野木沢小学校の校歌は、昭和48年11月7日に制定されました。それは、ちょうど創立百周年記念式典の中で発表されました。
野木沢小学校校歌 作詩 小林金次郎 作曲 紺野五郎
一 つつじ いろどる 希望ヶ丘で
呼べば はるかな 那須山が 元気に 育てと 声かける
ああ 野木沢 野木沢小の 子どもだ わたしら 伸びるのだ
大きな雲が 湧くように
二 光る ゆたかな 阿武隈川は
胸に 希望の 火をもやし 仲よく 学べと 歌ってる
ああ 野木沢 野木沢小の 子どもだ わたしら 進むのだ
大きな朝日 のぼるように
記念誌の中に、作詩者、作曲者からの言葉が載っていました。
作詩のことば 小林 金次郎
わたくしが学校のために作ってきた歌だけを数えてみると、野木沢小学校の校歌がちょうど111番目になります。この校歌は、校庭の一角にある「希望ヶ丘」に立って那須山を眺めている時に自然と生まれてきた歌です。ふしぎにもここが、わたくしに詩情を湧かしてくれたものです。みなさんも、つつじが一面に咲きみだれるこの丘が好きだと思います。小さな町、小さな学校、そこから生まれる大きな夢、大きな希望が大切なのです。それは那須山に湧き上る雲のように、阿武隈川の上に輝く太陽のように、仲よく力を合わせて勉強し、未来に伸びて行くりっぱな人になって行く姿を示しているのです。この校歌はそういう願いをこめて作ったのですから・・・。
作曲のことば 紺野 五郎
この曲は行進曲風で大型のものです。詩の終わりに「大きな雲がわくように-、大きな朝日のぼるように」とあるので、この精神を曲の中に生かして作曲しました。野木沢小学校の児童がすくすくと大らかな人物に育つようにお祈りします。
作詩された小林金次郎氏は、福島市生まれ、詩人の北原白秋に師事し、童謡や詩を学びました。その後、福島師範学校卒業し、小中学校に勤務。退職後は県内の幼小中高大学校の校歌を作詩しました。
作曲された紺野五郎氏は、安達郡東和町出身。東京や福島で小中学校教諭をされ、退職後、ピアノ指導をされました。小林金次郎氏の詩には40曲ぐらい作曲しました。
わたしたちが毎日歌っている校歌は、このような作詩・作曲をされた方々の思いがつまった素敵な校歌です。