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1. 188 東日本大震災の日

投稿日時: 2021/03/11 野木沢小-サイト管理者

 10年前の今日、東日本大震災が起きました。連日、テレビや新聞等の報道でも、震災関係のいろいろな番組や記事を目にします。今日は、学校でも、震災に関連した集会をリモートで実施しました。校長から「地震の話」と題して、次のようなお話をしました。

「この日本という国は、世界的に見て、非常に地震が多い『地震大国』です。小さいものでは、年間1000~2000回の地震が起きています。世界中で発生している地震の内、M6以上の地震の約20%は、日本で発生しています。地震が起きると、建物が倒れたり、火災が起きたり、津波が起きたりします。そして、多くの被害を受けます。日本では、これまでに、何度も『大震災』とよばれる大規模な地震が起こっています。
 まず、1923年の関東大震災。M7.9の地震が関東地方を襲いました。発生時刻が午前11時58分で、ちょうど昼食の時間帯であったため、火災が発生し、強風がさらに被害を大きくしました。およそ10万人という犠牲者の多くは、火災による焼死でした。
 次は、1995年の阪神・淡路大震災。M7.3の地震が、関西地方を襲いました。発生時刻が午前5時46分。まだ、多くの人が就寝中の出来事で、犠牲者約6400人の多くは、建物の倒壊が原因でした。
 三つ目は、2011年3月11日の東日本大震災です。午後2時46分、M9.0、震度7という、これまでで最大規模の地震が、岩手・宮城・福島を襲いました。高さ約9mの大津波が海岸地帯に襲いかかり、約2万2千人という犠牲者を出しました。大変な被害が出ました。
 これだけの大きな地震に襲われ、その度に、大きな被害を受けてきた日本ですが、震災後は、確実に復興してきました。10年前の東日本大震災も同じです。
 まとめると、日本は地震大国。だからこそ、日頃から地震に備えておくことが大事。もし、地震が起きたら、落ち着いて、命を守る行動をとること。火を使っていたら止める。建物の中にいたら、外に避難する。そして、海辺にいたら、できるだけ高いところへ避難する。そして、どんな被害があろうとも、必ず復興できます。だから、『希望』を持つこと。そして、支えてくれる方々へ『感謝』の気持ちを忘れないことが大事です。
 最後に、東日本大震災では、津波の後、原子力発電所の事故も起こり、今なお、故郷に帰れず、避難生活をしている人たちがいます。また、放射線による風評被害も今だなくなっていません。そういう意味では、まだまだ地震の傷跡は癒えていないのです。そのことは、知っておいてください。」