だれにでも得意、不得意があります。走るのがあまり得意でない子どもにとっては、運動会の徒競走は、はっきり順番がつくので、あまり楽しみではないのかもしれません。でも、大事なのは、一生懸命に取り組むことです。たとえ、ビリになったとしても、最後まで本気・全力で、走りきること。苦手なことから逃げずにチャレンジする気持ちが大事。そして、そうやって頑張れている自分自身を、自分で多いに褒めてほしいと思います。当然、お家の方からも、頑張って取り組んでいる姿を、褒めてほしいと思います。
運動会当日は、全員で、限界突破を目指し、周りの目を気にせず、自分の弱い心に負けず、やり遂げた満足感という喜びの花を見れるように、頑張ってほしいと思います。みんな、頑張れ!
最後に、詩を二つ紹介します。一つは、昨年も紹介しました、阪田寛夫さんの「びりのきもち」という詩。もう一つは、谷川俊太郎さんの「かけっこ」という詩です。
びりのきもち 坂田寛夫(さかた・ひろお) びりのきもちが わかるかな / みんなのせなかや 足のうら だからきらいだ うんどうかい / まけるのいやだよ くやしいよ |
かけっこ 谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) いっとうのあじが バナナなら / びりのあじは にんじんか いっとうのきもちが はれならば / びりのきもちは くもりぞら |
谷川さんの詩を読むと、びりでも平気、びりでも楽しんじゃえ、という、とても前向きな気持ちを感じます。そんな考え方もいいなあと思います。