかなか、予定時数をクリアすることは難しいのです。
それでも、可能な限り、水泳の練習を進めてきた結果を確かめるため、記録会を実施しました。最初の頃は、水に顔をつけることもできなかった子が、もぐって、貝拾いができるようになりました。息継ぎがうまくできなかった子が、息継ぎの仕方を覚え、泳げる距離が伸びました。去年は、ほとんどプールに入らなかった子が、今年は、去年以上に、頑張ってプールに入ることが出来ました。一人一人、自分の目標を持って、水泳学習に取り組み、その成果を確認することが出来ました。今年の水泳学習は終わりますが、また、来年、目標を新たに取り組んでほしいと思います。
今回、校内新記録が出ました。おめでとうございます。
5年男子25M自由形 曲山恵太さん 記録 18秒47
潜れないよりは、潜れるようになった方がいいですし、泳げないよりは泳げるようになった方がいいです。しかし、来週行う、着衣泳の学習では、浮くことを最優先します。万が一、衣服を着た状態で水に落ちたときは、水面で呼吸を確保しながら、助けを待つことが大事です。そのキーワードは「浮いて待て」です。前回のLIVEに準備物が載っていますので、確認して、19日(月)に忘れずに持たせてください。