学校だより LIVE

1. 101 おはぎ

投稿日時: 2020/09/18 野木沢小-サイト管理者

 今日の給食は、「セルフおはぎ」でした。給食には行事食的なものがあり、春は桜餅であったり、秋はお月見団子であったり。今回も、お彼岸ということで、あんことごはんが別々について、自分でおはぎにして食べるという献立でした。そのままご飯にのせて、簡単おはぎで食べても良いということでしたので、私はそのようにして食べました。昼の放送でも、おはぎとぼた餅の話をしていました。春の牡丹からぼた餅、秋の萩からおはぎということで、呼び名は変われども、どちらも同じ物と紹介されていました。あんこの好みも人それぞれで、あの甘さが大好きな人もいれば、ちょっと苦手という人もいるようで。また、あんこも粒あんが好き、こしあんが好きと別れるようで。昼休み、校長室に顔を出して、ある子が私にすきなあんこを質問しました。「こしあん」と答えると、「私も」と言ってました。みなさんは、どちらですか。

 さて、先程紹介した萩ですが、萩は秋の七草の一つです。みなさん、春の七草と秋の七草、どちらも言えますか。結構、春の七草は知っている人は多いようです。

 「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草」

 しかし、秋は春に比べて、知名度は低いように思います。きっと、言い回しの語呂合わせが春のようにいい感じでないからかなあ、と昔から思っていました。そこで、私はオリジナルの秋の七草も言いやすい語呂合わせに作ってみました。

 「はぎ、おばな、ききょう、なでしこ、おみなえし、くず、ふじばかま、秋の七草」

 いかがですか。個人的に、結構いい感じだと思っていますが。

 春の七草はおかゆにして食することが出来ますが、秋の七草は見て楽しむ草花です。この中の「おばな(尾花)」は、ススキのことです。見た目が馬の尾の毛のように見えますね。私の父親は山形出身で、子どもの頃は、自然の中でいろいろ作って遊んでいたそうです。私が子どもの頃、父親は秋になると、このススキを取ってきて、ふくろうを作っていたのを思い出します。ススキの毛がフクロウの羽のように見えました。さて、この「尾花」が出てくるので有名なことわざがあります。

 「ゆうれいの 正体見たり 枯れ尾花」

 幽霊だと思っていたら、よく見たら、枯れたススキだった。つまり、恐れていたりすごいものだと思っている物も、実体はたいしたことがない場合がある、という意味です。みなさんご存じの「オズの魔法使い」のオズの正体も、次々に姿を変える、ものすごい大魔法使いかと思いきや、実体は、気球で飛んできたサーカスの腹話術師でしたしね。そういうことって、結構あるのではないでしょうか。