学校だより LIVE

1. 05 親の心が軽くなるハッピーな子育て術(その2)

投稿日時: 2020/04/22 野木沢小-サイト管理者


 これら、してはいけないことを親はしないこと。そして、子どもがどんな悩みも打ち明けられる親になること。そのためには、親自身が、人間的に成長することが大切。それは、本気で生きている姿や深く自分を見つめる姿を、子どもに見せること。親が子どもに本気で仕事に打ち込み、深く自分を見つめ、悩み、それでも前に進もうとする姿を見せること。

 男の子を育てている親へ。将来、息子が就職、結婚等で自立できるように、男の子にこそ、しっかり家事を手伝わせること。そうして、フットワークのいい子に育てる。

 女の子を育てている親へ。人間関係で悩んだ時、ちゃんとSOSを出してもらえるように、弱音を吐ける家庭を作っておくこと。そのためには、親自身が家庭内で弱音を吐くモデルになること。

 家庭内で、肯定的な言葉「ごねんね、おねがいね、ありがとうね」を循環させる。親自身のスキンシップを大事にする。そして、自分のことが自分でもわからない思春期でも、会話を大事にし、子どもにはそうした方がいいことを伝える。そのキーワードは「あなたなら、できるよね~」

 いかがでしょうか。思い当たることは何かありましたか。前号でも書きましたが、親は子育てを通して、自分が人間として大きく成長しなければなりません。なぜなら、子どもにとっての、「人間としての生き方のモデルは親」だからです。一緒に過ごす時間の多い身近な親が、子どもの人間としての生き方のモデルになるのは当然です。だから、「こういう子どもになってほしいなあ」と思うことがあれば、まずは、親自身がそういう人間になることです。

 そういう意味で、私は、野木沢小の子どもたちの優しさやあいさつについて、感心しています。友達に対して優しく接することができる子どもがたくさんいます。自分からあいさつができる子どももたくさんいます。これは、きっと、お家の方々が、「優しさのモデル」、「あいさつのモデル」になっているのだと思います。

 私たち教師も同じです。日々、子どもたちと関わりながら、子どもたちのモデルとして、人間としての生き方を追求しています。ある学年の先生は、学年経営の柱に「人間力」を掲げています。人として、当たり前のことを当たり前にできること。人として、他の人と関わりながら生きていくことができること。学力も大切ですが、そういう人としての魅力を、人間力を高めていこうとしています。私も同感です。人として未熟な子どもたちだからこそ、私たち大人が、人としての弱さ、醜さを越えた、人としての健気さ、尊さを教えていかなければならないのだと思います。