ある保険会社が、「大人になったらなりたいもの」のアンケートを実施した結果が、ネットで紹介されていました。
小学生・男子 1 会社員 2 YouTuber/動画投稿者 3 サッカー選手 4 ゲーム制作 5 野球選手 6 鉄道の運転士 7 警察官 8 公務員 9 料理人/シェフ 10 ITエンジニア/プログラマー 10 教師/教員 |
小学生・女子 1 パティシエ 2 教師/教員 3 幼稚園の先生/保育士 4 会社員 5 漫画家 6 料理人/シェフ 6 看護師 8 芸能人/アイドル 9 公務員 9 医師 |
この結果を受けたコメントには、コロナ禍で在宅勤務が広がったことで、子どもたちの中にも「会社員」という職業が身近になったこと、「会社員」以外の職業については、自分の好きなものを将来につなげようとしている傾向が見られること、そして、女子には、資格を得て働く職業が多いことなどのポイントが挙げられていました。
「こども手に職図鑑」という本があります。そこには、将来、人工知能(AI)に取って代わられない仕事が100載っています。AIは、今後ますます、私たちの生活の中に入り込み、それまで人間が行っていたことを、代わりに行うようになるでしょう。上表の職業の中では、鉄道の運転士などは、将来なくなる確率が高いと言われています。しかし、万能と思われるAIには、どうしてもできないことがあります。それは、人間のような「したい」ことの最終判断をしたり手先や体を使ったりする仕事です。この図鑑では、「ものづくりの仕事」「医療・福祉の仕事」「人ともてなしに関わる仕事」「自然に関わる仕事」そして、「科学・テクノロジーの仕事」などが紹介されています。
その中に、「ユーチューバー」の職業について、紹介されていました。ちょうど詳しく知りたいと思っていたので、じっくり読んでみました。そこには、暮らし系ユーチューバーのOさんの仕事ぶりについて、紹介されていました。Oさんは、大学を卒業後、デザイン系の専門学校に入学し、アルバイトで動画を作ったのが、ユーチューバーになるきっかけだったようです。ユーチューバーの収入源は、広告です。人気が出てくると、多くのフォロワーがフォロー(応援)してくれます。フォロワーが1000人を超え、動画の再生時間が4000時間を越えると、審査があって、審査を通ると、初めて動画にCMがつけられるのだそうです。そのCMが流れることで、お金がもらえるという仕組みです。しかし、どんな広告を入れるかは選べず、広告が多すぎると、視聴者がつまらなく感じるので、そのバランスが重要だそうです。
小学生男子の2番人気の職業ですが、実際は、仕事として生活していけるまで、なかなか大変そうだなあと思いました。Oさんも、次のように言ってます。「ユーチューバーとして人気が出るには、時間がかかるので、根気強く動画を配信し続けることが大事。長く続けることで、流行に乗って、一気に活躍するチャンスに巡り合うかもしれない。最後は、自分を信じて、あきらめずに、チャレンジすることです。」なるほど、「自分を信じて、あきらめず、チャレンジする」。これは、仕事全般に共通することかもしれません。