学校だより LIVE

1. 295 オンラインゲームについて考える⑤(続き)

投稿日時: 2022/02/21 野木沢小-サイト管理者

 ここで、子どものマネジメントに、まずは、お家の方が関わってほしいです。と言うのも、子ども自身では、余程強い意志でもない限り、自分を厳しく律することは難しいからです。そこには、お家の方の思いが強く反映されるべきだと、私は思います。アンケートの中にもありましたが、親としてここは譲れない、という思いは、しっかりとお子さんに伝えるべきだと思います。私は、私たち大人は、子どもたちに、生きていくということは、自分の思うようにはいかないことがたくさんあるということを、しっかりと教えていかなければならないと思っています。自分がやりたいことが、何でもかなうわけではない。自分がやりたくても、できないことはある。どんなにやりたくても、我慢しなければならないことはある。どんなに泣いて叫ぼうが、だめなことはだめだと、伝えていかなければならないのではないでしょうか。親として、教師として、子どもの健やかな成長のために、ここは譲れない、認めるわけにはいかない、そういう線引きは、必要だと思っています。ご家庭での子育てには、保護者のみなさんのそれぞれの思いがあるでしょうが、同じ子どもの育ちに関わる者として、私たちは、時に、厳しい態度を取らなければならないことはあると、思っています。

 そして、今回のアンケートにありましたが、「そのゲームに混ざれないことで、仲間はずれになるのではないか」という心配については、ごもっともだと思います。しかし、学校は、いかなる理由であっても、「いじめは許さない」という指導です。もし、仮に、そのようなことがありましたら、すぐに学校までご連絡いただきたいと思います。

 話を戻しますが、家庭での過ごし方を、お家の方のご協力の下、しっかりとマネジメントして過ごせるようにしていきたいです。そこには、何を、どのくらい、どうやって過ごすかという計画が必要です。そのためには、何かをする時に、例えば、宿題に取り組む時に、何時から何時までやる、という見通しを持つことです。同じように、ゲームは、好きなことをやる時間は、テレビを見る時間は、等など、やる前に、終わる時間を決めるとよいです。そう言えば、昔、ある家庭では、平日、子どものテレビの時間は1時間と決められていて、子どもたちは何を見るか、兄弟で相談するという話を聞いたことがあります。兄弟で見たい番組が違う時は、話し合って、前は誰々が見られなかったから、今回は見ていいよ、等と話し合うそうです。きっと、このお家の子どもたちは、他の子どもたちの家は、好きな番組を好きなだけ見られるので、いいなあと思っていたかもしれません。しかし、そこは、「うちはうち、よそはよそ」でいいのです。そこに、親として、我が子のためにそうするという確固たる信念があれば、子どもは納得して、我慢できるのだと思います。そこに、他の家庭と比べて、同じようなことができないのは、かわいそうだということはないのです。我が家には我が家の子どもの愛し方があるということだと思います。