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1. 212 水泳学習について

投稿日時: 2021/05/27 野木沢小-サイト管理者

 先日、プール開きをしました。プール清掃では、3年生から6年生の子どもたちが、きれいに掃除してくれたお陰で、今年も、きれいなプールで、水泳学習を行うことができます。厳密には、今、プールに入水中で、この後、水温が上がり、機械を回して、濾過装置が動いてからの使用になります。それでも、6月に入ったら、水泳学習がスタートします。条件がよければ、いつでも入れるように、プール開きを行いました。

 小学校の体育には、必ず、全学年、水泳学習が入っています。陸上で行う運動では、目標を持って、それぞれの運動をすることがねらいです。水泳学習でも、同じように目標を持って取り組みます。しかし、水泳学習だけ、陸上にはない、特別なねらいがあります。それは、水泳学習は「水の危険から身を守る運動」だということです。

 私たちは、陸上で生活するように身体ができています。ですから、魚のように、ずっと水の中で呼吸をして、活動することはできません。しかし、自分の命や身の回りの人の命を守るためには、水の中で安全に運動できるようになることは大切なことです。それが、水泳学習の大きなねらいです。

 水泳学習というと、泳げるようになることに注目しがちです。最終的には、そこまで目指しますが、まずは、泳げることよりも、浮くことが大事です。まずは、浮くこと。この浮くことこそ、水の危険から身を守る方法でもあります。昨年度、水泳学習の最後に、着衣泳を行いました。その時の合い言葉が、「浮いて待て」でした。もし、間違って水の中に落ちた時は、助けが来るまで「浮いて、待て」ということです。

 「浮く」。泳ぐよりも、浮くこと。ですから、水泳学習では、まず、水慣れしたら、いろいろな「浮き方」を練習します。伏し浮き、だるま浮き、クラゲ浮きなど、全身の力を抜いて、浮くことができるようにします。実は、この力を抜いて浮くことができれば、この後のけのびやバタ足などにつながり、結果、泳げるようになっていきます。そのために、まずは、「浮く」なのです。

 子どもたちの中には、水泳は苦手だからやりたくない、という子が見られます。しかし、見学ばかりでは、水の危険から身を守る方法は、身につきません。実際に、水に入って、自分の体で学ぶしかないのです。ですから、水泳学習は、できるだけ、見学せず、やるようになってほしいです。

 水泳学習では、できるだけ、一人一人の実態に合わせた練習をしていきます。ですから、子どもの苦手なところを、克服できるように練習しますので、お家でも、励ましてほしいと思います。また、今年度も、水泳学習は1学期で終了になります。天気がよい日は、できるだけプールに入るようになりますので、水着の準備は、毎日するようにお願いします。持ち帰ったら、すぐに洗って、干して、翌日、また持たせて下さい。御協力お願いします。