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1. 301 6年生を送る会を終えて

投稿日時: 2022/03/03 野木沢小-サイト管理者

 本校の6年生を送る会は、一言で言うと、ほっこりした会です。どうしてかというと、子どもたちの姿に、気負いがないからです。送る会ではありますが、参加している子どもたちには、6年生と一緒に楽しみたいという思いが随所に見られる会でした。この会のために、1年生から5年生は、6年生に向けて出し物を準備しました。

 1年生が準備したのは、「もうじゅう狩り」というゲームでした。動物の名前の文字数で、グループを作るゲームです。この日の1年生は、2名の欠席者がいたため、5名で行いました。それでも、役割分担の変更を自ら進んで名乗り出てくれたそうです。1年生でも、そういう状況を理解し、自分ができることに積極的に取り組もうとする姿勢が素晴らしいです。ゲームの中でも、グループになれず、最後に残った6年生にインタビューする姿など、この1年間で、とても成長したことを感じました。

 2年生は、三択クイズを行いました。質問は、自分たちの興味のあるものからできていて、生き物の名前など、かなりマニアックな内容でしたが、最後の質問は、6年生のいいところはどこ?というものでした。「A 給食をいっぱい食べられる」「B いっぱい遊んでいるところ」「C 友達にやさしくできるところ」。正解は・・・全部でした。本番で、恥ずかしがらずに、大きな声で発表を頑張っている姿は、とても成長した2年生でした。

 3年生は、クイズ「ここはどこ?わたしはだれ?」。スクリーンに映し出したアップ写真から、場所や人を当てるクイズでした。校舎内のある場所で、自分たちでヒント写真を撮ってきて、出題しました。どこを映したらヒントになるか、よく考えていました。人物を当てるクイズでは、事前に校長室に来て、写真を撮っていきましたが、きちんと説明して、礼儀正しく対応できていました。6年生のことを考えたり、きちんと行動したりできる姿に成長を感じました。

 4年生は、ちょっと趣向を凝らした発表で、なんと「6年生への挑戦状」。6年生VS4年生の対決3番勝負でした。1番勝負は、100マス計算対決。2番勝負は、お絵かき対決。代表の人が描いた絵を見て、他の人が当てるゲーム。そして、3番勝負は、なわとび対決でした。それぞれ、選りすぐりの代表児童が登場し、活躍していました。4年生も6年生も、これは誰々がいい、という人がいるのがすごいと思いました。そして、代表になった人が、最後まで頑張っていた姿も印象的でした。

 5年生は、この会全体を企画・運営する立場でした。実行委員長のあいさつや発表の合間に行う「突撃インタビュー」など、しっかりと役割を担っていました。きっとそういう姿を見て、6年生たちは、昨年度、自分たちが送る側として取り組んだことを思い出していたかもしれません。

 各学年の発表が終わり、手作り色紙のプレゼントが渡され、続いて、鼓笛の引継ぎが行われました。これは、今年度の編制の鼓笛隊から、来年度の編制の鼓笛隊への引継ぎです。この日まで、3年生から5年生は、新鼓笛隊として練習を頑張ってきました。そのお披露目でした。その演奏を、6年生は、ステージの上から見ていました。どんな思いで見ていたのでしょうか。そうして、最後は、1年生と2年生の花道をくぐり、6年生が見送られて、会は終わりました。

 6年生にとっては、下級生たちと楽しく過ごす思い出になる会だったと思います。と同時に、5年生にとっては、いよいよ、これから学校を引っ張っていくリーダーに自分たちがなるのだという覚悟を決める会でもありました。5年生の子どもたちは、6年生のために、下級生の先頭に立ち、会を企画・運営する大変さを味わったと思います。5年生の子どもたちには、その役目をしっかりと果たす姿が見られました。

 こうして、学校は、今の時代から次の時代へ、バトンが渡されていきます。うまくバトンがつながるのも、6年生が、この一年間、最上級生として、いろいろ大変な役を担って頑張る姿を、下級生たちに見せてくれたからです。そういうお手本を示すことが、上級生の役目であるわけです。

 今年度も、残り12日間となりました。