学校だより LIVE

1. 57 立場が育てる

投稿日時: 2020/07/10 野木沢小-サイト管理者

 今回の1年生、2年生、3年生が合同で出かけた見学学習では、縦割りの班を作って、3年生がリーダーになって活動を行いました。3年生は普段、学校の中では、上に4年生から6年生までいるので、どちらかというとお世話される方です。しかし、下学年の中では、トップになり、自分たちが下学年のお世話をする立場になります。そういう意味で、今回の見学学習では、3年生の子どもたちにとっては、責任ある立場を任されたことになり、3年生の子どもたちは、みな頑張ろうと張り切って臨んでいました。班のみんなを並ばせたり、一緒に遊んだり、お昼を食べたり、場面ごとに班のみんなに指示を出して、お世話していました。

 立場が子どもを育てます。6年生が、6年生らしくなるのは、ただ単に、学年が6年生になるからではなく、6年生という責任ある立場を任されるからです。班長として、委員長として、学校のトップとして、下級生たちのお世話をするという立場になるからです。そういう立場になるから、覚悟が生まれます。その覚悟が、行動を変えるのです。2年生の子どもたちが、4月に、1年生の時と比べて、見違えるように成長を感じることがあります。今年の2年生もそうでした。これは、今まで一番下だった自分たちの下に、新しく1年生が来るという、自分たちが1年生にとって、お兄さん・お姉さんになるという立場がそうさせるのです。そして、今回の3年生も、同じようなことが言えます。

 3年生の子どもたちは、きっと今まで以上に気も遣い、自分のことだけでなく、下級生のことも考えて行動するのに疲れたに違いありません。しかし、その分、3年生は成長したと言えます。そして、その3年生の頑張った姿を見ていた2年生が、来年、3年生になった時に、今度は自分たちが、下学年のリーダーとして頑張るに違いありません。そうやって、上級生が上級生として、与えられた立場の手本を示し、その姿を見て、下級生が育つ。そうやって、学校の子どもたちは成長していくのです。