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1. 43 感覚過敏

投稿日時: 2020/06/11 野木沢小-サイト管理者

 6/10付の朝日小学生新聞に、「感覚過敏」について載っていました。実は以前、あるテレビのニュースでそのことを取り上げていました。それは、触覚過敏の人にとって、顔にマスクを付けるということは、激しい痛みを伴い、とても苦痛であるということ。それで、マスクをしないでいると、周りの人から、変な目で見られたり、注意されたりするので、とてもつらい思いをしているということでした。そこで、自分自身が触覚過敏である千葉県に住む中学生の加藤さんが、触覚過敏でマスクを付けられない人向けの意思表示カードを考えました。そこには、「触覚過敏のため、マスクをつけられません」の文字と、ハリネズミをモチーフにしたかわいいイラストが描かれています。それを付けて、周りの人に「触覚過敏」であることを知らせられるようになっています。新聞には、他にも「聴覚過敏」「視覚過敏」「嗅覚過敏」「味覚過敏」についても、それぞれどうぶつのイラストで伝えるようなマークが紹介されていました。

 このニュースを知って、なるほどなあ、と思いました。私たちは、「感覚」は人それぞれ違うものであるということを、知っておく必要があると思いました。そうでないから、自分と違う人に対して、批判的に見たり、攻撃的になったりすることがあるのだと思います。加藤さんは「だれもが違うことを知り、『みんなちがっていい』を認め合えるような社会になってほしい」と言っていました。

 やはり、これからの社会を生きていくのに必要なキーワードは「寛容」です。他の人の行動や言動に対して、「違う」という尺度だけで批判したり攻撃したりするのではなく、その「違い」も含めて、その人のことを受け止められる「寛容」な気持ちが大切なのだと、改めて思いました。すべての人が、「寛容」さを持ち、どんな人も認められて、その人らしく生きることができる世の中は、きっと優しさでいっぱいの世の中になることでしょう。そういう社会を築いていける人間に、子どもたちを育てていきたいと思いました。