学校だより LIVE

1. 190 6年生を送る会を終えて

投稿日時: 2021/03/15 野木沢小-サイト管理者

 とてもほのぼのとして、あったかい会でした。

 まず、会場の体育館の壁はかわいく飾り付けられ、フロアーの中央に、きれいに飾り付けられた平均台が置いてありました。あれは何かな、と思っていたら、入場してきた6年生が一人ずつ紹介され、その平均台を渡って、最後はクラッカーと拍手で迎えられたのでした。
 会が始まると、5年生の実行委員長のしっかりとしたあいさつがありました。今回の会は、準備から運営まで、5年生が担当でした。15名の5年生全員で取り組んできました。
 会はその後、1年生から4年生が、6年生へ出し物をしました。一緒に玉入れをしたり、自分たちで考えたクイズを出したり、ダンスをしたりと、バラエティーにとんだ、盛りだくさんの内容でした。6年生は、それぞれの出し物に楽しそうに参加していました。
 出し物の後は、プレゼントの贈呈。まず、5年生から、下級生みんなの寄せ書きの色紙が、6年生に送られました。そこには、思いのこもったメッセージが書かれていて、受け取った6年生は、みな書かれているコメントにじっと見入っていました。その後、6年生からのプレゼントとして、ミシンで縫った手作りの雑巾と、リコーダーの演奏がありました。きれいな音色に、今度は下級生たちが、じっと聞き入っていました。
 この後、鼓笛の引継ぎがありました。まず、6年生も入った編制で、最後の演奏がありました。その後、新しい主指揮へ指揮棒の移杖がされ、新しい鼓笛隊へ楽器の引継ぎがされました。そして、3年生から5年生の新しい編制で演奏を行いました。6年生には、その演奏をステージの上から聞いてもらいました。会はこれで終了し、最後は、1年生と2年生が作る花のアーチを通り抜け、6年生は退場しました。

 前号で書きましたが、学校はそもそも異年齢集団です。ですから、この前のオリエンテーリングやこの送る会のように、いろいろな学年の子どもたちが、ふれ合って、一緒に楽しい時間を共有することは、学校という環境において、意義ある活動なのだと思います。6年生が、今年1年間、最上級生として、学校のため、下級生のために頑張ってきたことを、下級生たちは知っています。6年生がお世話してくれたお陰で、自分たちは学校生活を送れていることを、下級生たちはみな感じています。そういう下級生からの感謝の思いを、6年生たちはしっかりと受け止めていた、そんな素敵な会でした。

 今回、会終了後にはサプライズがありました。なんと、下級生の各教室の黒板に、6年生からのありがとうのメッセージが書かれていたのです。

 今回、5年生の子どもたちは、下級生の代表として、6年生への思いを形にしようと、この会を準備し、運営していたと思います。これは、6年生への恩返しです。そして、その恩は、来年、今度は自分たちが6年生として1年間、学校のため、下級生のために頑張っていくことで、3月にまた自分たちに返ってくるのです。そうやって、学校は、順繰り順繰り、思いを受け継いでいくのです。