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1. 251 なかよし遠足を終えて(続き)

投稿日時: 2021/09/29 野木沢小-サイト管理者

 そして、今回、トイレ休憩を兼ねて見学先にさせていただいたお寺では、子どもたちにおやつまで用意していただきました。他にも、境内の鐘をつかせていただいたり、近くの珍しい観音様の場所も教えていただいたりもしました。また、事前に草刈りなどもしていただき、気持ちよく休憩させていただくこともできました。
 また、冒頭にあったような、地元の方との会話もあり、今回の遠足は、「ぐるり野木沢」だけでなく、「どっぷり野木沢」という活動になりました。やはり、野木沢の子どもたちは、この野木沢地区に育てられているんだということを、改めて感じることができました。

 子どもたちが生まれ育ってきた、この「野木沢」を知り、そのよさを感じ、そして、大好きになる。本校で取り組んでいる「野木沢教育」のねらいに迫る、とても有意義な活動になりました。

 それから、縦割り班活動のよさも、たくさん見られました。異学年集団での、それぞれの役割、責任と自覚、そして、思いやり。そういうことが、言われてやるのではなく、自分たちで、自ら気付き、考え、行動する姿。特に、各グループをまとめて、お世話した6年生たち、それをサポートする5年生たちの姿には、きっと下級生たちは、頼もしさを感じたことと思います。上級生たちのそういう姿にあこがれ、お手本にして、下級生たちは育ちます。そういう意味でも、子どもたち同士の絆を強くした活動になりました。

 近年、学校行事は、削減の方向にあります。理由は、授業時数の確保です。授業で教える内容が増え、授業以外に使える時間が足りなくなってきたからです。ですから、かつては、3年生では6校時はなかったのですが、今は、3年生でも6校時の日が何回かあります。2年生の4校時の日も少なくなりました。それでも、授業時間は十分とは言えず、結果、授業でない活動を減らしていくしかないわけです。しかし、子どもたちの学びのために、なくせない活動はあります。6年生の修学旅行もそうですし、4年生と5年生の宿泊学習もそうだと思います。3年生のリンゴ栽培体験も、1年生と2年生の野菜栽培体験もしかりです。それぞれ、野木沢の子どもたちには大事な学びです。

 今回のなかよし遠足は、初めての活動でした。コロナ前の異学年活動で行っていた藤田城での活動の、別バーションとして新しく取り入れたものでした。ですから、担当した係の先生を始め、先生方はいろいろと大変だったと思います。コース設定から、トイレの場所確保、チェックポイントでの活動、ボランティアの依頼、そして、子どもたちへの事前指導・・・。新しく何かを始める、生みの苦しみというものです。でも、やってみて感じるのは、午前中の4時間を費やして行うだけの価値は、十分にある活動だということです。それは、この活動を通して見られた、子どもたちの姿です。そこには、「歩いて疲れた」だけではない、「やってよかった」という実感を感じます。教室では学べない、なかよし遠足だから学べることが、たくさんあったと思います。ご協力いただいた皆様に感謝です。また、予備日の30日に都合をつけていただいた皆様にも、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 最後に、今回、チェックポイントでは、子どもたちが気に入った場所の写真を撮ってきました。どんな写真を撮ったのか、とても楽しみです。後日、ホームページでも紹介したいと思います。