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1. 26 未来は変えられる (その1)

投稿日時: 2020/05/20 野木沢小-サイト管理者

 20日付福島民報に、次のような、内堀県知事のコメントが掲載されました。

福島県知事 内堀雅雄

 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本中、世界中が前例のない困難に直面していますが、そんな時だからこそ、思い返したい言葉があります。

「私たちに変えられることが二つある。一つは自分自身。もう一つは未来だ」

 これは、本県が生んだ世界的医学者、野口英世博士の言葉です。博士は、貧しい農家に生まれ、幼少時には左手に大やけどを負うという過酷な境遇にありながらも、不断の努力で逆境を乗り越え、自らの未来を切り拓かれました。

 細菌という目に見えない敵と対峙し、気の遠くなるような数の実験を繰り返された野口博士。そんな博士の座右の銘は「忍耐」でした。博士の考える忍耐とは、単に耐え忍ぶというものではなく、夢や未来に向かって「あきらめない」との強い思いが込められていたそうです。

 現在の私たちも、幼少期の博士と同様、二重、三重の困難に見舞われています。しかし、博士が体現されたように、私たち一人一人が、「現状を変えたい」という強い思いを抱き、共に力を合わせれば、必ずやこの困難を乗り越えることができると、私は確信しています。

「未来をあきらめない」「未来は変えられる」

 先人の言葉を胸に、全県一丸となって、感染拡大の防止に取り組みましょう。自分自身の未来のために、そして自分の大切な人の未来のために。

 会津若松出身の私にとって、野口英世博士はやはり地元のすごい偉人です。若松市内には英世博士と関連のある場所がいくつかあります。かつての旧市民会館(現会津稽古堂)の前には、大きな英世博士の銅像が建っていて、そこにも「忍耐」の文字が刻まれていました。生誕百年のお祝いでは、当時小学生だった私は、若松市内の各学校から集められた代表児童にまざり、唱歌「野口英世」を歌った記憶があります。