学校だより LIVE

1. 185 真・善・美を求めよ

投稿日時: 2021/03/03 野木沢小-サイト管理者

 かつて勤務したある学校の会議室に、この「真 善 美を求めよ」と書かれた額が掲げられていました。
 「真」とは、本物のことです。嘘偽りのない、正直な心のことです。人間は弱い生き物ですから、時にごまかしたり、嘘をついてしまったりすることがあります。しかし、それでも、ごまかさず、嘘をつかず、自分に正直に行動したいと思います。
 「善」とは、正しいことです。自分でそうすることが正しいと判断した行動のことです。人間は弱い生き物ですから、周りの目を気にして、自分では正しいこと、善いことだと思っていても、そうすることができないことがあります。しかし、それでも、自分で正しいこと、善いことだと思ったら、迷わず、行動に移したいと思います。
 そして、「美」とは、美しいことです。それは、見た目の美しさというよりも、内面の美しさ、心の美しさのことです。人間は弱い生き物ですから、自分が他の人からどう見られているか、見た目を気にしがちで、大事な内面の心の美しさを磨くことを忘れがちです。それは、心の美しさは、目に見えないと思っているからです。しかし、実際は、その人の心の美しさは、言葉遣いや行動、仕草など、目に見える形で現れるものなのです。

 先日、ある保護者の方から、次のような連絡が担任を通して届きました。(個人名等、一部修正してます。)

 2月の事ですが、子どもの迎えに行って、車の中で待っていたら、ある子どもが、数人のお友達と帰る途中、汚れたゴミを拾って、両手いっぱいの量を持ち帰っていました。「ゴミを捨てない」事は出来ても、「拾う」という事は大人でもなかなか出来る事ではないので、感心しました。

 まず、こんな素敵な御連絡をいただけたことに感謝です。そして、私も、この方のおっしゃることに同感です。きっと、私には、この子どものような行動は無理だと思いました。そして、そういうことをやれる子どもがいることが、とてもうれしく思いました。実は、以前、LIVEでゴミを拾って登校する子どもを紹介した後、同じように、ゴミを拾って登校する子どもたちが、何人も出て来ていました。

 「ゴミが落ちていたら拾う」という行為は、まさに「善」です。そして、そうすることは「真」であり、そういう行動ができる人の心は「美」そのものです。この「真・善・美」を実際に、体現している子どもたち。なんて素直で、素敵な子どもたちなのでしょう。そんな子どもたちの通う学校で勤務できることに幸せを感じます。そして、こんな子どもたちに負けないよう、自分ももっと努力しなければと改めて思いました。