学校だより LIVE

1. 56 七夕の話

投稿日時: 2020/07/08 野木沢小-サイト管理者

 集会委員会が企画運営して、七夕集会を行いました。授業時間は使わずに、2時間目の休み時間を使い、20分という短い時間で凝縮した楽しい集会でした。クイズをしたり、歌を歌ったりしました。その中で、各学年の願いが発表されました。今年の願いは次のようなものでした。

 1年 長い5分、短い5分、時間を守りたい。残さずマナーを守ってしっかりと食べたい。
 2年 やさしく素直であきらめない人に成長しますように。相手のことを考えて、笑顔で話を聞く人になりますように。
 3年 1、2年生のお手本になれますように。健太郎先生が幸せになれますように。
 4年 みんなにやさしくて、きりかえできるクラスになれますように
 5年 コロナウイルスが早くおさまりますように。みんなが健康で安全に過ごせますように。
 6年 みんなで仲良く1年間過ごせますように!!

 私は、子どもたちの前で「七夕のお話」をしました。織り姫と彦星の七夕伝説の話です。最後に、天の川にカササギがたくさん飛んできて橋をかけ、そこを渡って二人が会えたという、あのお話です。

 ここでは、それではないお話をしたいと思います。それは、どうして、「七夕」と書いて、「たなばた」と読むのかということです。調べてみると、本来、「七夕」の読みは、そのまま「しちせき」と読んでいました。これは、「七日の夕方」という意味です。では、「たなばた」とは、何だったのか。こちらは、漢字で「棚幡」と書いていました。これは、「お盆にお供えの準備をすること」と言う意味の言葉です。そして、最初の「七夕=しちせき」は、中国の言葉。「棚幡=たなばた」は日本の言葉だったようです。
 この二つの国の言葉に共通するのは、どちらも、7月7日に関係している点です。「七夕」は、年に一度、天の川を挟んで、彦星と織り姫が会える日の伝説のこと。そして、「棚幡」は、旧暦7月7日頃(現在の8月)に、お盆の準備をすること。このお盆の準備を表す言葉に、神様に着物を織ってお供えし、秋の豊作と汚れを祓うという「棚機」と言う言葉もあったようです。これも、読み方は「たなばた」。長い歴史の中で、「七夕=しちせき」と「棚幡=棚機=たなばた」の二つの言葉が合体して、そして、「七夕=たなばた」が出来上がった、というのが諸説ある七夕の由来の一つのようです。