学校だより LIVE

野木沢小の教育や校長雑感をLIVEでお届けします

217 スポーツテストを実施して

 現在、学校で行っているスポーツテストは、文部科学省で行っている「新体力テスト」です。なぜ、「新」とついているのかというと、文科省のHPに、次のように説明がありました。

 文部科学省では、昭和39年以来、「体力・運動能力調査」を実施して、国民の体力・運動能力の現状を明らかにし、体育・スポーツ活動の指導と、行政上の基礎資料として広く活用しています。平成11年度の体力・運動能力調査から導入した「新体力テスト」は、国民の体位の変化、スポーツ医・科学の進歩、高齢化の進展等を踏まえ、これまでのテストを全面的に見直して、現状に合ったものとしました。(文科省HPより)

 体力テストは、平成11年度に改訂されているのです。平成11年度は、今から22年前になるので、当時の小学6年生だと現在34歳でしょうか。それ以前の方々は、前の体力テストを体験していることになります。私のかすかな記憶をたどると、「ジグザグドリブル」や「斜め懸垂腕屈伸」「垂直跳び」「背筋力」「上体そらし」、さらには「連続逆上がり」等もありました。そして、当時は、ソフトボールではなく、ドッジボール用のボールを投げていました。

 今年度の子どもたちの取り組みの様子を見て、やはり気になったのは、ボール投げです。今のボール投げは、ソフトボールの1号球を使用します。直径2mの円の中でボールを投げます。投球中や投げ終わった後、円から出ないように投げます。投球フォームは自由ですが、ソフトボールのピッチャーが投球するような下手投げはできるだけしないことになっています。ですから、どの子どもも直径2mの円の中で、ステップを踏んで、野球のピッチャーのような上手投げ(オーバースロー)で投げることになります。

 ここで、私が気になったのは、投げるフォームにかなり個人差が見られた点です。きれいなフォームで投げ、30m以上軽々と越えていくボールを投げる子どもがいます。一方、あきらかにボールを投げることをあまり経験していないと思える子どももいます。フォームもぎこちなく、ねらったところにボールがいかない場面も見られました。

 平均するとどのくらい投げられるのか?昨年度の結果を見てみたら、県・全国平均と比較しても、あれっ、思ったより、悪くない・・・という結果でした。でも、もう少し、ボールを投げる技術は高めたいと思いました。

 ボール投げで求められる能力は、投球能力。そのための2つの力は、運動を調整する能力の「巧緻性(こうちせい)」と、すばやく動き出す能力の「瞬発力」です。また、運動特性の項目では「力強さ」と「タイミングの良さ」が関係します。ボールを投げる際に使う力である投球能力は、多くのスポーツや日常生活でも重要な力です。投球能力を高め、力を入れるタイミングをつかむことができれば、ボールを速く投げられたり、遠くに飛ばせるようになったりします。

 そのためには、普段からボールを投げる動作になれていかなければなりません。休み時間、外遊びする子どもたちは多いのですが、ドッジボールなどのボールで遊ぶ子どもは、それ程いません。今の子どもたちには、もっとボールを使った遊びが必要なのかもしれません。

216 思いやり(続き)

 「思いやり」とは、相手の(     )に気付くこと。

 さて、みなさんは、(   )の中に、どんな言葉を入れるでしょうか。6年生に考えてもらったら、次のような考えが出ました。(書いてくれたものを、全て紹介します。重複あり)

・良いところと悪いところ ・悩んでいるところや困っているところ ・気持ち ・思っていること ・嫌なこと ・相手がいやだと思うこと ・気持ち ・思っていること ・気持ち(困り、悲しみ、嫌だ、つらい、どうしてほしいか、どうされたらうれしいか) ・相手がわからないことがあったら、教えてあげる ・気持ち ・思っていること ・思い、気持ち ・きらいなこと、してくれてうれしいこと、いやなこと ・気持ちや思っていること ・言葉 ・優しさ、親切、よさ ・思っていること ・気持ち ・気持ち、心、優しさ ・気持ち

 さすが、6年生です。相手の気持ちや思っていることに気付くことであるという考えが多く出ました。そして、その気持ちも、もっと具体的に、嫌なことやつらいこと、困りなどに気付くことだと挙げてます。さらに、相手の良いところ、よさ、優しさに気付くことも挙げられていました。やはり、最高学年になると、いろいろな見方や考え方ができるのですね。素晴らしいと思いました。

 この質問の正解はありません。間違いもありません。先程の6年生の考えは、どれも、その通りだと思います。似ているのですが、言葉として出ていなかった考えを紹介します。それは、

 「思いやり」とは、相手の(価値)に気付くこと。

 6年生の考えの中にも、良いところ、よさ等ありました。それを、もっと広げて考えると、それは、「相手の価値」ということになると思います。この世の中には、自分と同じ人はいません。誰もが、この地球上で、唯一無二の存在です。そして、一人一人、その人ならではの価値がある。まずは、お互いに、相手の価値に気付いて、その価値を認めることこそが、よりよく生きていくのに必要な事だと思うのです。価値を認めるというのは、その人の存在を尊重するということです。自分よりも下に見たり、差別したり、偏見を持ったりしないということです。みな、尊い命を頂いて、その人の人生を生きている。そこに、違いはないのです。違いを感じてはいけないのです。相手も、自分と同じ、人として、その人らしく生きている。自分の存在が大切なように、相手の存在も大切だということ。そのことに気付くこと。それが、「思いやり」だと思います。

215 思いやり

 学校は、子どもたちの学びの場。その学びには、道徳的価値に気付かせる学びもあります。それは、道徳の時間を核にして、教育活動全般において行われる学びです。当然、授業以外の休み時間や給食や掃除の時間なども含まれます。学校で過ごしている全ての時間において、子どもたちは、他の人とどう関わり、よりよく生きるにはどうしたよいかを学んでいます。

 時に、子どもたち同士のトラブルが起きます。トラブルは、起きない方がいいに決まっています。しかし、現実問題として、成長するために、そのトラブルを通して学ぶ事も、実際にあるのです。

 トラブルの原因は様々ですが、その原因を突き詰めていくと、共通して言えるのは、やはり、「相手の立場に立って考えられない」ことがほとんどです。自分のしたいことを、言いたいことを、よくよく考えずに、やったり言ったりすることで、結果的に、相手に嫌な思いをさせてしまう。自分が相手だったら、傷つくことを言われたり、嫌なことをされたりしたらどうなのか、ということを考えられないのです。時間が経って、後から考えれば、分かることも、その瞬間の沸き立つ気持ちを抑えきれない結果なのです。

 この「相手の立場に立つ」というのは、道徳的価値で言うと、「思いやり」です。小学校学習指導要領解説「道徳編」では、思いやりについて、次のように記されています。

 自分のことばかりを考えたり、自分の思いだけを主張したりしていては望ましい人間関係を構築することはできない。互いが相手に対して思いやりの心をもって接するようにすることが不可欠である。
 思いやりとは、相手の気持ちや立場を自分のことに置き換えて推し量り、相手に対してよかれと思う気持ちを相手に向けることである。そのためには、相手の存在を受け入れ、相手のよさを見いだそうとする姿勢が求められる。具体的には、相手の立場を考えたり相手の気持ちを想像したりすることを通して励ましや援助をすることである。また、単に手を差し伸べることではなく、時には相手のことを考えて温かく見守ることも親切な行為としての表れである。

 けがをした友達を見て、(痛そう)と感じたり、「大丈夫?」と声をかけたりするのは、思いやりです。しかし、弱者に対していたわる気持ちを持つだけが思いやりではないと思うのです。(続く)

214 ちょっといい話

 4校時が終了し、みな給食の準備をしているときのことです。3年生の給食当番が、調理室に自分たちの給食を取りに行きました。すると、配膳する数が、当番よりも多かったのでしょう。人手が足りなくなってしまいました。

 ちょうどその時、放送当番のために、5年生のKさんが、1階に降りてきました。そのKさんの姿を見つけた3年生たちは、Kさんに廊下の端から声をかけました。
 「Kさーん、ちょっと来てー」
 そう呼びかけられたKさんは、「俺?」と言いながら、3年生の方へ行きました。そうして、3年生の食器を一人で抱えたKさんが、3年生の当番たちと一緒に、教室まで運んであげたのでした。

 しばらくして、放送室に戻ってきたKさんに、声をかけました。
 「頼られるって、いいよねー」
 すると、ちょっとはにかんで、Kさんは、こくりとうなずきました。

 上級生を頼りにする下級生。そして、それに応える上級生。微笑ましくもあり、心がほっこりする瞬間に、立ち会いました。

213 全国学力・学習状況調査

 6年生が、国語科と算数科の問題に取り組みました。
 この調査は、学校における児童への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的に行われています。ですから、6年生の実施ですが、どんな問題が出題されているのか、全職員で確認をします。そして、普段の学習指導において、どんなところに力を入れていくか、共通理解を図ります。

 さて、実際、どんな問題が出題されるのかというと、新聞等でも紹介されていますので、是非、さっと目を通してみてください。かつての一問一答の計算をしたり、漢字を書いたりという問題はありません。活用する力が問われていて、国語も算数も、日常生活の場面から問題が出されています。例えば、国語では、新5千円札のモデルの津田梅子さんに関する調べ学習からであったり、算数では、地域の昔のことを調べるコースから出題されていたりしています。

 また、一つの課題に対して、一つの解答で終わりという形式ではなく、一つの課題から次の課題へ、また、さらに次の課題へとつながって行きます。ですから、やはり重要なのは、そこで示されている課題を理解する読解力です。国語の問題の文字数を数えてみると、ざっと原稿用紙10枚を超える文章量はあります。さらに、文章だけでなく、資料と関連付けていたり、グラフから読み取ったりする等、様々なものから読み解く力も求められています。そして、たくさんの情報の中から、自分が必要な情報を取捨選択する力も求められます。

 課題に対して、どう捉えるかを考える時、その課題を自分事として受け止める課題意識が大事だと言います。そのためには、いつも課題を与えられる受け身ではなく、自分から進んで課題に向き合う主体性が大事になります。そして、自分なりの考えを持つことも大事です。

 本校の先生方で取り組んでいる研究は、まさに、この「自分の考えをもち、主体的に学びに向かう児童の育成」です。研究授業の様子については、今後もお伝えしていきたいと思います。

212 水泳学習について

 先日、プール開きをしました。プール清掃では、3年生から6年生の子どもたちが、きれいに掃除してくれたお陰で、今年も、きれいなプールで、水泳学習を行うことができます。厳密には、今、プールに入水中で、この後、水温が上がり、機械を回して、濾過装置が動いてからの使用になります。それでも、6月に入ったら、水泳学習がスタートします。条件がよければ、いつでも入れるように、プール開きを行いました。

 小学校の体育には、必ず、全学年、水泳学習が入っています。陸上で行う運動では、目標を持って、それぞれの運動をすることがねらいです。水泳学習でも、同じように目標を持って取り組みます。しかし、水泳学習だけ、陸上にはない、特別なねらいがあります。それは、水泳学習は「水の危険から身を守る運動」だということです。

 私たちは、陸上で生活するように身体ができています。ですから、魚のように、ずっと水の中で呼吸をして、活動することはできません。しかし、自分の命や身の回りの人の命を守るためには、水の中で安全に運動できるようになることは大切なことです。それが、水泳学習の大きなねらいです。

 水泳学習というと、泳げるようになることに注目しがちです。最終的には、そこまで目指しますが、まずは、泳げることよりも、浮くことが大事です。まずは、浮くこと。この浮くことこそ、水の危険から身を守る方法でもあります。昨年度、水泳学習の最後に、着衣泳を行いました。その時の合い言葉が、「浮いて待て」でした。もし、間違って水の中に落ちた時は、助けが来るまで「浮いて、待て」ということです。

 「浮く」。泳ぐよりも、浮くこと。ですから、水泳学習では、まず、水慣れしたら、いろいろな「浮き方」を練習します。伏し浮き、だるま浮き、クラゲ浮きなど、全身の力を抜いて、浮くことができるようにします。実は、この力を抜いて浮くことができれば、この後のけのびやバタ足などにつながり、結果、泳げるようになっていきます。そのために、まずは、「浮く」なのです。

 子どもたちの中には、水泳は苦手だからやりたくない、という子が見られます。しかし、見学ばかりでは、水の危険から身を守る方法は、身につきません。実際に、水に入って、自分の体で学ぶしかないのです。ですから、水泳学習は、できるだけ、見学せず、やるようになってほしいです。

 水泳学習では、できるだけ、一人一人の実態に合わせた練習をしていきます。ですから、子どもの苦手なところを、克服できるように練習しますので、お家でも、励ましてほしいと思います。また、今年度も、水泳学習は1学期で終了になります。天気がよい日は、できるだけプールに入るようになりますので、水着の準備は、毎日するようにお願いします。持ち帰ったら、すぐに洗って、干して、翌日、また持たせて下さい。御協力お願いします。

211 学級通信の発行に関するお知らせ

 改めて言うことではないのですが、この「LIVE」は、一応、「学校だより」という役割を担っております。一方、現在、各学年より保護者の皆様に向けて、「学級通信」が発行されております。この「LIVE」と「学級通信」の発行により、保護者の皆様へは、子どもたちの様子や保護者の皆様へのお知らせが成されています。

 改めて、これまでの発行状況を見ると、保護者の方々に対して、お伝えする情報が重複してしまうことがあり、場合によって、情報が合っておらず、再確認のお知らせが必要な事が、これまで度々起きていました。

 そこで、そのような状況にならないよう、この「学校だより」と「学級通信」の発行に関して、今後、以下のようにしていきますので、どうぞ御理解・御了承ください。

 ○これまで、各学年事にお知らせしていました「月行事予定」「下校時刻」については、一覧表にまとめたものを、この「学校だより」でのみ、お知らせします。

 ○コンクール等の入賞者や校内記録会の入賞者等の紹介も、「学校だより」に掲載します。

 ○各学年の「学級通信」では、引き続き、学級内の子どもたちの活動の様子や、学年として独自に連絡が必要な内容についてのみ、お知らせしていきます。

 ○「学級通信」の写真の掲載については、必要最低限として、活動の様子が分かる写真は、学校のホームページにて紹介していきます。

 ○「学級通信」の発行のタイミングは、学級の実態によって異なるため、不定期発行とさせていただきます。また、発行が必要なタイミングで発行するため、A4片面を原則とします。さらに、学年によっては、児童へ直接連絡することで、学級通信を発行しなくて済む場合もあります。そのため、学年によって、発行号数に差が生じますことを、御了承ください。

210 夜空を見上げてみませんか

 5月26日(水)の夜、珍しい天体ショーが見られます。それは、
「スーパームーンの皆既月食」です。

 皆既月食とは、満月に地球の影が重なって、月がすっかり隠れる現象ですが、この時の月が、地球から一番大きく見えるスーパームーンなのです。月食は午後7時前から始まって、皆既月食になるのは午後8時10分頃。約15分程見られるようです。観察する時は、大人の人とするようにお願いします。

209 人間として生きていくために

 3年生の男の子が、職員室に、あるものを見せにきてくれました。それは、「卵から孵化したばかりのカマキリの子どもたち」でした。虫かごいっぱいに生まれてきた赤ちゃんカマキリ。すごいなあ、と言ったら、その男の子は「でも、この中で大人になるのは、ちょっとだけだよ」と教えてくれました。

 調べてみると、カマキリの卵は一つの塊の中に、約300個あるそうです。しかし、その中から成虫になれるのは、1~2匹。他の生き物についても調べてみると、海の生き物のマンボウは、一度に3億個の卵を産むそうです。しかし、やはり、その中から大人になるのは、1~2匹。

 原因は、カマキリもマンボウも、卵は自然の中に産みっぱなしのため。だから、生まれた赤ちゃんは、生まれたその時から、自力で生きていかなければならない。餌も自分で探さないといけないし、敵からも自分で逃げなければならない。でも、親は守ってくれないわけです。

 しかし、私たち人間は、違います。生まれたら、お家の人が、ちゃんと世話してくれる。だから、子どもたちは、みんな無事に大きくなれる。でも、いつも、いつまでもお家の人がそばにいるわけではありません。

 そこで、子どもたちは、学校で自分の命を自分で守るためにどうしたらよいかを学びます。交通教室や防犯教室、先日の避難訓練などを通して、車の事故に遭わないためにはどうするか、不審者にはどう気をつけたらよいか、そして、火事の時は、どう逃げるかを学ぶわけです。

 それだけではありません。子どもたちは、いずれは、親から離れて、みんな一人で生きていくのです。その時に必要なのは、周りの人とどういうふうに付き合ったら良いのかということ。これは、自力で生きていくために必要な学びです。世の中には、いろいろな人がいます。そういう自分の周りの人と、どうやって関わるか、どうやって助け合ったり、支え合ったりして、人間として生きていくか、これも学校の集団生活を通して、学ぶのです。

 先週、6年生の子どもたちは、「いしかわコネクション」で、石川小に行って、そこで、沢田小と石川小の6年生と交流しました。100人以上の他の学校の人たちを前にして、緊張したと思います。でも、来年は、その人たちと同じ中学校に入学するわけです。これは、6年生だけの話ではありません。みな、いずれは、他の学校の子どもたちと出会い、関係を築いていくわけです。だからこそ、今、この野木沢小で一緒に生活している中で、お互いのことを理解し合い、どう協力していくか、もし、もめた時は、どう解決しなければならないか、そういうことを学ばなければならないのだと思います。これも、大事な「命を守る」ことであり、「生きる力」なのだと思います。

208 「大洋デパート」火災から学ぶ

 今から、48年前、1973年(昭和48年)11月29日、13時15分、熊本県熊本市にあった百貨店「大洋(たいよう)デパート」で火災が発生しました。この火災事故で、死者104名、負傷者124名におよぶ被害を出て、日本の百貨店火災としては史上最悪の惨事になりました。そして、この火災事故がきっかけになり、建物の消防用設備の設置等が進むこととなりました。

 この大洋デパートは、当時、いろいろな悪条件が重なり、大惨事となったのですが、その一つに、火災が起きた時に、どう行動しなければならないか、その判断が人によってばらばらだったことが挙げられます。今なら、火災の時は、まず何よりも避難することが当然です。しかし、当時は、逃げることよりも、荷物を取りに戻ったり、レジの会計を締めに行ったりする人がいたそうです。また、火災が発生しているにも関わらず、消防署への通報を誰も行わず、館内放送で火災発生を知らせることもなったようです。さらに、本来、避難経路である階段が、倉庫のように荷物置き場になっていたり、非常時の脱出口になる窓が、展示物で塞がれていたりしたことで、多くの人が逃げることができませんでした。また、建物全体が改修工事中で、スプリンクラーも作動せず、初期消火用のホースからも十分な水も出なかったそうです。このような結果、104名も命が奪われる事故となりました。そして、このデパートでは、従業員の火災による避難訓練もきちんと行っていなかったということです。

 先日、本校でも避難訓練を行いました。地震から火災が発生したという想定で、避難しました。全体会で、消防署の方からお話がありました。その中で、大事なのは「まず、放送を聞くこと」という話がありました。現在は、建物火災が発生した場合、どんな場所でも、館内放送で「どこから出火したのか」「どこに避難するのか」について、放送が流れるそうです。それを、しっかりと聞くことで、安全に避難することができるということです。

 この「放送を聞く」ということは、言い換えると、「人の話を聞く」ということになります。避難訓練の時だけ、放送をきちんと聞くことはできません。そのためには、普段から、人の話を黙って聞くことができるようになっていなければなりません。授業中、先生や友達の話を、最後まで、黙って聞く。これは、全学年で取り組まなければならないと思いました。

 最後に、消防署の方から、保護者のみなさんへ、伝えてほしいことがありました。それは、「住宅用火災警報器」の設置についてです。現在は、全ての住宅で、人が住んでいる場合は、この「住宅用火災警報器」を設置しなければならないことになっています。また、設置されている場合は、電池が切れていないか、きちんと作動するか、確認してほしいとのことでした。尊い命を守るため、是非、御確認下さい。