学校だより LIVE

1. 66 体験活動がもたらすこと

投稿日時: 2020/07/22 野木沢小-サイト管理者

 4年生と5年生が、20日にいわきへ出かけました。舟戸海岸で磯遊びをしました。この海岸は、すぐ隣に波立薬師があります。トンネルとトンネルの間にあって、ちょうど入り江のようになっているため、波も穏やかで、干潮時には、岩場に潮だまりができ、磯遊びができるのでした。子どもたちは、夢中になって、海の生き物探しをしていました。子どもたちにとっても、海は魅力的な場所のようでした。かく言う私も、会津生まれのため、子どもの頃は猪苗代湖で湖水浴しかしたことがなく、海は憧れの場所でした。前に話しましたが、小2の時、海で溺れているのですが、それでも、海は大好きでした。ですから、私自身、子どもたちと一緒に、海の生き物探しを楽しみました。2時間あまりの活動でしたが、子どもたちは、いろいろな生き物を見つけました。ウニ、アワビ、ヒトデ、カニ、アメフラシ、小さい魚…。それらを見つける活動を通して、子どもたちは、図鑑などでは分からないことを発見しました。それは、アメフラシの柔らかさやヒトデの堅さ、カニのすばしっこさや岩陰に隠れたカニはなかなか捕まえられないことなど。そういうことは、実際に、体を使って、体験してみないと分からないことでした。また、磯の香りや海水のしょっぱさ、海岸の小石がサンダルに入って痛いことなども、映像で見ても気づけない、実際に自分の五感を通して感じることでした。そういう意味で、やはり、体験活動で学ぶことは大事だと改めて思いました。

 これは、他の学年でも言えることで、6年生は、会津の町を歩くことで、会津の町並みや会津の人の生活に触れ、実際に体験することで、起き上がり小法師や赤べこの絵付けの筆の感触を感じ、実際に食すことで、会津の名物の美味しさを味わうことができました。1年~3年の子どもたちも、実際に容器を振って、バターづくりの難しさや楽しさを感じ、直接、餌をあげてみて、動物たちの餌を食べる口の動きや仕草を観察することができました。これらは、教室の机の上では、絶対に理解できない、体験して初めて理解できることなのです。

 こういう学びは、本物です。そして、実感が伴うので、より理解されます。きっと、子どもたちは、体験を通して気付いたことや分かったことは、ずっと忘れないと思います。そして、そういう五感を通した学びが、子どもたちの感覚を磨き、人間性も豊かにしてくれるのだと思います。